県内で唯一、特別豪雪地帯に指定されている大崎市鳴子温泉鬼首地区で25日、住民らによる除雪ボランティア「スノーバスターズ」が行われた。高齢者の暮らしを助けようと約70人が出動し、家の周りに積もった雪かきに奮闘した。体力的、金銭的に自力除雪が難しい高齢者世帯の生活を助けようと、大崎市が誕生した2006年、市社会福祉協議会鳴子支所と鬼首地域づくり委員会が始めた取り組み。同地区では、65歳以上の高齢者が住民の約6割に上る。同委員会によると、ことしの積雪は平年並みながら、今月中旬からまとまった雪が連日のように降っている状況。高齢者宅では雪かきが間に合わず、家の軒下などに1・5㍍ほどの雪が積もっており、参加者たちは6班に分かれ、要請があった12世帯の除雪に汗を流した。
 第51回衆院選の期日前投票が28日、始まった。超短期決戦となった今回、投票所入場券の発送作業が間に合わず、各市町村の選挙管理委員会は「入場券がなくても投票できる」と呼び掛けている。大崎市選管によると、衆院選の投票所入場券が有権者に届くのは29日以降の見込み。同時に行われる最高裁裁判官国民審査の期日前投票は2月1日からで、同日以前に衆院選の期日前投票を行った場合は国民審査の投票を同日以降に別途実施することになる。市は、市役所本庁舎1階市民交流エリア屋内広場(パタ崎さん家)と6総合支所に期日前投票所を開設。28日は厳しい寒さも相まって前回までと比べ出足は低調だったが、仕事やレジャーで投票日(2月8日)に投票するのが難しい人たちが受付で手続きなどを済ませ、小選挙区と比例代表の投票をしていた。

 稚児が矢を放ち、的に当たった本数や箇所でことしの作柄や天候を占う宮座式行事「箟岳白山祭」(県重要無形文化財)の弓神事が25日、涌谷町の箟峯寺境内で行われた。その結果、全体の3分の2の矢が命中し、豊作が期待できる一方、猛暑や多雨への警戒が必要という。古式にのっとり、同寺ゆかりの大和田周佑君(4)=同町箟岳=と伊藤蓮君(2)=加美町字町屋敷=が烏帽子と直垂に身を包んで稚児を務めた。僧の介添えで5㍍先の的「鬼」を目掛け、12カ月に見立てた矢12本を交互に放った。
 任期満了に伴う美里町長選は25日に投票が行われ、即日開票の結果、現職の相澤清一氏(73)が、新人で整骨院経営の梶田茂教氏(54)の挑戦をはねのけ、4度目の当選を決めた。16年ぶりの選挙戦となったが、投票率は35・24%で、前回(2010年)を34・32㌽下回り、過去最低を更新した。町長選は過去3度にわたり無投票が続き、相澤氏による3期12年の町政運営に対する評価が最大の争点となった。開票から1時間半が経過した午後8時半過ぎ、当選確定の一報が流れると、相澤氏の選挙事務所に詰め掛けた支持者らは一斉に喜びを爆発させた。拍手に包まれて姿を見せた相澤氏は花束を受け取ると、「(町長選では)初めての選挙戦で、相手候補の顔も見えず難しい戦いだった」と5日間の選挙戦を総括。「12年間、町民と向き合い、平和や福祉の充実に取り組んできた。人口減や少子高齢化など基礎自治体は大変な時代にあるが、今後も同じ思いで取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 27日に公示される衆院選のポスター掲示板の設置が、急ピッチで進められている。大崎市内では22日から作業が始まり、市選管によると公示ぎりぎりまでかかりそうだという。市選管によると、市内のポスター掲示板設置箇所は、昨年10月の知事選と同じ361カ所。仙台市内の製作会社に製造を発注し21日に納入を受け、翌日から業者が設置を始めた。23日は往来が多い大崎市古川駅前大通の幹線道路沿いで、業者が設置作業を進める姿が見られ、電動ドリルを使ってねじを打ち付け、掲示板を支柱に固定していた。
 大崎市の「田尻剣道スポーツ少年団」は昨秋、田尻総合体育館で行われた「エンジョイ!剣道フェスティバル2025県予選会」小学生団体の部で初優勝を果たした。19日、選手や監督らが市役所を訪れて伊藤康志市長に優勝を報告し、3月に開かれる全国大会での活躍を誓った。訪れたのは、松島燦次主将(沼部小6年・大将)、岩渕陽翔君(同・中堅)、小関芽衣さん(田尻小6年・副将)、山村望華さん(同・次鋒)、岩渕晄翔君(沼部小4年・先鋒)の選手5人ら。県予選会小学生団体の部には45チームが出場。全国大会経験者の松島、岩渕陽選手を筆頭に初戦から危なげない戦いぶりで勝ち上がり、決勝では小関、山村の女子選手2人が勝利を呼び込み頂点に立った。

 沖縄駐留米軍の実弾射撃移転訓練が28日から陸上自衛隊王城寺原演習場(大和町、色麻町、大衡村)で行われる。東北防衛局は21日、演習場内に米軍や地元自治体との連絡調整などを行う現地連絡本部を設置した。訓練は今回で22回目。同本部は、訓練に関する事務の適切な処理、地域住民の不安解消を図ることなどを目的に設置。米軍と関係機関との連絡調整や広報などに取り組む総括班、米軍への支援や対応、演習場周辺の警備や巡回を行う業務班に分かれ、約35人の職員が24時間体制で任務に当たる。設置期間は2月14日まで。この日、雪が降る厳しい寒さの中、連絡本部の看板を据え付けた佐藤彰悦本部長は「米軍と緊密に連携し、地域住民の安心安全の確保や情報収集に努め、身を引き締めて万全を期したい」と語った。
 大崎地方に在住、在学、勤務する若者や学生が運営し、日頃の活動成果を発表する大崎地方青年文化祭「美里クエスト」(美里町教育委員会など主催、大崎タイムスなど後援)が18日、同町駅東地域交流センターで開かれた。出展者たちが催しや展示を通じ、現代社会に対する問題提起や理解促進も訴えた。活動の活性化を図ったり、次代の担い手としての意識を高めたりするのが狙いで、同町で開かれるのは初めて。48団体がバラ染めや藍染め、マジック、占い、ボディーペイント、水引細工などの制作、体験ブースを出展、発表した。さいころを振って出た目に応じてマスを自ら進み、ジャンプなどのミニゲームを通して英語に親しむイベントや、同町の郷土料理「すっぽこ汁」の調理体験、子育て中の人を対象にした交流カフェも人気を集めた。

 大崎市岩出山の書家で、宮城書芸院会長を務める加納鳴鳳(本名・雅弘)さん(72)は22~25日の4日間、「腎臓移植50周年」を記念した書展を仙台市宮城野区の東北福祉大ギャラリーミニモリで開く。自身最後の個展とし、開催日ぎりぎりまで作品を書き続けている。加納さんは3歳でネフローゼ症候群を発症。20歳のとき、早稲田大野球部の練習中に慢性腎不全で倒れた。1974年2月に母親のミネ子さんがドナーとなり、東北大病院で21例目の生体腎臓移植手術を受けた。移植後、50年以上生存している患者は東北では加納さんのみ。書家の津金孝邦さん(1929~2021年)に師事し、日展で38歳から2年連続入選するなど、県書道界の第一線で長らく活動してきた。個展は20年に開いた移植45年展以来で、巨大紙を使った詩文など60点余りを披露する。
 木目込み人形の展示会が、大崎市松山の酒ミュージアムで開かれている。教室「桐の会」松山会と古川会の合同展で、21人の作品約300点がずらり。会員たちは来場者に木目込み人形の魅力を伝えている。2月23日まで。木目込み人形は、桐の粉とのりを混ぜて固めた人形の型に筋目を入れ、専用の道具で筋目に布地を押し込み、衣装を身に着けているように作る伝統工芸。上賀茂神社(京都市)の奉納箱を手掛けた職人が作ったのが最初と言われ、300年近い歴史がある。会場に並ぶのは縁起物のお福さんや招き猫、花嫁人形、高砂人形、歌舞伎人形など。同じ型を使っても布地や目の位置で違いを表現できるといい、丸みを帯びてかわいらしい子どもや動物、黒髪ストレートの市松人形と並ぶ茶髪でふんわりカールの〝現代っ子〟も。美しく豪華な十二単は一枚ずつ丁寧に打ち込まれている。

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