第27回参院選は20日に投票が行われ、即日開票の結果、宮城選挙区(改選数1)は、立憲民主党現職の石垣のりこ氏(50)が知名度を追い風に、定数が1になってから最も多い7人による争いを制し再選を果たした。投票率は55・37%で、前回(2022年)を6・57㌽上回った。期日前投票をした人は全投票者の4割を超え、過去最多だった。石垣氏は、19年に初めて立候補した際に掲げた公約「消費税ゼロ」が物価高を受けて再び注目を集め、終始有利に選挙戦を展開。選挙期間中、立民の野田佳彦代表が登米市など県内に2度応援入りしたほか、独自候補擁立を見送った共産党の支持を得てほぼ全域に浸透。4町を除く31市町村で最多得票を得た。自民新人の石川光次郎氏(58)は、村井嘉浩知事と県内全市町村首長の支持を取り付けたほか、選挙期間中、石破茂首相が応援に駆けつけてこ入れ。しかし、「政治とカネ」問題など党への逆風に見舞われ、地盤とする仙台市以外での知名度不足も最後まで響いた。