江戸時代の旅ひもとく
岩出山伊達家の馬方だった高橋市左衛門の長旅をひもとく企画展「江戸時代の旅-高橋市左衛門さんの物見遊山-」が、大崎市図書館郷土資料コーナーで開かれている。4カ月にわたって満喫した旅を、直筆の旅日記や貴重な資料を基に振り返り、関連書籍も並べている。高橋家は岩出山伊達家の馬の管理や商取引、乗馬指導などを行っていた。そのため1852(嘉永5)年、市左衛門が江戸に10日間滞在した旅は公務の可能性があるという。その後、自分へのほうびとしてか、伊勢神宮や信州善光寺など全国の神社仏閣や名所を訪ね、有馬温泉にも立ち寄って豪華グルメを堪能している。目を引くのは、旅の壮大さを物語る地図。江戸から往路は東海道、復路は中山道を通り、大坂-丸亀間は金毘羅船で5日間かかったルートを記している。このほか、携帯用の筆箱、何らかの事情で宿が発行した通行手形などを展示。目的地までの順路や宿、見どころが分かるイラストマップは当時の必需品で、旅先のチラシは土産に喜ばれたという。
旅で得た「感情」テーマに
旅を通して得た感情や思いを41人分集めた電子書籍「ROUTE42 地図にない感情を求めて」が昨年12月27日、大手通販サイト「アマゾン」で発売された。涌谷町地域おこし協力隊の丸井陽介さん(25)が、国内外の旅先で知り合った日本人と協力してつづった。丸井さんは大学1年生のころから全国47都道府県のほか、28の国・地域を旅した。旅行を扱う雑誌やガイドは著名観光地の写真に偏りがちで、「旅行好きの人にお勧めできる本がなく、自ら作ろう」と制作を企画した。制作に取り掛かったのは昨年2月で、旅で感じた思いや「感情の動き」に焦点を合わせたという。旅先などで知り合い、連絡先を交換した20~50代の人たちに原稿執筆を依頼し、一人一人と毎日のようにオンラインで話し合いを重ねた。収録したエピソードには、原付バイクで日本一周したり、フィリピン辺境の地でタトゥーを彫ってもらったりといった珍しい体験のほか、インド・ガンジス川を訪れたのを機に感情が揺さぶられ、うつ病が回復した体験などそれぞれ感じた思いにあふれている。
神社で正月行事体験
おおさき日本語学校の生徒6人が1日、大崎市岩出山下野目の大崎八幡神社を訪れ、正月行事を体験したり、初詣客との国際交流を楽しんだりした。地域の取り組みに参加しながら日本文化に触れる、同校の体験活動の一環。神社を訪れた台湾とインドネシア出身の留学生6人はおはらいを受けた後、多田正隆宮司から正月飾りの意味などについて教わった。その後、奉仕活動、書き初め、多田宮司の妻晃子さんが教えるつまみ細工の制作を体験した。このうち奉仕活動では、白衣を着てお守りや札の授与に挑戦。参拝客を笑顔で迎え、金額を伝える際の「お納めください」といった神社特有の言葉遣いも実践。地域住民も勉強熱心な留学生を歓迎し、温かく見守っていた。
元日から華やかな舞
色麻町を拠点に活動している「日本舞踊藤枝会」が1日、大崎市社会福祉協議会が運営する古川南デイサービスセンターを慰問し、あでやかな着物姿で舞を披露した。藤枝会は着物をはじめ、股旅、マドロスの衣装に、かつらやメークを施し、本格的な演芸を提供している。同センターでの演芸ボランティア活動歴は長く、毎月1回実施。利用者からの人気も高いという。元旦慰問も恒例となっており、この日は島田美枝会長と会員合わせて3人が訪問。80代の島田会長は「年に不足はないが、踊りに対する情熱は皆さんと一緒」と元気にあいさつ。会員らは「飛鳥川」「二人酒」といった演歌や民謡に合わせ、優美な舞や勇壮な踊りを次々と披露した。

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