生徒作った釜神様披露
古川工業高建築科の生徒が制作した釜神様を披露する「釜神展」が、JR古川駅新幹線改札内コンコースで開かれており、憤怒の顔をした作品が駅利用者をお迎えしている。来年1月8日まで。釜神様は火伏せ、魔よけの神で、宮城県北から岩手県南に伝わる。釜神展は、学習成果の発表と釜神文化を広く知ってもらう目的で、2010年から毎年実施。課題研究「造形制作班」を選択した3年生が取り組んでいる。ことしの造形制作班は13人。加美町文化協会木彫りの会の小野惇夫さんの手ほどきを受け、6月から制作。堅いケヤキ材に四苦八苦しながらも、のこぎりやのみを使って少しずつ彫り進め、約4カ月で完成。縦約50㌢、横約40㌢の作品に仕上がった。コンコースの一角には、生徒の力作13点に小野さんと同科OBの作品を合わせた計15点を展示。釜神様の風習や制作過程を解説するパネルも設置した。
消防団の役割学ぶ
地域防災を支える消防団について学ぶ授業が17日、美里町北浦小(佐藤浩人校長、児童数95人)であった。3年生11人が町消防団(木村常雄団長、団員数416人)から話を聞いて活動内容を学習したほか、放水も体験した。児童の防災意識向上を促すのが狙い。同小学校区の防火、水防を担う町消防団第4分団を中心に、団員12人を講師に招いた。
廃止、見直しの方針撤回
大崎市議会12月定例会は19日、一般質問3日目を迎えた。高齢者福祉事業の中で本年度中に廃止、見直しの方針が示されたものについて議員から「あまりに唐突」と批判があり、伊藤康志市長は「いったん立ち止まり再度見直す」と、方針撤回を表明。物価高騰対策にかかわる重点支援地方交付金の交付見通し額は14億7499万円と明らかにした。高齢者福祉事業で廃止や見直すとした事業は会食サービス、軽度生活支援や家族介護教室、健康づくり事業など。民生常任委員会の説明でも、委員から異論の声が上がっていた。高橋亮一民生部長は「行財政改革に取り組む中で提案したが、進め方が拙速だった。立ち止まって再考する」と陳謝した。
閉校記念で一輪車交流
来年3月で閉校する加美町鹿原小(横山義則校長)で13日、閉校記念事業「一輪車交流会」が開かれた。全校児童13人が一関一輪車クラブ(岩手県)と一輪車を楽しみ、親睦を深めた。同校は一輪車活動が盛んで、児童間で技を伝えたり、運動会の定番種目に組み込んだりしている。今回は閉校記念の思い出づくりとして、全国大会で上位入賞している一関一輪車クラブを招待し、交流会を企画した。体育館で行われた交流会では、児童たちが伝統芸能「鹿原太鼓」を演奏して同クラブを歓迎。その後、一輪車でジグザグ走行や、振り子のように前後に操作する「アイドリング」、後ろ向きに進む「バッグ走行」、ジャンプなどさまざまな技を披露。13人で手をつないだ走行や交差する集団技も行った。
地元講師の話に耳傾ける
地元で長年働いている大人の話を通して将来の生き方について考える「キャリア講話」が11日、大崎市三本木小(和田淳二校長、児童数270人)であり、6年生61人が夢や目標を持って挑戦し続けることの大切さを学んだ。「キャリア教育」活動の一環で、中学校進学後の職場訪問や職場体験、キャリアセミナーでの深い学びにつなげるのが狙い。講師は、古川消防署三本木出張所長の相澤大成さん(51)と三本木振興公社社長の荻野信男さん(63)。それぞれ自らの半生を振り返り、夢を持ったきっかけや転機となった出来事について語った。

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