2025/12/27


官公庁など仕事納め

 官公庁と多くの企業は26日、2025年の業務を終えた。大崎地域広域行政事務組合も同日朝、組合庁舎で仕事納め式を行い、管理者の伊藤康志大崎市長が構成1市4町での消防救急、環境衛生、生涯学習など各業務を担う職員たちの労をねぎらった。一般的な年末年始休みは27日~来年1月4日の9日間。

高齢者宅訪問し見守り

 大崎市社会福祉協議会松山支所(伊藤尊則支所長)は、年の瀬が押し迫る16~19日の4日間、地域の1人暮らし高齢者宅などを訪れ、中高生が手掛けた花やメッセージカードを贈り、近況を確認した。地域見守りネットワーク事業「サンサンふれあい訪問」と「歳末たすけあい見舞品贈呈事業」の一環で、毎年この時期に実施している。対象は、ふれあい訪問事業に登録している85歳以上の1人暮らし高齢者や高齢者世帯など。ことしの対象は延べ181世帯で、19日は職員が民生委員児童委員とともに52世帯を訪問。「お変わりありませんか」などと声を掛け、小牛田農林高の生徒が栽培したシクラメンや缶詰セット、松山中の生徒が手書きしたメッセージカードを手渡した。

 

カリガネ128羽確認

 日本へ飛来するガン類が日中、どこへ分布しているのかを調べる「フライングギース」の12月調査が14日、宮城県北と岩手県南で行われた。絶滅危惧種のカリガネは伊豆沼(栗原市・登米市)、長沼(登米市)周辺で128羽見られ、安定的に日本へ飛来していることが確認された。この調査は、冬の間に田畑に水を張ることでガンのねぐらを分散させる「ふゆみずたんぼ」に取り組んでいる大崎市田尻蕪栗の農業、齋藤肇さんが2007年から有志と共に行っている。その年の飛来数を調べる県のガンカモ類調査を補うもので、ガン類の保護に役立ててもらうのが狙い。

 

交通死亡事故ゼロ6年

 交通死亡事故が町内で6年間起きなかったとして県は22日、涌谷町に知事名義の「褒状」を贈り、一層の記録更新を期待した。町によると、記録は現行の表彰規定となって以降で最も長く、関係者は記録更新を誓った。同町における近年の最長記録は、2011年2月19日から14年9月3日までの1293日間だった。直近10年間の人身事故は漸減傾向で、昨年は12件。死者は18年と19年にそれぞれ2人を数えた。物損事故は300件前後で推移している。伝達式が同日、町役場で開かれ、関係者約20人が出席。県地域交通政策課の花釜隆弘副参事が遠藤釈雄町長に褒状を手渡し、「国道2路線が走る厳しい交通環境の下、官民一体で安全対策に取り組んだ成果」とたたえた。遠田署の大和公仁博署長も「記録は町と関係機関の努力のたまもので、長く更新してほしい」と激励した。

 

東北大会優勝を報告

 第4回楽天イーグルス杯ミズノキッズベースボール東北大会(11月8日、仙台市)で王座に就いた大崎市の少年野球チーム、古川スワローズが12日、市役所を訪ね、伊藤康志市長へ喜びを報告した。

 投手を置かず、打者はバッティングティーで止まったボールを打つ「ティーボール」形式の試合形式で小学3年以下対象。県大会の優勝、準優勝チームと指定大会で代表に選ばれた計14チームが2試合ずつ行い、勝ち点と得失点差を競った。県大会(9月27日、仙台市)初優勝で駒を上へ進めたスワローズは、鹿角ドリームキッズ(秋田第2代表)、常磐軟式野球スポーツ少年団(福島第1代表)相手に計31点を挙げる猛攻ぶりで連勝。得失点差で2位チームを引き離し〝東北一〟の栄冠をつかみ取った。

 

おせちや絵手紙届ける

 大崎市社会福祉協議会古川支所(橋桂支所長)は25日、毎年この時期恒例の「歳末まごころ訪問事業」を実施した。1人暮らしをしている80歳以上の高齢者宅を訪ね、歳末のプレゼントを届ける取り組み。あいにくの雨降りとなったものの、地元の民生委員・児童委員が1軒ずつ巡回し、間もなく訪れる新しい年の幸せを願って笑顔を交わしていた。年末のあいさつを交わすことで孤立を防ぎ、安心して暮らせる地域づくりの足掛かりにしようと、2012年から続けている事業。ことしは745世帯が対象で、民生委員・児童委員が一軒一軒訪問。おせちセット、学生ボランティア「GAKUVOLAおおさき」が作った折り紙と「お体に気を付けて」などの手書きメッセージを組み合わせたカードを手渡した。

 大崎市社会福祉協議会鳴子支所(佐々木淳支所長)は23日、歳末の高齢者見守り訪問事業を行った。鳴子温泉地域の高齢者世帯へ、安否確認も兼ねて絵手紙や食料品などを届けた。毎年この時期に行っている取り組みで、ことしは地域に住む80歳以上の1人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯計323人が対象。鳴子地区民生委員児童委員協議会や鳴子温泉ボランティアグループ連絡協議会の会員が鳴子、川渡、鬼首の3エリアに分かれて対象者宅を訪れ、絵手紙、魚の缶詰、ロールケーキなどを届けた。

 

〝人を励ます言葉〟学ぶ

 栗原市若柳の迫桜高(大竹博行校長)で24日、創立25周年記念講演会が開かれた。トレーナーズスクエア代表取締役で日本ペップトーク普及協会代表理事の岩﨑由純さんが講演。全校生徒379人のほか同窓生も参加し、言葉が人に与える影響力について考えた。岩﨑さんは日本初のアスレチックトレーナーとして数々のスポーツ現場で活躍し、バルセロナ五輪ではバレーボール選手をサポートした。誰かを意図的に勇気づけるペップトークは、できることを前向きな言葉で表現するのが特徴で、スポーツでは試合前、監督やキャプテンらが激励の意味を込めて行っている。岩﨑さんは少年時代に「オリンピックに行く」と言った経験や、「無理」ではなく挑戦に値する前向きな言い換えなどを紹介。その上で「夢を信じ続けていたら、姿を変えて現れることがある」「言葉の選び方で人生が前向きになる可能性がある。毎日1%ずつ頑張れば、1年後、すごいことができている」と訴えた。