2026/07/23


旧有備館で「江戸の旅」展

 江戸時代から明治維新前後までの旅をテーマにした企画展「江戸の旅」が、大崎市岩出山にある国の史跡、名勝「旧有備館および庭園」で開かれている。武士や商人など、さまざまな身分ごとの旅について、豊富な資料とともに紹介している。9月13日まで。江戸幕府を開くに当たり、徳川家康は江戸日本橋を起点とした五つの街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)を整備。それらは次第に全国へ伸び、大崎市でも古川をはじめとした宿場町や尿前番所といった関所が造られた。企画展では文人や武士など身分ごとに異なる旅について、実物24点を含む約50点の資料を展示。おくのほそ道を旅した松尾芭蕉、伊達家の参勤交代、遠方の品物を扱う商人、良質な素材を求める職人、修行で本山へ赴く宗教者などの旅路も紹介している。

夏野菜でキムチ作り

 夏野菜を使ったキムチ作り講座が16日、大崎市古川敷玉地区公民館で開かれた。題して「シャキシャキ野菜のオイキムチ~発酵食品で夏バテ回避大作戦~」。11人の参加者はキュウリのキムチを作り、それぞれ家庭に持ち帰った。冬場に実施するハクサイを使ったキムチ作りは20年ほど前から続いており、講師を務めていた韓国出身の女性が亡くなった後は公民館職員が講師となり、同じ韓国の材料を使って継続している。夏野菜を活用した教室は、5年ほど前に始まった。オイキムチのオイは、韓国語でキュウリのこと。千切りのダイコンとニンジン、ネギ、ニラ、すりおろしたショウガとニンニクに唐辛子粉、アミの塩辛、イワシのエキスなどを加えて作ったキムチを、切れ目を入れたキュウリに詰める。ニラやニンニクの匂いが香る調理室は、本場韓国を感じさせる雰囲気。参加者は主婦が中心で、料理はお手のもの。おしゃべり中も手は休めず、キュウリ約90本の下ごしらえやダイコン4本の千切りもあっという間で、出来たてを早速試食。「辛いけどおいしい」「本場は違うね」と感心していた。

イノシシ撃退に期待

 イノシシによる農作物被害が増大している加美町で21日、ヒガンバナの球根の植え付け作業が行われた。球根を植えたのは伯治地区の国道347号沿いの水田。毒性成分があるヒガンバナの球根はイノシシ対策に効果があるとされており、住民は被害の減少、抑制に期待しながら作業に取り組んだ。同町では昨年、イノシシの捕獲頭数と農作物被害が2024年と比べ大幅に増加。被害額は24年の約600万円から1200万円余りに跳ね上がり、深刻な課題となっている。このうち、同地区の水田では昨年秋からことし春にかけ、あぜ道をイノシシに掘り起こされる被害が急増。田植え後に掘り起こされ、水田の水が排水路に流出することもあったという。球根の植え付けは、野生鳥獣被害対策や捕獲活動などを行っている町鳥獣被害防止対策協議会の取り組みの一環。ヒガンバナの球根には、「リコリン」という強い毒性成分が含まれていて、穴を掘って餌を探すイノシシを撃退する効果があるとされている。作業には地域住民や町職員7人が参加。被害があった水田周辺のあぜ道に、30㌢間隔に球根350個を植えていった。

 

絵画など77点披露

 古川学園中・高の美術作品展が22日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。美術部員をはじめ、美術や家庭科の授業を受けている生徒、教員が手掛けた絵画や立体造形、点描、木板レリーフなど77点が並び、学校の活動を生き生きと伝えている。27日まで。「古学のリアル」を公開しようと、同高美術部が主催している。17人の新入部員を迎えた本年度は、中学生が初めて高校美術部と一緒に活動。弾けるラムネをパステルカラーで描いた中学1年の部員は「風景画を描いたのは初めて。挑戦することで絵の幅が広がった」と、成長を実感している。高校生は経験をもとに、自分なりの表現を模索した作品を披露。

 

佐藤さん(気仙沼)震災の体験語る

 東日本大震災から15年の節目を記念したチャリティー公演「いのちを守る」が18日、加美町中新田バッハホールで開かれた。震災当時、気仙沼市で人命救助に当たった元消防士の佐藤誠悦さん(74)が講演したほか、地元にゆかりのあるソプラノ歌手のコンサートも行われた。震災当時、気仙沼消防署指揮隊長を務めていた佐藤さんは最愛の妻、厚子さん(当時58) を津波で亡くした。この日は「いのちを守る」と題し、行方不明者リストに妻の名前を見つけて衝撃を受けながらも消火や救助、人命捜索に従事した体験を講演。遺体安置所で妻と対面したときの話は、言葉を詰まらせながら悲痛な思いを語った。講演後、大崎市出身でバッハホールの近くに祖父母宅があるというソプラノ歌手、氏家和歌子さんが、ピアニスト藤波結花さんの伴奏で、「浜辺の歌」や金子みすゞの童話歌曲など7曲を披露した。

 

施設利用者楽しませる

 栗原市若柳の在宅複合型施設さくらの里若柳で16日、演歌歌手、山川大介さんのコンサートが開かれた。会場には施設を利用する約50人の高齢者が集まり、実力派歌手の圧倒的な響きと厚みのある歌声に聞き入り、盛んな拍手を送っていた。山川さんと40年来の旧友で、同施設のデイサービスを利用する新妻元敏さん(栗原市志波姫)が「ぜひ皆さんに歌声を聞かせたい」と施設に呼び掛け、実現した。新妻さん自身もかつて歌手として活動。山川さんは岩手・宮城内陸地震(2008年)後の慰問コンサートに出演し、歌で被災者を励ました。山川さんは一人一人と握手しながら、オリジナル曲を交えて10曲余りを熱唱。歌手を目指す自分に父が言った言葉や、新曲のヒントとなった夫婦とのエピソードも歌を味わい深くし、ラストは祭り会場のように大いに盛り上がった。