2026/03/05


「サクラサク」春目指す

 2026年度県公立高校の一般入試が4日、全日制68校、定時制12校で行われた。この日のために研さんを積んだ受験生たちは「サクラサク」春を目指し、試験へ臨んだ。第一次募集は、全日制が定員1万3400人に対し1万2516人が出願(倍率0・93倍)、定時制は同960人に対し370人が出願(同0・39倍)。前年と比べ全日制は471人、定時制は33人それぞれ減った。大崎地区8校15学科は、全校全学科で定員割れ。北部地区全体でも佐沼のみが1倍で、他は全て定員を下回った。試験当日は大雪が降る恐れがあるとして、県教育委員会は試験開始時刻を1時間繰り下げた。古川黎明高は、全日制定員240人に対し、219人が志願(同0・91倍)。開始時刻繰り下げの影響とみられるトラブルはなく、国語、数学、社会、英語、理科の5教科を実施。受験生たちは張り詰めた雰囲気を漂わせながら教室で静かに待ち、試験開始の合図とともに鉛筆を手に取り、熱心に問題に取り組んでいた。

顔にすす塗り厄払い

 加美町宮崎の切込地区に200年以上前から伝わる小正月行事「切込の裸カセドリ」(県指定無形民俗文化財)が2月28日夜に行われ、顔にすすを塗り腹帯姿の「神の化身」となった男衆が地区の家を駆け巡った。火難よけや厄年払いの行事で、別名「切込のすみつけ」と呼ばれる奇祭。稲わらの装束を身にまとい、「へそび」と呼ばれるかまどのすすを顔や体に塗り付け、水を浴びた後、「ホー、ホー」と奇声を発しながら家々を訪問。訪問先では、「ご祝儀、ご祝儀」といって家人の顔にへそびを付け、家人は男衆を酒などでもてなす。この日は午後6時、古民家に集合した「裸カセドリ保存会」(高橋継一会長)の会員9人が、すすを塗るなどして準備。2束のわらの穂先を結束した「ワラボッチ」と呼ばれる帽子をかぶって水を浴びせられた後、奇声を上げながら同地区と近隣の大森地区合わせて3軒を回った。

藤本市議が立候補表明

 大崎市議の藤本勘寿氏(32)が3日、大崎市役所で記者会見し、任期満了に伴う大崎市長選(4月12日告示、19日投開票)に立候補することを表明した。同市長選に立候補を正式に表明したのは藤本氏が初めて。無所属で立候補するとし、「若者、子育て支援に力を入れ、県北エリアを仙台圏に次ぐ東北第2の経済圏にしたい」と述べた。

 

櫻井議員の冥福祈る

 美里町議会3月会議初日の3日、任期満了を目前に控えて78歳で急逝した櫻井功紀議員の冥福を祈り、議場で黙とうと追悼演説が行われた。小牛田町議時代から30年以上にわたり町勢発展に尽くした事績をしのんだ。櫻井氏は小牛田町議だった父の跡を継ぎ、1995年に同町議選に立候補し初当選。議会各委員会の要職を歴任し、県文化の日表彰や全国町村議会議長会表彰を受けた。美里町議として連続5期目を全うし勇退する意向だったが、任期満了を2日後に控えた2月2日に亡くなった。

 

ヘリで負傷者搬送訓練

 古川署は2日、大規模地震で陸路が寸断されたことを想定し、県警ヘリを使った負傷者搬送訓練を行った。田尻総合体育館から尾西食品宮城工場(古川清水新田)のヘリポートまで要救助者を送り届け、相互連携を確認した。東日本大震災の体験を風化させず災害時の対応を強化しようと、同署と県警航空隊、同工場が参加して実施。訓練は、大規模地震で負傷した30代の男性を、ヘリで同工場のヘリポートへ空輸し、大崎市民病院へ搬送する想定で行った。ヘリは同体育館グラウンドで負傷者を乗せて飛び立ち、直線で約10㌔離れた同工場第2工場屋上のヘリポートに着陸。負傷者を送り届けた。ヘリポートでは操縦士が離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)も実施。同工場は、災害時の非常食として製造しているアルファ米が入った段ボール箱をヘリに積み込み、搬送可能な分量を確かめた。

 

患者目線で入退院支援

 医療ソーシャルワーカー、岡江晃児さんの著書「入院・転院・退院の困りごと完全解決!」出版記念講演会が2月28日、大崎市古川の穂波の郷クリニック(三浦正悦院長)で開かれた。患者目線で入退院を支援する著書で、訪れた人たちは熱心に聞き入っていた。2月末に出版した同書は、入院時の準備や使える制度、退院後の通院先はかかりつけ医か入院先かなど、患者や家族が抱きがちな疑問点を具体的なQ&A方式で解説。監修には同クリニックのソーシャルワーカー、大石春美さんら医師や看護師、薬剤師などの専門家19人が協力している。この日の講演で岡江さんは、出版に関わるエピソードを披露。転院先が見つからない出版関係者を支援したところ、そのスピードと質に感動した患者本人の働きかけで執筆が始まったことなどを語り、同書について「患者や家族はもちろん、医療関係者にも手に取ってもらいたい」と話していた。

 

「鳴子の米プロ」紹介

 地域一体で中山間地の水田農業振興を目指す「鳴子の米プロジェクト」を取り上げた冊子「つながるごはん-つくり手と食べてをむすぶ鳴子の米」が、農山漁村文化協会(埼玉県)から出版された。プロジェクトを立ち上げた関係者らが生産者と消費者を結び付け、鳴子温泉地域の水田農業の生き残りをかけた取り組みを紹介している。「鳴子の米プロジェクト」は20年前、大崎市鳴子温泉地域で生産者や行政、観光関係者らが加わりスタート。気候や地形など厳しい条件下にある鳴子温泉地域の稲作の継続を図ろうと、生産者と消費者の結び付きを強め、地域で生産を支える仕組みをつくり上げた。執筆したのはNPO法人鳴子の米プロジェクト理事の安部祐輝・大崎市世界農業遺産推進監や、プロジェクトで採用された品種「ゆきむすび」を育種した県古川農業試験場の永野邦明元場長、研究者、生産者など。

 

かわいい断面に歓声

 断面が美しい飾り巻きずし作りの教室が2月28日、大崎市古川富永地区公民館で開かれ、参加した12人は爽やかな酢の香りが広がる調理室で、白とピンクのグラデーションが美しい花柄のすし作りを楽しんだ。講師を務めたのは、飾り巻き寿司マスターインストラクターで調理師のわたりようこさん。花柄の飾り巻きずしは、花びらになる細いのり巻きを野沢菜やスティックチーズと組んで模様の原型にし、のりの上に広げた酢飯で巻き上げる。わたりさんは可能な限り計量の作業を省き、目分量や手で持った感覚を大切にして作りやすさを工夫。テーブルを回りながら「花びらのピンクは濃い方が美しい」「完成して数分おくとのりがなじみ、切り分けやすい」と助言していた。巻き上げたすしは包丁でカット。断面のかわいらしさに、参加者からは「食べるのがもったいない」「きれい、うれしい」と歓声が上がった。