戦争の悲惨さ伝える
日本遺族会が第2次世界大戦の経験を語り継ぐ「平和の語り部」が13日、大崎市大貫小(伊藤礼子校長、児童数70人)であった。県内3校目、県北部では初めての実施。6年生が戦争の悲惨さと平和の尊さについて、遺族の話を通して考えた。同会は戦後80年となる本年度までの3年間、全国で語り部活動の強化を図っている。県内では、角田市角田小(1月)と岩沼市岩沼南小(同)に続く開催で、歴史の授業で大戦について学ぶ6年生を対象とした。同校を訪れたのは、大崎市古川遺族会の晴山宗規会長(78)=同市古川桜ノ目=ら県内の遺族会員6人。晴山さんは召集令状(赤紙)について「郵送ではなく、役場職員が直接届けに来て、受け取りを拒むことは許されなかった」と語り、市内から多くの人が出征し、叔父らが戦死したことを紹介した。
お化け尽くしのマルシェ
お化けや妖怪の仮装で参加できる「おばけマルシェ」が15日、色麻町農村環境改善センターなどで開かれた。グルメなどの出店が並んだほか、お化け屋敷や「かっぱの鬼ごっこ」といった催しもあり、約600人の親子連れらでにぎわった。町地域振興課が主催し、みやぎ大崎観光公社(大崎市古川)が運営する「しかまのマルシェ」第4弾。かっぱ伝説が残る同町は、妖怪と縁深い町。施設内外には、お化けに関連したグルメやワークショップ、加美農業高相撲部の人気鍋「特製塩ちゃんこ鍋」などの出店が軒を連ねた。このほか、ジュニアリーダーらが本格お化け屋敷「新かくれんぼ」を実施。神隠しの伝説が残る町で、姿を消した子どもたちが好きだった〝まり〟を探すというもので、多くの児童たちが背筋も凍る恐怖を体験。色麻学園4年の今野陽向君(10)は「とても怖かった。三つのまりを見つけられなかった」と、安堵しながらも悔やんでいた。
玄米の部で農水大臣賞
美里町和多田沼の農業、長谷川光洋さん(38)が、本年度県農林産物品評会(昨年10月)玄米の部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。同町では初の快挙で、長谷川さんがことし栽培する新米は今秋、皇居で催される宮中祭祀「新嘗祭」に献上され、天皇陛下が食する。長谷川さんは農家の4代目。小牛田農林高、県農業実践大学校(現県農業大学校)を卒業後、加美よつば農協に勤め、液体肥料を用水とともに施用する「流し込み施肥」の普及に努めた。退職後の昨年1月に就農。ことしは12㌶でつや姫やひとめぼれを栽培する予定で、繁殖牛15頭の世話にも精を出すという。今回の玄米の部には151点が出品され、整粒歩合の品質や外観が審査された。長谷川さんが出品したつや姫は環境保全米で、加点対象だった。13日に町本庁舎を訪れて相澤清一町長に受賞を報告。「これまで土づくりに努めてきた。農家として〝1年生〟ながら素晴らしい賞を得ることができ、これまでの取り組みが、間違っていなかったと認められてうれしい」と語った。
「ガラッキー」で交流
ニュースポーツ「ガラッキー」を楽しむ交流会が16日、大崎市古川清滝地区公民館で開かれた。約30人が参加した会場は笑い声が絶えず、勝敗を超えて楽しむ明るい雰囲気に包まれていた。ガラッキーは、ダーマと呼ばれる起き上がりこぼしのボールを投げ合う陣地取りゲーム。ダーマが予想外の方向へ転がっていくため狙いを定めるのが難しく、頭も使う。同地区では毎週「いきいき百歳体操」の後、部活と称して取り組んでおり、愛好者が増えている。ロープを張った得点圏は投げたダーマが触れるたび変形し、ゲームを難しくするのも醍醐味。参加者たちは好プレーをハイタッチでたたえ合うなど、寒さを感じさせない盛り上がりぶりだった。
佐々栄文盛堂の資料公開
吉野作造記念館の本年度後期企画展「我が町おおさきの歴史・文化-町の本屋さん」が22日、大崎市古川福沼の同館で始まる。100年以上にわたり地域で愛されていた書店「佐々栄文盛堂」から託された資料の一部を公開するもので、目録作成から関わってきた同館市民学芸員「おおさき文化研究会」の有志グループが、試行錯誤しながら準備を進めている。企画展は、1901年に創業し、〝文化の中心地〟としての役割を担っていた佐々栄文盛堂が主人公。資料は古文書のような冊子や同社のロゴ入り社旗をはじめ、時代背景を色濃く表す品もある。準備作業は、膨大な資料の中からどれを、どう見せるかを展示ケースごとに工夫。解説文の札を置くのは展示品の上か下か、冊子は開いて中を見せるか閉じて表紙だけにするか、展示品を置く台座の形や高さはなど、細部まで検討。時々、資料から離れて来館者の視点で眺め、同館研究員や仲間に助言を求めながら、より良い展示を模索していた。
詩画家ひろさん(美里)出版
美里町の詩画家ひろさん(65)=本名・佐々木浩さん=が大崎タイムスに半年間連載した童話「山桜分校のこどもたち」がこのほど、本になった。児童数わずか6人の分校の子どもたちがそれぞれの特技を生かしながら協力して山を探検する様子を、自らの文章と挿絵で生き生きと表現。ひろさんは「仲間の大切さを子どもだけでなく大人にも味わってもらえれば」と期待を込める。ひろさんは、印象的なイラストと短い詩を合わせた作風で知られ、地元で個展を定期的に開いている。新型コロナウイルスで時間ができた2020年から「六十の手習い」(ひろさん)として童話作家にも挑戦していて、2年前に出版された「烏少年」に続き今回が2作目の童話。2024年4月から全28回、連載した文章と挿絵を完全収録した。山桜分校のモデルは、ひろさんの母の実家がある大崎市古川雨生沢の旧清滝小学校山田分校。少年時代の夏休みに同地区で過ごした思い出を基に6人の登場人物や山の動物たちを神秘的に描いた。
ぬくもりある音色響く
障害児と障害者の余暇支援活動に取り組んでいる「共に福祉を考える会つくしの会」(佐々木栄子会長、会員数143人)は14日、マリンバとピアノのコンサート(大崎タイムスなど後援)を大崎市鎌田記念ホールで開き、温かみあふれる音色を聴衆に届けた。出演したのは、マリンバアンサンブルグループを主宰する縄野久子さんと音楽療法士の向井田のぞみさん、ピアニストで東北福祉大名誉教授の澁谷るり子さん、地元の「鹿島台太鼓 鹿翔会」。アニメ映画のテーマソングを中心に約20曲を演奏した。このうちマリンバでは、自然素材の打楽器ならではの優しく、温かみのある音色を響かせ、約200人の聴衆が耳を傾けた。佐々木会長と櫻井梢副会長は「これまで多くの人から支援を受け、活動を続けることができた。改めて感謝したい」と話していた。

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中村喜恵 (火曜日, 17 2月 2026 19:06)
記事掲載ありがとうございました。
当日参加された方から、心に響く音色だったとから、とても温かな気持ちになりましたなど感想が寄せられました。