「第12回山蔦杯少年相撲大会」が3日、加美農高相撲場で開かれた。県内外の小学生男女42人が参加。〝ちびっこ力士〟たちの元気あふれる熱戦に、会場は大いに沸いた。同大会は、加美農高や小牛田農林高などで相撲部監督を務めた山蔦悦郎さん(74)=大崎市岩出山出身=が県内の相撲振興に尽力した功績をたたえるとともに、競技人口の拡大、技術向上を図るのが狙い。山蔦さんに続き、東京農大相撲部の門をたたいた同部OB会県支部が中心となって開いている。
 鹿島台商業高の全生徒が2万6000枚余りの折り紙を組み合わせて作った巨大なモザイク壁画が、JR鹿島台駅構内に掲げられた。大崎市が存続を目指すJR陸羽東線の車体が大きく描かれており、鹿島台互市(10~12日)に合わせ市を訪れる人たちに同線の魅力をPRし、活用を促す。地域貢献の一環として、同校の文化祭に向け制作した壁画を同駅に掲示している。9回目の今回は全校生徒63人が約1カ月半かけ、2㌢四方の折り紙2万6618枚をA3用紙156枚に貼って組み合わせ、縦約4㍍、横約5㍍の絵に仕上げた。テーマは「ようこそ大崎へ」で、大崎耕土を走る陸羽東線と市公式キャラクター「パタ崎さん」をデザイン。全体の半分余りを占める車体と、羽を広げたパタ崎さんの姿を印象的に描いた。

 降雪シーズンに備え、国土交通省仙台河川国道事務所は4日、除雪機械出動式を大崎市鳴子温泉の鳴子除雪ステーションで行った。作業を行う建設業者など関係者43人が出席し、無事故でシーズンを終えられるよう祈願した。安全祈願の神事に続き行われた出動式で、同事務所の阿部俊彦所長は「各国道は地域の生活や経済を支える大動脈であるとともに、緊急時の迂回路としても重要。誇りをもって作業に当たってほしい」と激励した。その後、作業員たちは車庫前に並んだ除雪車やグレーダーなど10台に乗り込み、エンジンを始動。出席者たちが見守る中、国道47号へ出動した。
 「文化の日」恒例の大崎市表彰式が3日、村田工務所パタ崎さんHallおおさき(市民会館)で開かれた。本年度は叙勲・褒章に伴う顕彰計36人、市表彰条例に基づく92個人と18団体が対象に。被表彰者たちはより一層の地域貢献、活動への決意を新たにした。式辞で、伊藤康志市長は「市誕生から19年、合併協議会調印から20年の節目を迎えられたのは、ひとえに皆さんのご鞭撻、献身的なご助力のたまもの。心から感謝と敬意を表したい」と話した。被表彰者はどの顔も喜びあふれる表情。代表謝辞では、市政功労表彰を受けた松山地域の保護司、佐々木眞さんが「拝命以来、地域の福祉向上のため尽くしてきた。活動を支えてくださるたくさんの方々に、あらためて感謝したい」と述べた。

 「工事のみりょく写真展」(東北建設マネジメント技術協会、東北地方整備局主催)が、大崎市岩出山池月のあ・ら・伊達な道の駅スパイラルホールで開かれており、訪れた子どもたちに建設業の魅力を伝えている。9日まで。建設産業界のイメージアップを図り、将来の担い手確保につなげようと、毎年この時期に開催。同協会加盟企業が東北6県で行ったダム、トンネル、橋梁建設工事の模様をはじめ、建設機械、働く車などの写真74点を展示。解説付きで紹介しており、鳴子ダムのすだれ放流、国道47号中山平大橋上部工工事もある。
 県建設業協会大崎支部青年部会(佐々木浩部会長)は10月23日、大崎市古川のラムサール条約湿地、化女沼湖畔の水路しゅんせつなどを行い、雨による土壌流出防止、遊歩道整備を図った。同支部は、県の「みやぎスマイルリバープログラム」のスマイルサポーターに認定されており、2010年から春と秋の年2回、化女沼ダム周辺の環境整備活動を行っている。この日は33社から青年部会メンバー33人と役員6人、同じくスマイルサポーターの「化女沼2000本桜の会」から佐々木哲朗会長が参加した。ダム湖に注ぐ土水路のしゅんせつは、ことし春に続き実施。雨水で土砂が流出したため、でこぼこになっていた沼北側の遊歩道2カ所で、草を刈り取り、深さ約60㌢、幅約30㌢の水路をスコップで整備。水路の一部には、佐々木会長が購入した長さ4㍍の塩ビ管を埋め込んだ。

 大崎市民病院鳴子温泉分院は10月30日、地域の公民館を会場としたオンライン診療を県内で初めて鬼首地区公民館で始めた。降雪が多い地区からの通院負担を解消するとともに、患者や地域住民が交流する場となることも狙いとしている。同分院のオンライン診療はこれまで、自力通院が難しい施設入所者や在宅療養者に限って行っていた。鬼首地区公民館での取り組みは、同地区在住の通院患者を対象に、月1回実施。高齢者が多いのに加え、同分院まで10~30㌔の距離があり、冬場は大雪で通院が1日がかりとなることもあることから、医療アクセス向上を図ろうと開始した。初日は普段バスや家族の送迎などで通院している患者3人が公民館を訪れ、初めてオンラインで受診。看護師から円滑な通話などで支援を受けながら、担当医師から体の調子を聞かれたり、薬の飲み方について指導を受けたりしていた。
 元バレーボール女子日本代表の佐藤あり紗さん(36)=古川学園高出身=が24日、古川消防署の一日署長に委嘱され、市民らに「火の用心」を呼び掛けた。同署(大崎市古川)で委嘱状交付式があり、板垣英明署長から「火災予防を啓発する〝無火災の司令塔〟として広く情報発信を」と激励された佐藤選手。りりしい制服姿で装備点検、広報活動、消防設備の予防査察など各地を忙しく駆け巡った。「高校3年間過ごした古川で一日署長の機会をいただき、本当にうれしい。火災で悲しい思いをする人が出ないよう活動したい」と気合も十分。市役所での広報活動では、選手時代をほうふつさせるフットワークで来庁者一人一人に啓発グッズを手渡し、記念撮影の求めにも笑顔で応じていた。

 紅葉の名所として知られる大崎市鳴子温泉の鳴子峡が、見頃を迎えている。心配された夏の猛暑や水不足の影響は見られず、カエデやブナなどが赤や黄、オレンジ色に染まり、訪れた人たちを楽しませている。
 大崎市消防団の消防演習は18日、田尻中グラウンドであり、市内7支団(古川、松山、三本木、鹿島台、岩出山、鳴子、田尻)の精鋭約1000人が技術向上を図り、火災や自然災害に備えた。団員たちは服装と資機材の点検、小・中隊単位での隊列行進、火災発生を想定した小型ポンプ操法とポンプ車運用など日頃の訓練成果を発揮。伊藤康志市長、日向裕昭大崎広域消防本部消防長らが見守る中、指揮を担う幹部の号令が響き、会場は緊張感であふれた。参加全団員による分列行進では、内田博美団長を先頭に団旗、幹部、団員の順で一糸乱れぬ動きを披露。締めくくりに「火の用心三唱」で気勢を上げた。

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