古川工業高建築科の生徒が制作した釜神様を披露する「釜神展」が、JR古川駅新幹線改札内コンコースで開かれており、憤怒の顔をした作品が駅利用者をお迎えしている。来年1月8日まで。釜神様は火伏せ、魔よけの神で、宮城県北から岩手県南に伝わる。釜神展は、学習成果の発表と釜神文化を広く知ってもらう目的で、2010年から毎年実施。課題研究「造形制作班」を選択した3年生が取り組んでいる。ことしの造形制作班は13人。加美町文化協会木彫りの会の小野惇夫さんの手ほどきを受け、6月から制作。堅いケヤキ材に四苦八苦しながらも、のこぎりやのみを使って少しずつ彫り進め、約4カ月で完成。縦約50㌢、横約40㌢の作品に仕上がった。コンコースの一角には、生徒の力作13点に小野さんと同科OBの作品を合わせた計15点を展示。釜神様の風習や制作過程を解説するパネルも設置した。