2026/01/15


「110番」正しく使って

 1月10日は語呂合わせで「110番の日」。県内における昨年の通報受理件数は約13万5000件で、前年比約1万件増加。このうち緊急性のないものが約1万4000件に上った。そこで大崎市内の2警察署は10日、教室や寸劇を通して緊急通報の適切な使用を啓発した。古川署は外国出身者を対象とした「110番教室」を署内で開き、出席者たちは講話や体験を通して緊急時に警察へ通報する方法を学んだ。昨年の110番通報のうち外国人からのものは816件で、前年より225件増加。こうした状況を背景に教室を開いたもので、台湾、ベトナム、インドネシア出身の市立おおさき日本語学校の学生や技能実習生ら20人が参加した。同署の平塚英巳地域課長が講話。「110番は事故や事件など緊急のための番号で、相談や困りごとは『♯9110』を利用してほしい」「通報する場合は、何がいつ、どこで発生し、犯人はどんな人か、今どんな状況かなどを伝えて」と求めた。

 鳴子署は広報活動を大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」で行い、署員が買い物客らに寸劇を通じて110番通報の適正利用を呼び掛けた。同署地域課の署員がオペレーター役と通報者役に扮し、県内の110番は地元の警察署ではなく、全て仙台市内にある通信指令室につながることを紹介。そのため住所は市町村名から伝え、場所が分からない場合はコンビニエンスストアの店名や、近くの電柱にある標記を確認するよう伝えた。

 

炎に豊作や家内安全祈願

 加美町宮崎地区の柳沢集落に600年以上前から伝わる小正月行事「焼け八幡」が、10日から11日早朝にかけて繰り広げられた。笹竹とわらで作った「御小屋」を勢いよく燃やし、火難よけや五穀豊穣、家内安全を祈願した。焼け八幡は、県の無形民俗文化財に指定されている。柳沢八幡神社敷地内に、御小屋や1年を12カ月に見立てた12束のわら灯籠を作って火をつけ、ことし1年や各月の作況を占う。11日午前4時、伝承団体「柳沢若者講」(猪股政英・若者長)らが集会所に集まると、「ヨイショー」と酒を酌み交わした。その後、神社に裸参りをし、5人の若者講員が酒の入った手おけを持って「ヨイサ、ヨイサ」と声を掛けながら集落の40戸を巡った。各家では、玄関から居間までござなどを敷いて、わらじ履きの若者を手厚く歓迎。笑顔で手おけの酒をいただくと、感謝して送り出した。同日午前6時ごろ、御小屋に火がつけられると、若者講員や神社に集まった地元住民らは「ヨイサ」と叫びながら高く燃え上がる炎に祈りをささげていた。

 

衆院解散見通し準備

 高市早苗首相が23日召集される通常国会冒頭で衆議院を解散する意向であることが報じられ、大崎地方の自治体は正式な表明を待たず選挙準備に入る。大崎市選挙管理委員会は、区長らに投票立会人の確保を依頼する通知を今週中に発送する予定で、短期間の厳しい日程の中、体制を整える方針だ。報道では、総選挙は27日公示、2月8日投票か、2月3日公示、同15日投票のいずれかの日程が取りざたされている。今週は韓国の李在明大統領、イタリアのメローニ首相が来日し首脳会談が行われ、これら外交日程終了後に表明するとみられている。情報が報道のみで、推移を見守ってきた大崎市選管は10日、全国市区選挙管理委員会連合会からの通知を受け、いずれの日程でも対応できるよう準備を開始。今週中にも、投票管理者を務めた区長らに通知し、投票立会人の選任に入る。さらに国や県、民間から選挙ポスター掲示板設置の許可(知事選では361カ所)を得たり、掲示板や入場券の製作、設置の発注業務などを期間のうちに進めたりしなければならない。2月は、投票所となっている集会施設で地区の総会が開かれることが多く、市選管は調整が必要になる場合もありそうだと語っている。

 

町勢発展功労者ら表彰

 2025年度加美町表彰式・新年祝賀会が8日、中新田バッハホールと中新田公民館で開かれた。町の発展に貢献した52人に表彰状を贈ったほか、祝賀会で参加者がさらなる町の発展を誓った。同町は昨年から、例年11月の「文化の日」に合わせて行っていた表彰式と新年会を合同で実施。ことしは町民ら約180人が出席し、創作和太鼓集団「中新田縄文太鼓」などがオープニングを飾った。表彰式では、春秋の叙勲と危険業務従事者叙勲の受章者、前町議合わせて7人を礼遇者に加えたほか、叙勲受章者や国、県から被表彰者13人を顕彰。自治や農業、防災などに貢献した個人20人に功労表彰、文化や食、健康といった地域活動に貢献した4人に善行表彰を贈った。このほか、文化やスポーツ分野で活躍した児童生徒、大学生、社会人を対象にした「特別表彰」には13人を選出した。

 

全市民に「みやポ」5000円分

 全市民に「みやぎポイント(みやポ)」5000円分を支給する大崎市独自の物価高騰対策「おおさき暮らし応援事業」が13日、始まった。県デジタル身分証アプリ「ポケットサイン」で2月末まで申請を受け付けている。マイナンバーカード連携によるスマートフォンへのアプリ登録が必須。給付申請、支払い時の決済は同アプリのホーム画面上「みやポ」から行う。1ポイント1円として県内2215店(昨年12月25日現在)で5月末まで利用可。事業費6億5500万円で、物価高に伴う国の重点支援地方交付金を充てた。

 

涌谷大橋 再開のめど立たず

 車道と歩道の間に亀裂が見つかった涌谷町の涌谷大橋が通行止めになってから22日で丸1カ月を迎える。町によると、依然、再開のめどは立っていないが、4月に控える「わくや桜まつり」までの復旧を望む声が上がっている。昨年12月22日、橋の補修工事に当たっていた関係者が上流側橋りょうに亀裂を発見、通報。橋を管理する県北部土木事務所が「橋脚に傾きが出て崩落の恐れがある」として通行止めにした。独立懸架されている下流側歩道は通行できる。今月8日の町議会で、町担当者が現状を説明した。県からの報告で、左岸側橋脚の歩道を支えている梁の付け根3カ所に亀裂が入っていて、歩道部が不安定な状態という。破損箇所の損傷拡大を防ぐため、支えを設置する応急対策工事を昨年12月30日にかけて行い、今月4日から被災状況を調査した。その結果、損傷が車道部に及んでいたことから、車両通行止めを早期に解除することは困難と判断したという。県は、今月中に復旧方針についての検討結果を公表する方針としている。