2026/02/05


SL動輪 松山の遺産に

 大崎市松山ふるさと歴史館入り口前にある蒸気機関車(SL)の動輪が塗装された。お披露目会が1月31日、近くの松山公民館であり、関係者たちが「人車」に続く松山の交通遺産として後世に残していくことを誓った。動輪は、1938(昭和13)~47年に製造され、70年代まで東北本線などで運用されたC58型テンダーSLのもの。直径1・5㍍余りで、重さは約2㌧に上る。国鉄動力車労働組合がSLの象徴として事務所(仙台市)前に保管していた。旧松山町で、人力で走る人車が22(大正11)年から28(昭和3)年まで運行されていたのにちなみ、89年に町に譲渡された。それから30年余りが経過し塗装の劣化やさびが目立ってきた折、同市岩出山・城山公園に保存されているC58型SLの保存、修復に地元住民らが取り組んでいることが報道で広まり、再生への機運が高まった。昨年11月の発起人会を経て「松山地域SL動輪を再生する会」が発足した。会員ら18人が昨年12月20日、寄贈後初めてとなる塗装を実施。「岩出山城山SL保存有志の会」の岡本一路代表(46)らの指導を受け、さびをグラインダーでこそぎ落とし、黒と銀色に塗り上げた。

「立春朝搾り」出荷

 立春に合わせて造られた純米吟醸酒「立春朝搾り」が4日、大崎市松山の酒造会社一ノ蔵(鈴木整社長)から県内外に向けて一斉に出荷、発売された。昨夏の猛暑による影響は見られず、新たな春を迎えるのにふさわしい、華やかな香りとうま味に仕上がったとしている。酒販店団体「日本名門酒会」(東京都)が1998年に始めた取り組みで、出荷日に合わせて細かな発酵管理が欠かせないことから生産が難しい。ことしは35都道府県の42蔵元が26万本を出荷。累計販売本数は500万本を数える。一ノ蔵は県内の酒蔵で唯一、取り組みに参加している。22回目の今回は昨年12月に醸造を始めた。立春を迎えたこの日、午前0時から醗酵の終わったもろみを清酒と酒かすに分離させてから酒質を確かめ、搾ったばかりの酒を瓶詰めした。神事に続き、集まった35販売店の代表が利き酒を行い、配送車に積み込んで各店へ配送した。

「鬼は外、福は内」

 節分の3日、大崎地方の幼児施設や福祉施設でも豆まきが行われ、子どもらが鬼に豆を投げて追い払い、無病息災を願った。豆まきは、季節の変わり目に見舞われやすい病気や災害などの邪気を払い、福を招き入れる伝統行事。古代中国で行われていた追儺という風習が起源とされ、現代では鬼の役に豆を投げつけて追い払うのが一般的となっている。涌谷町字追廻町の認可保育施設「涌谷修紅幼稚舎」(佐々木利子園長、園児数38人)では、外のドアを開けて突然〝侵入〟してきた鬼に園内がパニックに。「悪い子はいないか」と声を張り上げながらホールを闊歩する鬼に対し、子どもたちは逃げ惑いながらも落花生を投げつけていた。

 

SSH指定校など成果発表

 先進的な理数系教育に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校などが発表する「黎明サイエンスフェスティバル」が1月31日、古川黎明中高で開かれた。同校をはじめ、県内の小中高校生が口頭やポスターで研究成果を披露し、交流も深めた。口頭発表は、体育館ステージや教室などでスライドを使って実施。ポスター発表はA0サイズ(縦約120㌢、横約84㌢)の用紙1枚にまとめ、掲示した。古川黎明高3年の渡邊翔太さん、三浦煌世さん、飯牟禮樹さんは、回転する白黒のこまに色が付いているように見える「ベンハムのこま」を研究した内容を発表。錯視の仕組みを調べ、多くの人に回るこまを見てもらう実験を行い、集めたデータをもとに色をパソコンのモニター上で再現したことを解説した。

 

寒さ吹き飛ばす熱戦

 「小牛田山神社(やまのかみしゃ)杯少年剣道大会」が1日、美里町トレーニングセンターで開かれ、小中学生たちが真冬の寒さを吹き飛ばす熱い戦いを繰り広げた。実行委員会(大場博会長)主催、大崎タイムスなど後援。2004年に始まり、東日本大震災やコロナ禍による延期を経て18回目を迎えた。少子化に伴う剣道人口の減少を受け、県北部に加え、初めて石巻、気仙沼両市のチームを招待し、団体戦に5人編成の60チームが出場。小中学生男女別3部に分かれて予選リーグを行い、上位チームで決勝トーナメントを争った。

 

実弾訓練の装備公開

 陸上自衛隊王城寺原演習場(大和町、色麻町、大衡村)で、沖縄駐留米軍による実弾射撃移転訓練が先月28日から行われている。3日は訓練の様子が公開され、県や関係町村の住民ら約40人が見学した。同訓練は、在日米軍基地の約70%が集中する沖縄県の負担軽減が目的。1997年から全国5カ所の演習場に分散、実施していて、同演習場での訓練は22回目。今回は、近年のアジア太平洋地域の安全保障環境の変化に伴い、訓練で使用する火器の見直しが行われ、例年使用している155㍉りゅう弾砲や小火器(機関銃)のほか、迫撃砲やロケットランチャーといった対装甲車両火器4種の訓練が加わった。この日は、積雪の影響などで実弾射撃訓練をせず、海兵隊約180人が演習場内に並んだ各装備や射撃指揮所の説明とデモンストレーションを行った。

 

学びの集大成披露

 宮城誠真短大(山口義康学長)の「第34回卒業発表会」が1月31日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。2年生19人が、音楽表現や劇表現といった幼児教育に関わる2年間の学習成果を披露した。県北で唯一の保育科単科短大の同短大。毎年この時期に開催している卒業発表会は2年間にわたる学びの集大成で、4月から幼児教育の最前線に立つ学生たちが授業や教育実習で学んだことを保護者らに公開している。1部はピアノやハンドベルの演奏を発表。全員合唱では学園生活を振り返る寸劇を挟みながら、「小さな世界」「にじ」「思い出のアルバム」など子どもになじみ深い6曲を歌い上げた。2部の劇表現は昔話「三枚のお札」を上演。学生手作りの衣装や大道具を駆使し、おどろおどろしい山姥や逃げる小僧、和尚、お札から現れる山、川、炎を熱演した。