2026/06/03


豊かな音色響かせる

 加美町中新田バッハホール(本田幸夫館長)の「パイプオルガン大改修記念演奏会」が5月31日、同ホールで開かれた。町内外から訪れた約800人の聴衆は、豊かな美しい音色を取り戻したパイプオルガンの響きを堪能した。「音楽のまち」加美町と同ホールのシンボルでもあるパイプオルガンは、1984年に完成。高さ8・5㍍、幅6・6㍍で、パイプ総数は2245本。耐震対策で2000年に一度改修したが、経年劣化で演奏に支障が出ていた。大改修に当たり、昨秋からクラウドファンディング(CF)で修繕費を募集。全国115人から298万7500円が寄せられた。工事は須藤オルガン工房(神奈川)が2カ月にわたり実施。内部パーツの交換や清掃、音色の調整を細やかに行ったほか、音色の組み合わせを記憶する「電子式記憶装置」を以前の280通りから5000通りに拡大。音色や性能が一段と向上した。

受動喫煙なくそう

 6日までの「禁煙週間」にちなみ、受動喫煙防止を呼び掛ける「イエローグリーンライトアップ」が全国各地で行われている。大崎市内でも旗振り役の医師会をはじめ、いくつかの施設が黄緑色に照らされている。古川七日町の「食の蔵・醸室(かむろ)」も1日に点灯を始め、午後5時半から10時ごろまで、施設正面の蔵3棟を黄緑色のスポットライトで照らしている。施設内の飲食店利用客らが興味深そうに目を向ける姿が見られる。

高齢者の労災防止へ

 宮城労働基準協会古川支部(田中厚志支部長)は1日、法改正で企業に努力義務として課された新たな指針の説明会を大崎市古川の大崎建設産業会館で開いた。高齢者の労働災害防止、病気治療と仕事の両立支援について参加者へ説明し、労働力不足に直面する企業にとって重要な経営戦略であると強調した。説明会では、4月1日に施行された労働安全衛生法改正による「高年齢者の労働災害防止のための指針」と、労働施策総合推進法改正による「治療と就業の両立支援指針」の2点について、担当者が周知、啓発した。古川労働基準監督署の草刈健安全衛生課長は、60歳以上の高齢労働者は身体機能の低下で転倒をはじめ労災の発生率が高く、休業日数も長引く傾向にあると解説。事業者は職場環境の改善やリスクアセスメント、健康、体力把握などを講じ、労災防止に取り組むことが急務と語った。

 

交通死亡事故ゼロ1000日

 美里町は交通死亡事故ゼロの期間が5月31日で1000日に達し、1日、知事と県警本部長からそれぞれ褒状が贈られた。町中央コミュニティセンターで伝達式があり、県、町、警察の関係者と遠田署管内の交通安全団体代表者ら合わせて18人が出席。相澤清一町長が、県地域交通政策課の千葉英孝副参事と県警本部の仙洞田守交通部長から褒状を代表受領した。同町では2023年9月3日、牛飼字八反の国道108号で、軽乗用車を運転していた男性(当時75)が対向車線にはみ出し、普通乗用車と衝突して亡くなって以降、交通死亡事故は発生していない。

 

臨床美術楽しみ交流も

 色麻町の地域おこし協力隊で、空き家を活用した移住、定住の促進などに取り組んでいる齋藤真紀さん(42)による「臨床美術ワークショップ」が5月29日、同町の「古民家しかまど」で開かれた。参加した地域住民らは創作活動と交流を楽しんだ。齋藤さんは、同町と連携協定を結んでいる不動産会社「イスト」(仙台市泉区)の社員。昨年5月、委託型隊員として委嘱され、築120年以上の古民家を再生した滞在交流施設、古民家しかまどで活動している。ワークショップは、齋藤さんの活動を知ってもらうことや町民が気軽に集える場の創出を目的に初めて実施。町民を対象に全5回予定していて、初回は男女6人が参加した。臨床美術は、絵などの創作活動を楽しみながら行うことで脳や心の活性化を促すアートプログラム。臨床美術士の資格を持つ齋藤さんが講師を務めた。創作したのは「植木鉢に描く線のアナログ画」。直径約9㌢の小さな植木鉢に色鉛筆で線や模様を自由に描いていくもので、参加者たちは植木鉢を回転させながら描いたり、色を塗ったりする作業に没頭。古民家の趣を生かした開放感あふれる空間には、色鉛筆を走らせる音が静かに響いていた。

 

住民ら歓迎会でもてなす

 大手農業法人「舞台ファーム」にこの春入社し、美里町中埣のレタス生産施設「美里グリーンベース」で働く外国人社員の歓迎会が5月29日、町中埣コミュニティセンターで開かれた。地区住民やボランティアが、故郷を離れて来日した社員たちを温かく迎えた。4月に入社したのはインドネシア、ネパール、バングラデシュから来た20~30代の若者23人。中埣1区の寮で生活しながら同施設で働いている。歓迎会は、古里を離れて日本へ来た若者たちと地区住民が交友を深めることで双方の不安を払拭してもらおうと、ボランティアグループ中埣(粟野トシ子会長)が主催。日本食の弁当や手作りピザなどでもてなし、住民代表が日本民謡やカラオケを披露した。新入社員たちはステージに上って1人ずつ日本語で自己紹介し、「よろしくお願いします」とあいさつ。

 

等身大の自分 作品に

 古川黎明高美術・陶芸部と古川高美術部の合同展「黎明・蛍雪の刻」は6、7の両日、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれる。昨年に続く開催で、両校の部員たちは等身大の自分を表現する作品作りに全力を傾けている。古川黎明高美術・陶芸部は新入部員9人を迎え、部員数33人。活動の中心は油彩だが、次々にポーズを変えるモデルを短時間で描くクロッキーの練習にも余念がない。日学・黒板アート甲子園で3年連続最優秀賞に選ばれるなど、実力は全国的に高い評価を得ている。古川高美術部は、県内外で活動する画家や美術家を多く輩出している。部員は1年生10人が加わり、現在25人。合同展ではアクリル画や油彩に挑戦し、1年生も初めて出展する。会場での披露はかなわないが、大きな階段アートは文化祭の見どころだ。