平和の尊さ次世代へ
大崎市松山遺族会(菅原滿会長、会員86人)は11日、戦没者慰霊祭を地元の羽黒神社で開き、日中戦争や太平洋戦争で命を落とした兵士らの霊を慰めた。同神社には松山、下伊場野両地区から出征した英霊288柱がまつられている。慰霊祭には菅原会長(90)ら遺族会の役員6人が代表して出席し、境内にある忠魂碑の前に祭壇を設けて神事を実施。足立光弘宮司が祝詞を奏上して戦地で亡くなった肉親らをしのび、役員が玉串をささげて手を合わせた。菅原会長の父、胞治さんは菅原会長が1歳2カ月のときに召集され、日中戦争に従軍。1939年5月10日、中国の武漢で戦死した。27歳だった。胞治さんをはじめ、松山地域の出征者は同神社で激励を受けて戦地に向かったという。
留学生が防災・避難訓練
「みやぎ県民防災の日」の12日、大崎市立おおさき日本語学校(生徒数58人)で防災・避難訓練が行われた。留学生たちは地震などの災害に備え、発災時に取るべき行動や救急対応を真剣な表情で学んでいた。この日は古川消防署員を講師に、生徒たちが防災情報を調べる方法や災害時の身の守り方、地震や火災が起きたときに鳴る警報音などを学習。実際に119番通報する訓練にも取り組んだ。このうち救急救命学習では、意識のない急病人を助ける手順を確認。日本語で「救急車を呼んで」「AEDを持ってきて」と周囲に呼び掛け、講習用人形に対して心臓マッサージを施した。避難訓練は非常ベルが鳴り響く中、生徒たちは白煙が充満した部屋を通り、屋外へ。鼻と口を覆って迷わないように脱出した後は初期消火訓練も行い、消火器の操作方法を確認していた。
定数、報酬を調査検討
大崎市議会の会派代表者会議が10日、市役所本庁舎で開かれ、議員の定数や報酬などについて調査、検討する特別委員会の設置を決めた。佐藤弘樹議長が設置したい意向を示し、反対する会派はなかった。18日に開会する6月定例会最終日(7月1日)に設置する予定。会議には各会派代表8人が出席。佐藤議長は「適正な定数や報酬を、ゼロベースで検討したい。特別委員会を設置したい」と提案した。これに対し議員からは、「定数や報酬に対する市民の厳しい声に、議会として検討が必要」と賛成する意見が上がった。このほか、「定数の削減や報酬増額ありきではなく議論を行うべき」「人口が減少し定数減は必要で、報酬増額は経済情勢から難しい。研修や学びのための政務活動費の増額を」と主張する会派があった。また「いったん持ち帰り検討したい」という声もあったが、設置に反対する会派はなく、佐藤議長の提案を了承した。
音楽で多世代つながる
コンサートとマルシェを楽しむ「音の輪マルシェ~みんなで繋がろう!音楽とともに~」が7日、加美町中新田公民館で開かれた。バンドや音楽デュオ、町内の小学生や高校生らが演奏を披露したほか、多彩なワークショップや出店が並び、多くの来場者でにぎわった。子育て世代、障害者とその家族、高齢者などが安心して文化芸術に触れられる場を提供しようと、市民団体「子育て応援ネットワーク」「子育て応援すまいる」(西塚浩恵代表)が主催した。出演したのは、プロの演奏家でつくるNPO法人「音楽のチカラ」(仙台市)、県内を中心に活動する音楽デュオ「えっこ&あみーゴ」、町内にある音楽教育施設の国立音楽院宮城キャンパス、ことしのマーチング全国大会で金賞を受賞した広原小金管ブラスバンド。このうち美里町出身のサックス奏者、名雪祥代さんら5人の音楽のチカラは、Jポップやディズニー映画音楽など多世代が楽しめる楽曲を演奏。「幸せなら手をたたこう」では観客に「自分が楽しいと感じるとき」を質問し、観客が答えた言葉を歌詞に当てはめ、即興で「音の輪マルシェオリジナル版」を披露。会場は一体となって盛り上がった。
障害者の高工賃実現
大崎法人会(早坂竜太会長)の定時社員総会記念講演会が8日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれ、社会福祉法人「はらから福祉会」(柴田町)の太田幸二理事長が、障害者福祉施設で働く障害者の工賃アップの取り組みを紹介した。同会は仙南を中心に作業所を運営し、豆腐、菓子、ふるさと納税の返礼品にも採用されている牛タンなどを製造販売。雇用契約を結ぶのが難しい障害者が働くB型施設7カ所で約200人が働いている。同会は当初から、B型施設利用者の工賃を月7万円とし障害者の自立を目指したといい、一部事業所で目標を達成した。太田理事長によると、2024年度、B型の県平均工賃は約2万4000円だが、はらからは2倍の約5万円という。高い工賃を実現できたのは付加価値の高い製品を製造し販売したためで、「障害者だからこの程度で仕方がないと職員が諦めたら終わり」と、特に役職を持った職員の意識が大切と強調。

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