温かみ醸す布絵28点
古布を塗料代わりに組み合わせた布絵の展示会が、大崎市松山酒ミュージアムで開かれている。出展したのは市内の布絵サークル「遊湯」。初の作品展に向け、結成から1年半かけ創作に打ち込んできた成果を披露している。11月3日まで。遊湯は、同市古川北町の型絵染作家、熊谷友美恵さん(81)が鳴子温泉の別宅で主宰するヨガサークルの仲間と宮城いきいき学園大崎校第29期生同期に声を掛け、昨年4月に7人で立ち上げた。みんな布絵は未経験だったが、岩手県の布絵作家、三達屋珂悦さん(81)の指導を受けて上達。活動を続ける上で励みの一つとして打ち出したのが、自主企画展だった。展示したのは三達屋さんの作品を含む28点。綿やかすり、ちりめんの色や風合いを生かして描いた風景や人物が独特の温かみを醸している。このうち「青春」と題した作品は、1月に急逝した会員の佐藤律子さん(同市古川福浦)の遺作で、雪山を滑走するスキーヤーを表現した。
重厚感ある歌声で魅了
古川混声合唱団の第33回定期演奏会が19日、村田工務店パタ崎さんHallおおさき(大崎市民会館)で開かれた。昨年は指揮者・友川廣人さんの米寿記念演奏会を開き、ことしは新たに川名秀一さんも迎えるなど着実に歩みを進める同団のファンらが大勢訪れ、重厚感ある歌声に惜しみない拍手を送った。大切な誰かと自分をつなぐ空を題材にした楽曲を集めた第1部は、ジャンルや時代を超えたヒット曲ぞろいで、懐かしそうに口ずさむ聴衆の姿も。宗教曲を集めた第2部は荘厳な雰囲気で館内を包み込み、蔵王連峰を題材にした混声合唱組曲を取り上げた第3部は、冬の厳しさや春を待ちわびる心を情感たっぷりに歌い上げた。
知事選26日投開票
知事選は26日に投票が行われ、即日開票される。大崎地方5市町は、投票開始時刻を公職選挙法の規定通りとする一方、投票終了時刻を1~2時間繰り上げる。県選管によると、24日午後8時までに期日前投票をした人は県全体で33万878人に上り、前回(2021年)同期間(15日間)を4万2860人上回った。大崎市は11年の県議選以降、投票終了時刻を鳴子温泉地域は2時間早い午後6時、他6地域(古川、松山、三本木、鹿島台、岩出山、田尻)は1時間早い同7時に改めた。投票所は67カ所で、このうち古川と鳴子温泉両地域各1カ所の投票所が前回から変更となる。開票は同8時45分からタカカツアリーナ大崎(古川総合体育館)で行う。
席題「柿」「竹の春」など詠む
「大崎地域俳句大会」(同実行委員会、大崎市教育委員会主催、大崎タイムスなど後援)が5日、大崎市図書館多目的ホールで開かれた。会場で題を発表する「席題」には53人が参加し、106句を投句した。大会は、俳句愛好者の技術向上や地域の垣根を越えた交流を目的に、大崎地方を拠点とする俳句愛好団体が結束し2023年から開いている。大会を通じ、俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す運動を促す狙いもある。前身の大崎市俳句大会から数えて、20回の節目を迎えた。ことしの席題は「柿」「竹の春」「鶏頭」「白」。発表から投句締め切りまでは2時間しかなく、参加者たちは俳句手帳や季語ノートなどをめくりながら詠んでいた。
コンビニ対象に防犯研修
コンビニエンスストア経営者ら対象の防犯研修が15日、大崎市内であり、約20人が特殊詐欺防止と少年健全育成の心構えを学んだ。古川署と大崎東部地区防犯協会の共催で、プリペイドカード悪用の詐欺、20歳未満の酒やたばこ購入の水際対策が狙い。田久裕之署長はあいさつで、コンビニとの連携で〝撃退〟した例を示し「経営者、従業員の方々の声掛けは特殊詐欺防止、少年健全育成の両面で効果的だ」と語った。
バンド演奏楽しんで
大崎市古川志田東部コミュニティセンターで17日、米山中の卒業生でつくる音楽グループ「一座 2年8組」のライブが開かれた。地元の老人クラブ、東寿会(伊藤秀雄会長)が企画した催しで、会員や地域住民が大勢集まり、生演奏とトークで心温まるひとときを楽しんだ。「一座 2年8組」は米山中(現登米市)を1971年に卒業した同級生6人のユニット。女性のツインボーカルをギター、タンバリン、カスタネット、ペルー発祥の木製打楽器カフォンが支える。60~70年代のフォークソングや演歌、歌謡曲と幅広いジャンルをこなし、施設や地域の集まりに人気がある。

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