しめ縄作りに挑戦
正月を控え、美里町中埣小(熊谷泰成校長、児童数63人)で5日、児童たちによるしめ縄作りが行われた。5年生12人が地域住民の手を借り、伝統的な縄ないを体験した。30年以上続く取り組み。この日は、地元の農業振興団体「みどりの会」の佐藤良五会長(80)ら6人を講師に招き、同会から提供されたわらを使って挑戦した。子どもたちは指導に従い、10本ほどのわらを片足で踏んで押さえて両手でねじり、束を3本用意。束と束を手のひらで転がすようにねじりながら編んでいき、さらに1本を巻き付けた。慣れない作業に苦戦しながらもどうにか形を整え、最後にしめの子と紙垂を付けて完成させた。
電気工事士と交流
古川工業高電気電子科の1年生37人が4日、同科実習室で、電気工事士と電気配線工事の実習を通して交流した。生徒たちは街のインフラを守るプロの仕事に接し、将来の進路を真剣に考えるきっかけになった様子だった。全国の電気工事組合青年部が展開する「若者の入職促進に向けた業界理解促進交流事業」に基づき、古川電気工事協同組合青年部会(紺野厚部会長、会員数19人)が毎年、同校で実施。10回目のことしは電気工事士の会員8人が訪れた。1時間目は紺野部会長がスライドや動画を使い、電気工事士の業務内容や工事の種類、必要な資格などを説明。2、3時間目はコンセントやスイッチ、照明器具などを配線する実習を行った。生徒たちはプロの手本を参考に、真剣な表情で作業。ショートさせることなく無事に照明を点灯させると、拍手をしたり、歓声を上げたりしていた。
大崎市人口 前月比85人減少
大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は前月比85人減の12万432人(男5万9357人、女6万1075人)。世帯数は同11世帯増の5万3182世帯となった。いずれも外国人(世帯)含む。人口動態のうち、自然増減は出生38人(男19人、女19人)に対し死亡159人(男79人、女80人)で差し引き121人減。社会増減は転入255人に対し転出219人で36人の転入超過だった。旧市町単位の地域別人口は、最も多い古川が7万4784人(前月比6人増)で以下、鹿島台1万579人(同6人増)、田尻9242人(同7人減)、岩出山9005人(同13人減)、三本木7097人(同36人減)、松山5111人(同22人減)、鳴子温泉4614人(同19人減)の順。
「AIは授業のスパイス」
大崎生涯学習センター・パレットおおさきのメディア・情報講座「授業づくりに『生成AI』というスパイスを~現場から考えるこれからの学び」が3日、同センターで開かれた。講師のKanauuu合同会社(大崎市)CEO・代表社員でカラフル学舎を運営する加藤充さんは、キャラクターAIの作成体験を交え、AIによる授業の広がりを伝えた。スクールAIは全国的に検討を含め導入が進んでおり、講座のテーマとして要望があったという。この日は県北部の小中学校や義務教育学校の教員、関係者12人が参加した。「AI先生NANDE」の開発に携わった加藤さんは、「AIは断片的な知識は出せるが、つながりや位置づけには教科書が必要」と指摘し、教員の授業を味わい深くする「スパイス」のような役割だと説明。NANDEを使ったキャラクター作成のワークショップでは、名前や性格などの設定を作成者が考え入力することから、決して受動的なだけではない点も訴えていた。
南郷小に書の大作寄贈
石巻市出身の書家で、国内外で活動する千葉蒼玄さん(70)の作品が美里町南郷小(鈴木資淳校長、児童数173人)に贈られ、書を学ぶ児童たちの手本になっている。千葉さんは幼少時かから書に触れ、独自の技法を習得、発展させた。毛が細く長い筆「超長鋒」を使い、筆軸を回転させて墨の飛沫を紙面に刻む「飛ばし」の作品で注目され、海外にも活動の場を広げている。10月31日に同校であった北部管内教育研究会国語研究部会の研修会で、書の歴史などについて講話。実演では、長さ1㍍に及ぶ超長鋒の毛に墨をたっぷり含ませて豪快に走らせ、一気に書き上げる姿に参加者たちの目がくぎ付けになった。「南郷」としたためられた作品は横約1㍍、縦2㍍余りの文字通り大作。同校が引き取って額装、校内に掲げた。

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