2024/4/27


6000本のチューリップ見頃

 大崎市古川斎下新天神にあるチューリップ畑が見頃を迎え、色とりどりの花が道行く人たちの目を引いている。同地区の剱神社前を通る道路沿いにある畑は、広さ約200平方メートル。赤や白、オレンジ、ピンク、紫など13種類のチューリップ約6000本が、パンジー、ビオラと共に並んでいる。57軒の地区住民でつくる斎下地区活動組織による農地保全活動の一環。農林水産省の多面的機能支払交付金を受け、15年ほど前からチューリップ畑とコスモス畑を整備。チューリップは毎年新種を含む新しい球根を購入して秋に植え付け、咲き終わった球根は各家庭へ配っている。

〝天才画家〟渡邉亮輔の企画展

 明治時代に活躍した大崎市松山出身の洋画家、渡邉亮輔(1880~1911年)をテーマにした企画展「時代を映す絵」が、松山ふるさと歴史館で開かれている。天才画家といわれた渡邉の新聞挿絵やスケッチブックから、当時の潮流も知ることができる。7月7日まで。渡邉は、東京美術学校(現東京藝術大)卒業後、新聞社で相撲や芝居、帝国議会などの挿絵を描く仕事をする傍ら、洋画の研究や展覧会へ出品する作品制作を続けた。病のため松山に帰郷した後も地元新聞に挿絵を描いたり、読み物を連載したりしたが、31歳の若さで亡くなった。同展では、政治家などの肖像、風景、スポーツといった新聞挿絵のほか、市指定文化財のスケッチブックなど約50点を展示。写実画から漫画風まで作風が幅広い渡邉は、人物の目鼻口を描かず、体つきや服装、持ち物などを特徴的に描くことで人物を表現する「似顔(にがお)スケッチ」を創出し、当時の新聞挿絵界に新風をもたらした。

「まやまのトマト」日本一

 第3回全国トマト選手権(日本野菜ソムリエ協会主催)で、大崎市岩出山の「まやまのさとうファーム」が出品した「まやまのニコニコフルーツトマト」が最高金賞を受賞した。同ファーム代表取締役の佐藤喜則さん(48)が23日、市役所を訪れ、伊藤康志市長に「全国一」受賞を報告。佐藤さんは「まさかトップに選ばれるとは思っていなかった」と喜び、「さらに品質の高いトマトの生産を目指す」と誓っていた。

 

公立高入試 大崎地区937人合格

 県教育庁は25日、県立高校の2024年度入試結果をまとめ公表した。それによると、大崎地区の全日制課程(8校15学科)では、定員計1200人に対し一次募集に948人が出願し、921人が合格。二次募集合格者を含む全合格者は937人で、合格者を定員で割った充足率は78%だった。

 

職員処遇向上へ支援を

 大崎市私立保育園・こども園園長連絡協議会と市議会議員による意見交換会が23日、市役所で開かれ、園長からは職員の処遇向上につながる支援策を充実させてほしいといった意見が出ていた。同協議会は昨年10月に結成し、会員は21人。市議との意見交換会は初めてで、協議会から園長13人、市議会からは当選2回から1回の9人が出席した。園長からは、古川地域でも定員割れする施設があるなど少子化が進み、保育に携わる人材が首都圏などに流出しているといった現状が報告された。その上で、「職員の処遇向上に当てられる支援を拡充してほしい」「ふるさと納税を活用し、予算を確保する方法もあるのでは」といった意見が聞かれた。

 

「五百川」を田植え

 極わせ種「五百川」の田植えが26日、大崎市松山下伊場野の田であった。古川農協管内トップを切っての実施で、地元の農家、岩崎芳邦さん(73)が4カ月後の収穫を期待して機械で植えていった。岩崎さんはことし、ひとめぼれやササニシキ、つや姫などを13㌶に作付けすることにしている。五百川は2012年に扱い始めた品種で、今季は2月から準備を進め、3月23日に種まきをした。この日は約50平方メートルに田植機で植えたほか、肥料を土中深さ3センチと10センチにまいた。稲の成長を見込んだ「2段施肥」で、追肥の手間が省けるほか、食味向上が期待できるという。

 

「はたらく人」で入賞

 従業員一人一人を大切にした経営に取り組む企業をたたえる「はたらく人ファーストアワード2023」(ミイダス・朝日新聞社共催)で、栗原市築館の土木・建築・水力発電施設工事「大和工務店」が、2番目のランク、シルバーを受賞した。ベテランから若手への技術継承をシステム化するなど、社員目線に立った具体的な施策が高く評価された。東北地方で入賞したのは同社だけ。