小学生作文コンクール
NPO法人大崎タイムス福祉部は10日、主催事業「第17回小学生作文コンクール」の表彰式を本社事務所で開き、最優秀賞に輝いた伊藤胡桃さん(古川第三小6年)ら入賞者をたたえた。入賞作品9点は後日、紙面に掲載する。テーマ「自由」で作品募集。大崎地方各校から計29点の応募があり、社内審査、北部地区教育研究会国語部会の鈴木資淳会長(南郷小校長)による最終審査を経て最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作5点をそれぞれ選んだ。伊藤さんの作品は表題「なくさないあたりまえ」。ロシアのウクライナ侵攻のニュース映像に衝撃を受け、太平洋戦争について調べたところ「平和な毎日を当たり前だと思っていた自分が、とてもぜいたくで幸せなんだと気づいた」。その上で「平和な日々を感謝して暮らすことで過去の悲しみをむだにせず、未来に平和の大切さを伝えていけると思う」「家族や友達と笑いながら過ごす日々を一つ一つ大切にすることも、小さな一歩」と自分自身の考えをまとめ、恒久平和の大切さを訴えた。
体育の授業で銃剣道
色麻町にある加美農業高(川上剛弘校長)は、体育の授業に日本発祥の現代武道「銃剣道」を取り入れた。体験授業が10日に行われ、1、2年生が実技に挑戦した。体育の授業に銃剣道を導入するのは、全国の公立高校で初めてという。銃剣道は、フランス式銃剣術に槍術の技法を取り入れた日本式銃剣術が起源。長さ166㌢の木銃で、相手の左胸や喉などを突いて勝敗を競う。2012年から中学校で武道が必修化され、柔道や剣道、相撲から1競技を選んで学習しているが、高校では選択制となっている。そこで同校は昨年、体育教諭が武道指導者研修会に参加したこともあり、生徒の多様な興味、関心に応えようと武道を導入、中学で経験していない銃剣道を取り入れた。この日、講師を務めたのは全日本銃剣道連盟事業部次長の衛藤敬輔さんとフランス出身で国際武道大の学外講師、バティスト・タベルニエさん。授業は1、2年生別に行い、1年生は55人が参加。基本動作の練習や模範試合を見学したほか、実際に木銃で新聞紙を突いたり、バレーボールを突いて転がし、水の入ったペットボトル6本を倒す「銃剣道突きボウリング」というゲームを行ったりした。
高齢者講師に特別講座
大崎市社会福祉協議会鳴子支所は8日、「おらほの特技おしえてけさいん教室」と題した福祉事業を鳴子小中で開いた。地域で活躍している高齢者を講師として学校に招き、特別講座を開く取り組みで、今回は児童と住民が押し花を使った作品作りを楽しんだ。この日の講師は、鳴子温泉地域の福祉施設などで押し花教室を開いている中鉢敬子さん(86)。材料も中鉢さんが自宅の庭などで集めて加工した色とりどりの押し花を提供した。同校の1、2年生13人と地域住民5人が参加。制作したのは押し花で飾る縦約15㌢、横約20㌢のラミネートカードや短冊、しおり。子どもたちは夢中になって作品作りに取り組み、ラミネートカードが完成すると満足そうに笑顔。最初は遠慮がちだった大人たちも、元気で自由な子どもたちから「活力をもらった」と語りながら、季節を意識したしおりや短冊を制作した。
歌やピアノ堂々と
大崎市古川の音楽教室「ハーモニーフォレスト」(武田夏子代表)は7日、市図書館多目的ホールでコンサートを開いた。生徒延べ85人がドラムやピアノ、歌を堂々と発表し、観客から大きな拍手が送られた。コンサートは、1年間の練習成果を披露する場として毎年この時期に行っており、スタッフも音響技師などの資格を取得した生徒たちが務めるのが特徴。30回の節目となることしは2部構成とし、第1部はドラムとボーカルのコース、第2部はピアノコースの生徒が発表した。第1部終盤は、ことし行われた全国大会に出場した生徒や講師計6人が出演。このうち国際声楽コンクール東京重唱部門に初出場し入選した地紙早彩さんと鈴木貴等さんは、英語のポップスとイタリア語のオペラが融合する「The Prayer(ザ・プレイヤー)」を披露。力強い歌声を満員のホールに響かせた。
キノコの植菌など体験
大崎市社会福祉協議会岩出山支所は6日、地域の中学生と住民による「GAKUVOLA(ガクボラ)ワークショップ」を市上野目地区公民館で開き、キノコの植菌などを通して交流した。市社協のボランティア体験事業「GAKUVOLAおおさき」は、登録している中学生から大学生までを対象に、地域交流を通じて自分たちの住む土地について知ってもらおうという取り組み。岩出山中の生徒は5人が登録している。この日は同地区住民でつくるボランティア団体「かみのめささエール」(小野松佳孝会長)の5人が講師を務め、草刈りや雪かきなど、高齢者が1人でできない作業を有償で代行する活動について解説。その後、地域で行われているキノコの植菌を生徒たちに指導した。生徒たちは、会員が山から切り出したサクラとハンノキにナメコの種菌を植える作業を体験。大人の助けを借りながら堅く重い丸太にドリルで穴を開け、ペレット状の種菌を金づちで打ち込んだ。
迫力満点の演奏響き渡る
栗原市若柳の旧大目小体育館で7日、「第12回大目太鼓フェスタ2025」(大目地区コミュニティ推進協議会主催)が開かれた。初出場を含め県内外から10団体が参加。迫力満点の演奏が会場に響き渡り、聴衆の心を震わせていた。同校の校舎建設記念事業として始まった児童による「大目こども弾正太鼓」は閉校後、子ども会活動として継承。PTA有志が始めた「大目弾正太鼓」も活動20年の節目を迎えた。同地区での和太鼓は新たな文化として受け継がれ、フェスタは地域に人が集い、リズムが響く特別な日として定着している。この日、大目こども弾正太鼓は中学生や保護者と一緒に演奏。大目弾正太鼓も股旅舞踊を交え会場を盛り上げた。他団体のパフォーマンスもかねや笛を効果的に使うなど躍動感にあふれ、客席には手拍子して楽しむ人が多かった。

コメントをお書きください