2026/05/21


初夏彩る大輪の花

 色麻町の愛宕山公園は約70種、1万本のシャクヤクが見頃を迎え始めた。初夏を彩る大輪の花が、訪れた人たちの目を楽しませている。

 公園内にあるシャクヤク園は、世界農業遺産「大崎耕土」を一望できる小高い丘の上にあり、広さ約4000平方㍍。毎年この時期は、白やピンクなど色とりどりのシャクヤクが咲きそろう。公園管理事務所によると、ことしは昨年より1週間ほど早い12日に咲き始めた。暖かい日が続いたためで、19日現在、四分咲きといったところ。「シャクヤクまつり」(21~28日)期間中に最盛期の花が楽しめそうという。

 

長久寺のマルミガヤ治療

 大崎市古川宮沢にある県指定天然記念物、長久寺のマルミガヤが18日から2日間、樹木医らの〝往診〟を受けた。樹齢約650年の巨木で、支柱を増設したり、薬を塗布したりした。長久寺のマルミガヤは、同寺を開山した僧侶、日幡上人が実を植えたと伝えられる。樹高約16㍍、幹回り約5・8㍍あり、四方に10㍍近く伸びた枝の下には人々を優しく包み込むような空間が広がっている。ここまで樹冠が大きく、広い敷地で保護している例は珍しいといい、1971年3月2日、県の天然記念物に指定された。樹勢を回復させるため6年ほど前、土に栄養をすき込んだ。また、雪や昨年3月の強風で枝が折れる重傷を負ったが、樹木医の診断を受け、現在に至っている。今回、治療などに当たったのは樹木の診断、治療をはじめ、自然環境に関する幅広い事業を展開している宮城環境保全研究所(仙台市青葉区)の樹木医2人を含む専門スタッフ。枯れ枝を除去し、伸びた枝が地面につかないよう支柱を増設。枝が折れた部分には薬を塗布した。支柱は木製で、周囲とも調和している。

 

市民プール再開延期

 大規模改修工事が行われている大崎市市民プールは、天井の鉄骨部材に腐食箇所が見つかり新たな工事が必要になったため、利用再開は当初予定していた7月から11月にずれ込む見通しとなった。また、休止していた幼児用プールを再開し利便向上を図るとし、市は工事費を追加する工事請負契約の変更契約締結案を市議会臨時会に提案し、19日、原案通り可決された。市の説明によると、鉄骨の腐食が見つかったのは東側の天井部分で、落下の危険があり工事が必要になったという。さらに幼児用プールを再開するため、機械設備工事を新たに行う。鉄骨部材の交換など建築工事は1395万円を追加し、3億917万円で新たに契約。幼児用プール再開のための機械設備工事は、1614万円増額し2億7519万円とした。

 

中島市長「対話重視」を表明

 改選後初の大崎市議会臨時会は19日、本年度一般会計補正予算案や監査委員選任の人事案など15議案を原案通り可決、閉会した。当選後初めて議会に臨んだ中島源陽市長は「話し合いを通し、住んで良かった、住み続けたいと思われる市をつくりたい」と、対話を重視する姿勢を示した。中島市長は19日の本会議冒頭に発言を求め、所信を述べた。その中で「直面する課題解決のため、対話が何より重要」と語り、「5期20年、市をけん引した伊藤康志前市長が築いた土台の上に宝の花を咲かせたい」「公約した人、産業、安心の育成を、丁寧に、着実に前に進める」と決意を表明した。

 

ホタル飛ぶ姿楽しみに

 地元をホタルの里にしようと取り組んでいる涌谷町の黄金自治会は16日、近くの繁殖池にゲンジボタルの幼虫約50匹を放した。ホタルが飛び交う時季に合わせて「天平ほたる祭り」を開き、観察会や放虫体験を通じ来場者に楽しんでもらう。同会は2016年に黄金山神社参道脇に繁殖池を整備し、毎年この時期に幼虫を放している。成虫になったホタルは6月中旬に飛び始め、下旬にかけてピークを迎える。この日は、同会の達曽部義美会長(67)が育てた体長約2~3㌢の幼虫と餌のカワニナを、地元の児童たちが放流した。月将館小5年の渋谷桜蘭さん(10) は「昨年はホタルがふわっと飛ぶ様子が見られた。ことしもたくさん飛ぶのを楽しみにしている」と期待していた。天平ほたる祭りでは、ホタル観察会や演奏会を予定している。年々来場者が増え、県外からも訪れるという。

 

泥だらけになって田植え

 大崎市古川西小中(児童生徒数302人)の田植え学習が18日、同市古川矢目の田んぼで行われた。5年生38人がはだしで田んぼに入り、泥だらけになりながら昔ながらの手植えに挑戦した。学校がある古川西部地区の歴史や文化などを学ぶ総合学習「西学」の一環。学校統合前の旧高倉小時代から学習のために田んぼを貸し出している元同校PTA会長、千坂明裕さんの指導を受け、毎年田植えと収穫を体験している。児童は「枠」と呼ばれる木組みの道具を転がして苗を植える場所の目印を付けた後、苗束を持って水が張られた田んぼへ。「冷たい」「ミミズがいる」「足が抜けない」など、悲鳴と歓声が交じり合った声を上げながら、目印に沿ってひとめぼれの苗を植えていった。

 

緊急銃猟でクマ駆除

 大崎市古川新田の民家敷地内の雑木林に19日、クマ1頭が出没し、市は緊急銃猟により駆除を行った。クマの緊急銃猟は市内で初めて。同日午前7時以降、クマの目撃情報が住民から複数回あったと警察から市に連絡が入り、市は公式ラインで午前8時ごろ、クマ出没情報を発信。現場に広報車を出したり、防災無線で住民に注意を喚起したりした。その後、クマが民家の雑木林にいるのを見つけ、午前11時ごろ、中島源陽市長の許可で鳥獣被害対策実施隊が2発発砲し、駆除した。駆除されたのはオスのツキノワグマで、体長は1・1㍍、重さは45㌔。推定4歳とみられる。