分列行進やポンプ操法
大崎市消防団の消防演習は18日、田尻中グラウンドであり、市内7支団(古川、松山、三本木、鹿島台、岩出山、鳴子、田尻)の精鋭約1000人が技術向上を図り、火災や自然災害に備えた。団員たちは服装と資機材の点検、小・中隊単位での隊列行進、火災発生を想定した小型ポンプ操法とポンプ車運用など日頃の訓練成果を発揮。伊藤康志市長、日向裕昭大崎広域消防本部消防長らが見守る中、指揮を担う幹部の号令が響き、会場は緊張感であふれた。参加全団員による分列行進では、内田博美団長を先頭に団旗、幹部、団員の順で一糸乱れぬ動きを披露。締めくくりに「火の用心三唱」で気勢を上げた。
宮沢祭り盛り上がる
大崎市古川宮沢地区の「宮沢祭りだよ! 全員集合!」(宮沢地域振興協議会主催)が19日、同地区公民館で開かれた。20年来の交流がある山形県尾花沢市の物産が数多く並んだほか、花笠踊りの披露もあり、大いに盛り上がった。かつて1年おきに開いていた二つの祭りを統合した古川宮沢地区最大のイベント。尾花沢市宮沢地区との交流は昨年20周年を迎え、花笠踊りグループも発足。8月には「おばなざわ花笠まつり」に参加し、総勢1000人を超える大パレードで演舞してきた。この日、オープニングを飾ったのは花笠踊り。古川宮沢と尾花沢市宮沢の踊り手が共演し、華やかに幕を開けた。山形県ブースには、同県産しょうゆで味を調えた芋煮汁を求める長い行列ができた。地酒、祝いの席に出されるコイの甘露煮、そばなども販売された。
大崎市「緊急事態宣言」発令
相次ぐクマ出没、人身被害を踏まえ、大崎市は28日、独自の「クマ出没緊急事態宣言」を発令した。警察、猟友会など関係機関ぐるみの警戒強化、SNSと防災行政無線による随時情報発信で市民生活の「安全安心」を守る。期間は11月末まで。宣言に基づく主な注意喚起事項は▽家や倉庫の戸締り徹底▽外出時はクマ鈴やラジオで人の存在を知らせる▽カキ、クリなど果実の早め収穫(処分)、生ごみ放置防止-など。学校付近と通学路の警戒も強めるほか、これから紅葉見物が本格化する鳴子峡と周辺遊歩道では警備を増員し、外国人観光客向け多言語の警告標識も設ける。
昔の遊び通して交流
1人暮らし高齢者と園児が昔遊びを通して触れ合う交流会が22日、大崎市田尻子育て支援総合施設すまいる園で開かれた。地域の高齢者と園児が、けん玉やあやとりなどで一緒に遊び、楽しいひとときを過ごした。市社会福祉協議会田尻支所(橋かほる支所長)の「一人暮らし高齢者つどいの事業」。参加したのは、田尻地域に住む65歳以上の1人暮らし高齢者で構成する「なないろ会」の会員15人。同会はニュースポーツや創作体験などを行っており、同園との交流はコロナ禍で中止が続き5年ぶり。この日は、おじいちゃん、おばあちゃんたちを年長児35人が出迎えた。用意された昔遊びは、けん玉、福笑い、お手玉、あやとり、おはじきの5種類。園児たちはそれぞれの遊びを回って体験。民生委員14人が協力した。
16チームが白熱戦
第17回古川ライオンズクラブ杯選抜少年野球大会が19日、大崎市古川の新江合川緑地公園野球場など3会場で行われ、大崎地方と松島町、多賀城市の16チームが白熱した試合を繰り広げた。その結果、鹿島台ロイヤルファイターズが2018年以来7年ぶり、3度目の優勝を果たした。大会は古川ライオンズクラブ主催、日本リトルシニア中学硬式野球協会東北連盟宮城支部宮城大崎チーム主管。青少年の健全育成を図るとともに、野球に取り組む小学生に中学硬式野球の魅力を伝えようと、2009年から行っている。選手たちは、日頃の練習成果を発揮して熱戦を展開。懸命に白球を追う姿に、チームメートや家族から声援や拍手が送られていた。
浪曲調で読み語り
絵本作家・飯野和好さんの絵本読み語りライブが18日、加美町やくらい文化センターで開かれた。飯野さんは股旅姿で沖縄三味線を弾きながら自作の絵本を浪曲調で朗読し、観客を引き付けた。飯野さんは神奈川県鎌倉市在住。「ねぎぼうずのあさたろう」「くろずみ小太郎旅日記」シリーズで知られ、力強いタッチのイラストと個性的な言葉遣いが特徴。イラストレーターとしても活躍している。ライブは同センターの自主事業で、絵本3冊を朗読。このうち「ねぎぼうずのあさたろう」は、江戸時代末期を舞台にしたチャンバラ活劇で、あさたろうが東海道などを旅しながら悪に立ち向かう物語。三味線を弾きながら独特の節回しで歌ったり、チャンバラの場面では立ち回りを演じたりして、独自の読み語りを披露。観客は拍手で会場を盛り上げ、〝飯野ワールド〟を楽しんでいた。
健康と福祉のつどい
「第18回大崎市健康と福祉のつどい」が18、19両日、古川保健福祉プラザ(fプラザ)であり、幅広い年代の来場者でにぎわった。「健康の輪つながる笑顔」を本年度テーマに市、市健康づくり推進協議会、市社会福祉協議会の3者主催。がんや生活習慣病の予防法を学んだり、相談したりできるコーナーに行列ができたほか、認知機能低下の有無をチェックする「認知症カフェ」はお年寄りに人気。市社協が催す「趣味の教室」で大正琴を聴きながら茶道のお点前が堪能できる席や、障害福祉サービス事業所が開いた物品販売ブースも大盛況だった。
モラルある利用を
大崎市古川の景勝地、ラムサール条約湿地の化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる市民グループ「化女沼2000本桜の会」は15日、沼周辺のごみ拾いに精を出した。この日は会員と県大崎地方ダム総合事務所、大崎市建設課の職員合わせて16人が参加。化女沼周辺でもクマの目撃情報があることから、万が一、遭遇した際の行動を確認した後、2班に分かれ、トングとごみ袋を手に周遊道路へ出発した。参加者はクマの出没に用心しながらも、生い茂った雑草をかき分け丹念にごみを拾い集めた。途中、沢の奥にビールの空き缶や弁当の容器がぎっしり入ったレジ袋10袋と寝袋が捨てられているのを発見。会員らはモラルの低さに憤慨しながら収集した。

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