大崎市古川清滝地区で10日、「清滝と宇宙をつなぐ」と題した天体教室が開かれた。参加した小中学生は、天体望遠鏡をのぞいたりして星空への関心を高めた。子どもたちが主体的に考え行動する力を育もうと、市教委が地域などと連携して行っているチャレンジdayの一環で、同地区公民館が企画。市内の天体ボランティア佐々木茂さん(72)が講師を務めた。同館で開かれた教室で佐々木さんは、同館からロケットに乗って宇宙旅行に出掛けるイメージで製作したスライドを使い、「月の模様を見て日本はウサギを想像するけれど、国によってロバやライオンなどさまざま」「アンドロメダ銀河は、1兆個の星でできている」などと説明。その後、佐々木さんの観測所へ移動。曇り空で、星空観察にはあいにくのコンディションだったが、子どもたちは秘密基地のような観測所で天体望遠鏡や双眼鏡をのぞき、ずっと遠くに見える木々の葉を見つけ大歓声。
 美里町北浦小(佐藤浩人校長、児童数95人)の3年生11人が8日と12日、旬を迎えている「北浦梨」の収穫、販売を体験した。生産の苦労と喜びを学び、地元特産品をPRした。地元生産者の協力で2002年に始めた取り組み。ことしは摘果(6月)から携わった。8日は同町北浦米谷の遠藤とし子さん(74)...

 東北中学校卓球大会で女子団体2連覇を果たし、全国中学校体育大会(全中大会)で昨年に引き続き決勝トーナメントに出場し優秀チームとして表彰された三本木中の健闘をたたえようと、古川土地(早坂竜太社長)は8日、JR古川駅前の同社ビルに祝いの懸垂幕を掲げた。同日、選手たちが同社を訪れ、活躍を報告し、掲示に感謝した。東北大会(8月2~4日、山形県天童市)で三本木は、予選リーグ2戦をいずれも3-0の無敗で勝ち決勝トーナメントに進出。決勝で本荘北中(秋田県)を3-0で破り、連覇を達成した。全中大会は予選で長野県、北九州市の中学校に連勝し予選を突破。決勝トーナメント1回戦で全国選抜大会(3月)優勝の強豪、明徳義塾(高知県)に0-3で敗れたが、予選を勝ち抜いたチームをたたえる優秀チームとして表彰された。
 大崎市松山御本丸公園(コスモス園)は、コスモスが見頃を迎えている。13日には恒例の「コスモスまつり」が開幕する。こだわりグルメやハンドメード作品を売り出す「オータムフェア」を初めて催すほか、花を持ち帰ることができる。100年ほど前まで松山地域で運行されていた「人車」(文化庁近代化遺産)も運行される。コスモスの名所として知られる同公園。開花が始まったのは平年と同じ9月上旬。ピンクや白のコスモス15種類、約18万本が敷地4300平方㍍を彩っている。祭りは、松山観光協会が10月5日まで開催。フェアでは、キッチンカーや屋台など25店が代わる代わる並び、物産販売もある。

 県産黒毛和牛の改良や飼養技術の成果を競う「県総合畜産共進会」(県畜産協会主催)肉用牛の部が5、6の両日、美里町のみやぎ総合家畜市場で開かれた。出品されたのは、県内各地区から選抜された延べ66頭。最高賞に次ぐ農林水産省畜産局長賞・県議会議長賞に大崎市田尻字町の後上藤三さん(40)が2年連続で入るなど県北部勢が上位を独占した。
 「第27回全奥羽招待高校相撲大会」が7日、大崎市鳴子温泉の温泉神社常設相撲場で開かれ、東北地方から集まった8校計35人の高校生力士が土俵上でぶつかり合った。その結果、団体は松韻学園福島が初優勝を果たした。同神社は、源頼朝が平泉征伐の戦勝祈願に相撲を奉納したと伝えられ、相撲場が設置されている。神社の縁起を記した碑文によると、鳴子は九州の明鳥、東京の浅草と並ぶ「日本三大草相撲」の一つとされている。

 地方で働いて収入を得ながら当地ならではの休暇を満喫する「ふるさとワーキングホリデー」(ふるさとワーホリ)で、関東や中部地方の若者が涌谷町で農業に取り組んだ。農作業に汗を流したり住民と交流したりして、〝第二の古里〟での体験を胸に刻んだ。ふるさとワーホリは、地方の交流人口増や定住促進を狙いに総務省が2017年に始めた。住民との交流や学びの場を通じ、旅行では味わえない地域の実生活を体験できる。同町では、地域おこし協力隊の丸井陽介さん(25)らが企画し、7~8月に初めて実施した。第2弾の今回は8月27日~9月7日の11泊12日間。都内や三重県から参加した19~21歳の大学生ら4人が町内の宿泊施設で自炊しながら、ネギ類を生産している「氏家農場」とキクなどを栽培している「佐藤園芸」で収穫や出荷準備作業に挑戦した。
 70回の節目を迎えた「全国こけし祭り」が6日、伝統こけしの産地、大崎市鳴子温泉で始まった。主会場の鳴子小体育館には、伝統こけしや新作こけし約2400本がずらり。全国から訪れた老若男女のこけしファンが作品を買い求めたり、工人の実演を間近で見学したりしている。7日まで。祭りは、こけし研究の第一人者でもあった童話作家・深沢要の歌碑「みちのくは遥かなれども夢にまでこころの山山こころのこけし」が温泉神社境内に建立されたことを記念し、1948年に鳴子こけし祭りとしてスタート。次第に鳴子系こけし以外の伝統こけし10系統作品も集まるようになり、1953年に改称した。早朝から会場周辺に並んでいた来場者は、開場と同時に目当ての出店や即売コーナー、コンクール審査品や過去に最高賞を受賞した名誉工人の作品が並ぶ予約コーナーなどを訪れ、こけし一本一本をじっくり吟味。招待工人が直売する「こけし横丁」では〝推し〟の工人と会話を楽しみながら作品を購入していた。

 将来の進路の参考にしてもらおうと、古川署は3、4の両日、職場体験学習を同署で行った。田尻中の2年生5人が座学や指紋の採取などで濃密な2日間を過ごし、治安を守る警察官の仕事を学んだ。職場体験は、生徒に警察業務へ理解を深めてもらうとともに、警察官志望増につなげるのが狙い。授業の一環で同署を訪れた生徒たちは、制服や装備品を見学したり、捜索差し押さえを疑似体験して自動車に隠された凶器を発見、押収したりした。
 「敬老の日」(9月15日)を前に2日、大崎市内〝一番乗り〟の敬老会が古川富永地区公民館であった。同市では祝賀行事や記念品贈呈の取り組みが行政区、町内会、自治会などで順次行われる。

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