2025/12/26


夜の街で「安全安心」啓発

 「年末年始特別警戒取り締まり」の啓発活動が19日夜、大崎市古川中心街であった。参加者たちは飲食店を軒並み訪ね、大相撲の元横綱・白鵬翔さん=おおさき宝大使=起用のポスター配布で「安全安心」を呼び掛けた。市と古川署、各関係団体合同の取り組みで約100人が参加。活動に先立ち市図書館で出発式があり、伊藤康志市長は「安全安心な年の瀬を過ごし、新たな年を迎えてもらうため一人でも多くの市民に防犯、交通安全の啓発を」とあいさつ。田久裕之古川署長は飲酒運転根絶や冬道の交通事故防止、特殊詐欺への注意喚起など重点項目に触れ「市や関係団体、市民の協力が必要不可欠」と強調した。その後、拍子木の先導で夜の街へ。「暴力団追放」「御用」の文字入りちょうちんや「飲酒運転根絶」ののぼり旗を掲げ、忘年会でにぎわう居酒屋などを一軒一軒訪問していった。

きねと臼で「ぺったん」

 大崎市古川竹ノ内・大江向親和会(安藤源哉会長)は20日、餅つき大会を同市古川稲葉大江向の集会所で開き、きねと臼を使った餅つきを楽しんだ。おおさき日本語学校の留学生も訪れて日本の伝統文化に触れ、出来たての餅を味わった。竹ノ内地区(約480世帯)と大江向地区(約260世帯)は同じ町内会として活動している。餅つき大会は、昔ながらの餅つきを知らない子どもたちに体験してもらおうと、2023年に行ったのが始まり。年々参加者が増え、年末の住民交流、世代間交流の場となっている。この日は、子どもからお年寄りまで78人が参加。おおさき日本語学校の留学生も招待し、6人が訪れた。会員や地区の有志がもち米を蒸したり、雑煮の材料を下ごしらえしたりして準備した。きねと臼は地区民から借りたもので、大人たちが見守る中、親和会の法被を着た子どもたちが交代できねを持ち、懸命に「ぺったん、ぺったん」。留学生たちも、重いきねにてこずりながら奮闘した。

入賞者20人を表彰

 古川ロータリークラブ(古川RC、宮﨑正樹会長)が主催した第49回大崎市古川地域中学生創作展の表彰式が19日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれた。入賞者20人にはフルコースのランチも振る舞われ、生徒たちの可能性に期待し、関係者みんなで激励した。創作展は、生徒の芸術的なひらめきや才能を広く市民に披露する場として実施している。今回は古川地域の中学校、義務教育学校と県立古川支援学校合わせて8校から絵画や手芸、彫刻、被服など229点が出品され、11月に市民ギャラリー・緒絶の館で公開された。古川支援学校中学部2年の結城龍誠さんは、粘土で制作した「窯神様」が木工・工芸部門で最優秀賞を受賞。窯神様の額に付けたハートマークがポイントで、「大好きな窯神様を作って最優秀賞はとてもうれしい。自分の部屋に飾りたい」と話していた。

 

合同チームで準優勝

 第42回県中学校新人サッカー大会が11月22~23日、利府町のみやぎ生協めぐみ野サッカー場などで行われ、加美町鳴峰中と色麻町色麻学園の合同チームが準優勝した。合同チームを組んで初の公式戦だったが、決勝まで駆け上がった。両チームは7月の県中総体まで、単独で大会に出場していた。しかし、3年生が引退したことで単独出場が難しくなったため、新人大会には合同チームで臨んだ。大会ではエースのDF北林来夢選手(色麻学園2年)を中心に、守備を起点にした攻撃で初戦の宮床(大和町)、準々決勝の郡山(仙台市)を下した。1-1でPK戦となった準決勝の栗駒中戦もリードを許す劣勢を跳ね返し6-5で競り勝った。決勝は県中総体優勝の東北学院と対戦。ボールをつないで粘り強く戦ったものの、0-3で敗れた。

 

クマ緊急事態宣言解除

 クマ目撃件数が減少に転じたとして、大崎市クマ被害対策本部は23日、独自の「緊急事態宣言」を同日付で解除し、本部解散も決めた。市公式LINE経由の「クマ出没アラート」、放任果樹伐採などの取り組みは続ける。ことし市内で捕獲されたツキノワグマは同日現在76頭で昨年の7・6倍。目撃件数は同425件で同約4・6倍に及ぶ。住民が襲われる人身被害(鳴子温泉鬼首)、飼い犬が連れ去られる被害(古川北宮沢)も踏まえて市は10月28日、本部設置と同時に「緊急事態宣言」を発令、国と県への要望活動も含め被害対策を進めていた。事務局の農村環境整備課によると、過去最多ペースで推移していた目撃件数は11月中旬以降、減少傾向となり「被害発生の恐れも大幅減」と判断した。