開発途上国の農業行政を担っている行政官が28日、大崎市岩出山地域を訪れ、灌漑施設を視察した。日本の灌漑施設の維持、運営管理手法を学んでもらうのを目的とした国際協力機構(JICA)の事業の一環で、同市がJICAを通じ視察を受け入れたのは初めて。訪れた人たちは、世界農業遺産の伝統的水管理システムについて学んだ。来日したのはブータンやエチオピア、キューバなど9カ国の計11人。22日から約1カ月間、高度に自動化、監視システムが整備された東北地方各地の水利施設などについて学ぶ。大崎市では、大堰頭首工とそれに続く内川幹線用水路、小水力発電所を視察。各施設の成り立ちや役割について市世界農業遺産未来戦略室の谷地舘慶大室長補佐や大崎土地改良区の菅原勘一理事長が案内した。
 大崎市鳴子温泉鬼首と山形県最上町にまたがる禿岳(標高1261・7メートル)の山開きが、26日に行われた。朝から雲一つない青空に恵まれ、市内外から訪れた登山愛好者約70人が深緑の山道と鬼首カルデラの絶景を楽しんだ。山開きに先立ち、麓のオニコウベスキー場センターキューブ前で安全祈願を実施。山頂に不動明王が祭られていることから、関係者合わせて約100人が読経に合わせて焼香し、シーズン中の無事故を願った。その後、参加者はバスで県境にある標高796メートルの花立峠登山口まで行き、山頂へ向けて出発。暖冬の影響で山道に残雪はなく、眼下に広がる鬼首カルデラの森林や田園、栗駒山や月山も見える奥羽山脈の大パノラマを楽しんだ。

 大崎市内外のご当地グルメを一堂に集めた「おおさき食楽まつり」(実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)が25、26の両日、同市鳴子温泉の鳴子峡レストハウスで開かれ、多くの人でにぎわった。食を通して交流人口の増加を図ろうというイベント。ことしで15年目になるが、コロナ禍で中止が続き、昨年は鳴子温泉中心部で規模を縮小し1日だけ開催し、通常開催となるのは4年ぶり。レストハウス前の駐車場には、鳴子温泉名物「なる子ちゃんこ鍋」や焼きホタテ(石巻市)、いも煮(山形県)、北上コロッケ(岩手県)など、県内外の35ブースがずらり。訪れた人たちは各ブースを回り、山海の幸に舌鼓を打っていた。
 色麻町にある加美農業高の恒例行事「全校田植え大会」が24日、同校実習農場で開かれた。青空の下、生徒140人が協力して手植えをし、正確さや美しさを競った。田植え大会は、農作業が機械化される以前、生徒総出で田植えに励んだ名残といわれる伝統行事。クラス対抗戦で、苗を植え付ける美しさや協力態勢などをポイントに審査される。田んぼは6枚で、合わせて約30アール。そろいのTシャツを着て、はだしで水田に入った生徒たちは合図とともに競技開始。声を掛け合いながら、ひとめぼれの苗を手際よく植えていった。

 国連が定める「生物多様性の日」の22日、古川学園高の生徒が世界中で同日行われた「グリーンウエーブ」の取り組みに加わり、校内で植樹活動を行った。グリーンウエーブは現地時間午前10時に世界各地で植樹し、緑の波を西から東へ広げようという運動で、国連の生物多様性条約事務局が呼び掛け実施。同校は創立70周年記念の一環で行った。植樹した場所は、JR古川駅中里口前に昨年12月、新たに設置した校門周辺。「創志コース」の1、2年生約70人が参加した。午前10時の時報に合わせ、生徒代表が鉢に植えられたバラ、シャクナゲに土をかけ、じょうろで水をかけるセレモニーを実施。この後、生徒たちは校門周辺やグラウンド内の合計約60㍍に、落葉樹のジューンベリーの苗木、クリスマスローズ、アジサイなどを植えた。
 第16回県飲酒運転根絶県民大会(県、県警本部、加美町主催)が22日、加美町中新田バッハホールで開かれた。19年前、酒を飲んだドライバーが起こした事故で生徒が犠牲になった仙台育英高の生徒代表が飲酒運転根絶を訴え、「酒飲み運転追放3ない運動」の徹底に取り組むとする大会宣言を行った。2005年5月22日、多賀城市で、ウオークラリーをしていた仙台育英高生徒の列に飲酒運転の車が突っ込み、3人が亡くなった。この事故を契機として08年に施行された条例で、5月22日が「飲酒運転根絶の日」と定められ、県内各地持ち回りで県民大会を開いている。

 若手警察官が座学や実技を通して実務能力を鍛える実践塾「鳴子有備塾」が21日、鳴子署で始まった。同署の若手署員7人が1年間、交通取り締まりや鑑識、犯罪捜査の仕方などを先輩警察官から学び、知識や経験を積み重ねていく。県警では近年、警察官の大量退職、採用時代を迎えて急激な世代交代が進んでおり、気力や体力が充実している若手警察官の育成が喫緊の課題となっている。2013年度に始めた同塾は、岩出山伊達家の学問所「旧有備館」にちなみ、実務経験5年以下の署員が「『有』事に『備』えた」訓練を行っている。
 古川学園中高進学コースの伝統行事「第27回強歩大会」が18日、大崎市鳴子温泉や岩出山を出発するコースで行われた。日頃、勉強に励んでいる生徒たちは強い日差しの中、互いに励まし合いながら同市古川の学校まで歩き抜き、心身を鍛えた。受験対策の一環として、忍耐力や団結力、友情を育むのが狙い。ことしは特別進学コースの中学生90人と、普通科進学コースの高校生148人が参加。中学生はJR池月駅から21㌔、高校生はJR鳴子温泉駅から34㌔、さらに高校生の希望者はJR中山平温泉駅から42㌔の「健脚コース」にそれぞれ挑戦した。この日は雲一つない青空に恵まれたが、気温も高く午前8時半時点で19度。暑くなるのを予感させる中、たすきを掛けた生徒たちは近隣住民に見守られながら元気に駅をスタート。正午過ぎには気温が25度を超えて夏日となり、熱中症にならないよう小まめに休憩したり水分を取ったりして歩き続けた。

 大崎市内のほとんどの小学校で18日、運動会が行われ、児童たちは会場を訪れた保護者の熱い声援を受け、精いっぱい競技や演技に取り組んだ。本年度を最後に閉校となる川渡小では住民も参加し、地区民の絆を深めた。古川第五小では、新型コロナウイルスの影響により運動会で披露する機会がなかった、6年生伝統の演技が復活した。統合に伴い本年度末で閉校する川渡小(児童数60人)の運動会は、同校校庭で開かれた。最後の運動会は川渡地区民運動会と合同で行われ、児童や卒業生、地区住民ら約160人が、交流しながら競技に汗を流した。閉校前の運動会を地区全体で盛り上げようと、例年は6月に開いている地区民運動会を小学校の運動会と統合して開催。赤白対抗で9競技を行った。この日は絶好の運動会日和に恵まれ、児童も地区民も各種目に奮闘。ティラノサウルスの着ぐるみレースには大人たちと6年生が出場し、前が見づらい着ぐるみを着てコミカルに走る姿が笑いを誘った。徒競走や全校縦割りリレーは大いに盛り上がり、地区民たちも児童を応援。川渡音頭は参加者全員で輪になって踊った。
 色麻町の初夏を彩る愛宕山公園のシャクヤクが、見頃を迎えた。18日現在で6割ほどが開花し、恒例の「シャクヤクまつり」が始まる21日には満開を迎える見込み。シャクヤクはボタン科の多年草で、豪華な花を咲かせることで知られる。世界農業遺産「大崎耕土」を見渡す小高い丘の上にある同町のシャクヤク園は、広さ約4000平方㍍。この時期は赤や白、ピンクといった色とりどりの花が約1万株咲き誇り、毎年約3万人の人が訪れる。

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