「田んぼダム」などに関心
国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST)による途上国支援研究事業で、フィリピンの水害リスク評価などをテーマとする日本とフィリピンの研究プロジェクトの研究者が25日、大崎市を訪れた。一行は市担当者から世界農業遺産に認定されている大崎地方の水利や「田んぼダム」の取り組みなどについて説明を受け、古川沢田地区の屋敷林「居久根」も視察した。訪れたのは、研究代表者を務める東京大大学院情報学環総合防災研究センターの大原美保教授や国立研究開発法人「土木研究所」、フィリピン大ロスバニョス校のフェルナンド・サンチェス教授らフィリピンの研究者合計16人。研究者は、大崎広域行政事務組合庁舎で開かれた大崎地方の水利などについて話を聞くセミナーに参加。セミナーでは、市世界農業遺産未来戦略室の車田敦室長が講演し、世界農業遺産に認定されている大崎耕土の概要や保全、活用について紹介。「認定を契機に低農薬農業に取り組み、農産物のブランド化を図っている」などと語り、水田をダムとして活用し、水をため洪水を防ぐ「田んぼダム」について説明した。参加者からは「田んぼダム」についてより詳しい資料の提供を求める声があり、市は応じるとした。
住民が得意の演芸披露
大崎市古川北稲葉の古川南部コミュニティセンターで23日、「第13回ふれあいまつり」が開かれ、地域住民が得意の演芸を発表した。住民たちの交流などを目的に、古川南部コミュニティ推進委員会(坂野裕悦会長)が2008年に始め、コロナ禍の中止期間を経て昨年〝復活〟した。ことしは近隣の11行政区から40人が出演。ひらひらとしたロングスカートを履いて踊るレクダンスやギターの弾き語り、直剣を手に舞う太極拳などを熱演した。このうち米国アイダホ州出身の松浦レイモンドさんは、ギターを弾く友人とともに同州のフォークソング3曲を披露。ネイティブの発音で歌われる素朴でゆったりとした調べに、来場者は肩を揺らしたり手拍子をしたりして楽しんでいた。
「人財」獲得、定着化へ
少子化や人口流出で近年、特に地方で確保が難しくなっている人材ならぬ「人財」。その採用や定着化に向けたセミナーが16日、大崎市古川の大崎建設産業会館で開かれ、企業の採用担当者ら約40人が採用を巡る近年の傾向や早期離職を防ぐための職場環境づくりについて学んだ。「採用が難しい」「(人材が)定着しない」などの声を会員事業所から受け、宮城労働基準協会古川支部(木田秀隆支部長)が企画、主催した。古川労働基準監督署と古川公共職業安定所の職員が講師を務めた。古川労基署監督課の寺島秀幸課長は「法令違反は従業員の不安を招く。労働基準法や最低賃金を守り、日頃から従業員が有給休暇を取りやすい環境を整えてほしい」と訴えた。
建物火災「6日間に1回」
大崎市内で年明け以降、建物火災が多発している。今月25日現在9件に及び、6日間に1回発生の深刻なペース。関係機関は「火の用心」徹底に懸命だ。過去10年ほぼ右肩下がりの減少傾向から一転、増加の兆し。15日夜は同市鹿島台平渡で住宅1棟が全焼し1人が死亡。24日夕にも同市松山千石で空き家1棟が焼けた。これまでの死傷者は計3人。9件を原因別でみると電気器具類4件、暖房器具類2件など。古川、鳴子両消防署は▽たこ足配線▽コンセントプラグの汚れ▽束ねたコード類-が発火の恐れがあるとし、ストーブなどの暖房器具類についても「就寝時、外出前の消火確認」順守を呼び掛けている。
福祉施設の慰問200回
色麻町の「日本舞踊・藤枝会」(島田美枝代表)は23日、町農村環境改善センターでボランティア活動200回を記念した舞踊祭りを開いた。新舞踊や股旅などの華やかなステージを繰り広げ、観客を楽しませた。同会は2001年に設立し、2流派の師範資格を持つ島田代表(82)の生徒や会員ら5~6人で構成。大崎地方の福祉施設慰問は03年から本格的に開始した。しかし、慰問ボランティアは股旅などを披露する他グループと合同で行うことが多く、コロナ禍では活動休止を余儀なくされた。再開したのは23年6月。同年12月には他グループメンバーとも再会し、コロナ禍前のように仲間と元気に活動できるようになったという。現在は大崎市古川の4施設で定期的に行っている。この日は仲間たちも駆け付け、新舞踊や股旅、レクダンス、唄を2部構成で披露。あでやかな着物に身を包んだ出演者たちが、華麗な舞で会場を魅了した。
安協と防犯協タッグ
大崎市古川東大崎地区公民館で23日、「安全安心講座」が開かれた。「安全安心な地域づくり」という共通の目標を掲げる地区防犯協会と、古川地区交通安全協会(安協)東大崎支部を公民館がつないで開催。参加した住民たちは特殊詐欺の手口や被害防止策、4月1日に改正される道路交通法について、古川署員らの講話に耳を傾けた。この日は約40人が参加。古川署生活安全課の署員は特殊詐欺の被害額やよくある手口を紹介し、「その辺にも受け子はいる。『もうけ話あります』は絶対うそ。電話で金銭の話をされたら相手にせず、毅然とした態度で電話を切るのが一番」「海外に知人がいなければ、国際電話が来ないよう手続きをしては」と呼び掛けた。

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