大崎市古川斎下新天神にあるチューリップ畑が見頃を迎え、色とりどりの花が道行く人たちの目を引いている。同地区の剱神社前を通る道路沿いにある畑は、広さ約200平方メートル。赤や白、オレンジ、ピンク、紫など13種類のチューリップ約6000本が、パンジー、ビオラと共に並んでいる。57軒の地区住民でつくる斎下地区活動組織による農地保全活動の一環。農林水産省の多面的機能支払交付金を受け、15年ほど前からチューリップ畑とコスモス畑を整備。チューリップは毎年新種を含む新しい球根を購入して秋に植え付け、咲き終わった球根は各家庭へ配っている。
 大崎市古川を中心に活動している「イキイキ25太極拳愛好会」は23日、吉野作造記念館前の多目的広場で本年度1回目の野外演習を行った。会員たちは開放的な空間でゆっくりと体を動かし、呼吸を整えた。同会は5年ほど前、シニアカレッジ「宮城いきいき学園」大崎校の25期生で結成。会員を募るなどして現在、市内と近隣地域の18人が在籍している。週1回、同市古川の栗原眞智子さんを講師に市内の生涯学習施設で練習しているほか、競演大会や市のイベントなどに参加している。この日は基本動作とともに、歌謡曲に合わせた舞や扇、剣を使った演武などを練習。練習の後は、広場に隣接する「祥雲閣」で茶道に触れながら抹茶を味わった。

 大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで、雪解け水を高さ約80㍍の開口部から流す「すだれ放流」が行われている。あいにくの雨降りとなった24日も次々と観光客が訪れ、壮大な光景を楽しんでいた。25日まで。すだれ放流は、同ダムが完成した翌年の1958年に始まり、この時期の風物詩となっている。例年は5月の大型連休に実施するが、暖冬で雪解け水が少なかったため、昨年に引き続き時期を前倒しした。県内外から訪れた人たちは、堤体延長95メートルから音を立てて水が流れ落ちる様子を見下ろしたり、ダムを背景に写真を撮ったりしていた。
 筋肉自慢の馬が馬力を競う「東北輓馬競技大会」が21日、涌谷町の江合川河川敷で開かれた。最大1トン近くの重りを載せたそりを引き、力強く駆ける馬の姿に会場が沸いた。かつて商業、流通の拠点だった同町で馬が貴重な運搬手段を担っていたのが由来。29日にかけて開催中の桜まつりのメインイベントとして開催された。74回目のことしは、16頭(ポニー6頭含む)が栗原市と亘理町のほか、いずれも馬産地として知られる岩手、青森両県、北海道から出場。直線120メートルのコースに、最も大きな階級で975キロの重りをそりに載せ挑んだ。

 美里町の姉妹都市、米国ミネソタ州ウィノナ市の訪町団が18日、同町を訪れて住民たちと交流した。2001年に旧小牛田町と姉妹都市の関係を結んでから毎年互いに行き来してきたが、同市からの来町は20年以降、コロナ禍で途絶えていた。今回、実に5年ぶりの訪町となり、再会を喜び合った。
 中勇酒造店(加美町字南町)は29日、町出身の漫画家いがらしみきおさんとのコラボ日本酒を売り出す。代表作「ぼのぼの」のキャラクターたちを化粧箱とラベルに描き、町の知名度アップにも一役買う。予約受付中。商品名「天上夢幻ぼのぼの純米大吟醸」。主人公ぼのぼのとその仲間、酒蔵らしい杉玉や白壁をデザイン。中身は県産酒米「吟のいろは」100%使用「上品で丸みある繊細なうま味の最高級酒」(同店)。720ミリリットル入り4400円(税込み)。1000本限定販売で、購入方法は店頭のほか同店のネット通販など。売上の5%を町教育委員会「子どもの心のケアハウス」へ寄付する。

 4~6月は狂犬病予防注射月間。大崎市内での「集合注射」は早い所で16日に始まり、獣医師が地域を巡回し、集まった飼い犬に狂犬病予防のワクチンを接種している。18日は、松山地域8カ所と岩出山地域10カ所で実施。このうち、市岩出山総合支所駐車場には小型犬から大型犬まで18頭が訪れた。おとなしくしている犬がいる一方、怖がって震えたり、鳴いたりする犬もおり、飼い主たちはなだめるのに一苦労。獣医師は手際よく問診と注射を行い、市職員が接種記録を付け、飼い主に「注射済票」を手渡した。3月末現在、大崎市内の登録頭数は6612頭で、23年度の注射率は86・2%。獣医師の判断で接種が免除されるケースもあるが、約10頭に1頭が接種を受けていない。
 地域の「安全安心」に貢献したとして、大崎市の高倉っ子見守り隊(同市古川)、沼部ふるさと委員会ふるさとまもる隊(同市田尻)の2団体が「住みよいみやぎづくり功績者表彰」を受けた。ともに同表彰初受賞。伝達式は17日に古川署であり、代表者に村井嘉浩県知事名の表彰状が手渡された。高倉っ子見守り隊は現在約30人の隊員が通学路見守りや防犯パトロールに励む。住民対象「防犯標語」募集も独自策。掲示板や地区公民館の広報紙で標語を活用し、防犯意識高揚に役立てている。沼部ふるさと委員会ふるさとまもる隊は恒例の「対面式」で学区内全児童と顔見知り関係を築いている。現在85人の大所帯で、パトロールには地区公民館職員も参加。たくさんの目で地域を見守る。

 大崎市岩出山地域に伝わる伝統芸能が一堂に会する「春の有備館伝統芸能祭」が14日、国指定史跡・名勝の旧有備館および庭園で開かれた。訪れた多くの見学者は、歴史ある座敷で繰り広げられる歌や踊りを堪能していた。見頃を迎えた園内のサクラと一緒に地域の伝統芸能を楽しんでもらおうと、市教育委員会と岩出山公民館が初めて開催。岩出山大蔵流謡曲保存会、喜多流仕舞の会、上野目神楽鶏舞伝承クラブ、真山神楽保存会が、同館主屋(御改所)の角部屋を舞台に見立て、謡曲、仕舞(能の略式上演)、神楽を披露した。
 大崎市鳴子温泉川渡の江合川河川敷に咲く菜の花が満開となり、同じく満開を迎えた堤防のサクラと競い合うように春の訪れを告げている。訪れた人たちは一面に広がる黄色いじゅうたんを楽しんでいる。菜の花畑は1985年ごろ、川渡温泉地域の老人クラブが植え始めたのが始まり。広さは約3㌶で、現在は地元の観光協会や旅館組合でつくる「川渡温泉菜の花畑を作る会」が管理している。13日からはキッチンカーの出店やたこ揚げなどを行うイベント「菜の花ガーデン」が開かれている。

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