1年の天候と作柄占う
稚児が矢を放ち、的に当たった本数や箇所でことしの作柄や天候を占う宮座式行事「箟岳白山祭」(県重要無形文化財)の弓神事が25日、涌谷町の箟峯寺境内で行われた。その結果、全体の3分の2の矢が命中し、豊作が期待できる一方、猛暑や多雨への警戒が必要という。古式にのっとり、同寺ゆかりの大和田周佑君(4)=同町箟岳=と伊藤蓮君(2)=加美町字町屋敷=が烏帽子と直垂に身を包んで稚児を務めた。僧の介添えで5㍍先の的「鬼」を目掛け、12カ月に見立てた矢12本を交互に放った。
児童ら雪上運動会に奮闘
冬の田んぼを利用した「雪上運動会」が24日、加美町宮崎地区で開かれ、地元の小学生や住民らがユニークな競技に挑み、交流を楽しんだ。積雪の多い地区の〝資源〟を活用した同運動会は、地域の環境保全活動などに努めるNPO法人石母田ふる里保全会(渡邊哲理事長)が、住民らに交流を通して美しい冬景色や豊かな自然環境を再認識してもらうことなどを目的に実施。今回で17回目。この日は、宮崎小児童とその保護者ら約30人が参加。競技は雪だるま作りや雪上綱引き、「かんじき」を付けてのリレー、そり混合リレー、3年前から取り入れているという恐竜の着ぐるみで走る「ティラノサウルスレース」など7種目。紅白に分かれて勝敗を争った。
超短期決戦が公示
第51回衆院選は27日公示された。大崎地方が含まれる宮城5区は届け出順に、中道改革連合新人で会社役員の境恒春氏(46)、自民前職で10選をうかがう小野寺五典氏(65)、共産新人で県委員会北部地区常任委員の結城豊氏(66)が立候補。防衛相や党要職を歴任する前職に新人2人が挑む構図で、3氏は選挙事務所前などでそれぞれ第一声を上げ、36年ぶりとなる真冬の選挙戦の火ぶたが切られた。投票は2月8日。前回(2024年10月)の衆院選から約1年3カ月。衆院解散から投票までわずか16日間は戦後最短。24年の18日間、21年の17日間と3回連続で20日間を切る「短期決戦」となる。主な争点は高市早苗政権に対する信任や消費税減税、物価高対策、地方振興策など。境氏が日本維新の会を離れ中道の公認候補となったことから、与党分裂選挙とみられた5区の選挙戦は、与野党対決の三つどもえの構図となった。
特殊詐欺の被害防止へ
特殊詐欺の被害防止対策など学ぶセミナーが21日、栗原市金成けやき会館で開かれた。県北部郵便局長会(会長=菅原昭・若柳郵便局長)の栗原市内22局が初めて企画したもので、約70人が参加。協力する栗原署員の講話に耳を傾け、決して他人事ではないことに認識を新たにしていた。講話したのは、同署生活安全課の遊佐晃子課長。昨年、市内であった特殊詐欺被害は前年より減少したものの、「特殊詐欺は予防が全てと言ってもいい。身近な人と声を掛け合う絆が必要」と注意喚起。SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺、国際電話詐欺の手口にも触れ、国際電話は手続きで止められると呼び掛けた。
鹿野さんに「緑十字金章」
鳴子署と玉造地区交通安全協会(安協)は22日、本年度の「交通安全功労者等表彰伝達式及び感謝状贈呈式」を同署で開き、管内(大崎市岩出山、鳴子温泉両地域)の17団体と23人をたたえた。このうち、玉造地区安協一栗支部長の鹿野孝さん(92)=大崎市岩出山=は、全日本交通安全協会が表彰する最高位の交通栄誉章「緑十字金章」を受章した。ことし「緑十字金章」を受けたのは全国で150人。県内の受章者は3人で、大崎地方では鹿野さんのみ。
労使一丸で労災撲滅へ
宮城労働基準協会古川支部は21日、産業安全祈願祭を大崎市古川のアインパルラ浦島で開き、約120人がことしの事業を進める上での無事故を願った。古川労働基準監督署のまとめによると、昨年、労働災害による休業4日以上の死傷者は290人(速報値)で、前年と比べ32人増えた。うち死者は1人だった。神事で、同支部の橋本哲也副支部長(アルプスアルパイン古川第2工場長)が「労災撲滅のためには経営トップの強い決意の下、労使一丸となって原点に立ち返り、基本的な安全衛生対策に取り組むことが重要。安全で快適な魅力ある職場づくりに向けて英知を結集しまい進する」旨の宣言文を奏上。木田秀隆支部長らが玉串を神前にささげた。
交通死亡事故踏まえ緊急街頭活動
今月15日夕に大崎市田尻で交通死亡事故が起きたのを受け、古川署と関係機関、団体は22日、現場で緊急街頭活動を繰り広げた。市職員の髙橋和広さん=当時(59)=が道路を歩行中、乗用車にはねられて亡くなった事故。車の進行方向は速度が出やすい直線路の下り坂で、当時、日没後の暗さと降雨に伴い視界不良だった可能性もある。署は自動車運転死傷処罰法違反容疑で運転手を逮捕した。この日は約30人が参加。しんしんと雪が降りしきる中、道路沿いに「運転中のスマホ携帯電話禁止」「横断歩道は歩行者優先」など目立つのぼり旗をずらりと並べ、道行く車両に注意を呼び掛けた。田尻総合支所長を務め、地域密着の熱心な仕事ぶりで知られた髙橋さん。活動に加わった職員、地区交通安全協会と交通安全母の会のメンバーはひときわ無念そうな様子。黙とうで亡き人を悼み、死亡事故撲滅を誓った。

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