地域の夜 華やかに演出
大崎市古川福浦地区にある福浦道祖神社の境内が、イルミネーションで彩られている。ことしで6年目になる取り組みで、発光ダイオード(LED)2万3000個の電飾が地域住民や道行くドライバーを楽しませている。イルミネーションは、コロナ禍の2022年に住民らを元気づけようと、福浦地区振興部と福浦子供会が始めた。全て手作りの電飾は年を追うごとに新作を追加しており、ことしは高さ約4㍍のツリーを立て、国道4号から見える裏手にも大小7本のツリーを設置した。
大崎市のJR鳴子温泉駅前にある「ゆめぐり広場・手湯」が1日夜、きらびやかなイルミネーションで彩られた。多くの住民や観光客がカウントダウンで点灯を祝い、心癒やされるひとときを過ごした。点灯は来年2月28日まで。冬の温泉街を明るくして住民や観光客に楽しんでもらおうと、鳴子温泉観光協会と鳴子温泉旅館組合が2015年から行っている。ことしのイルミネーションは発光ダイオード約1万個を使い、手湯施設や道路に面した手すりを飾ったほか、高さ約5㍍のツリー2本も設置。屋外ステージには雪だるまの装飾を展示した。点灯式では地元の園児や小学生がクリスマスキャロルを合唱した。
最後の発表会で熱演
園児数減に伴い来年3月で閉園する涌谷町の3幼稚園(涌谷、涌谷南、ののだけ)で11月22、29の両日、園児による発表会がそれぞれ開かれた。子どもたちが最後の発表に向けて練習した成果を披露した。涌谷幼稚園(佐々木隆子園長)では、全園児26人が赤ずきんと孫悟空を発表した。年少児は2人だけのため、年中児11人とともに赤ずきんを上演。それぞれ練習成果を生かし、自分たちの役を精いっぱい演じた。最後の開催にちなみ、合奏と斉唱をプログラムに加え、園児たちがピアノ伴奏に合わせタンバリンやカスタネットを鳴らしたのに続き、園歌を歌い上げた。カメラを構えた保護者たちは、同園のステージで輝く子どもたちの姿を記録と記憶に焼き付けていた。
松山町駅の美化に25年
大崎市松山のボランティア団体「結いの会」(加藤寛会長、会員数18人)がこのほど、地元にあるJR松山町駅の環境整備に長年努めたとして、JR東日本から社長名の感謝状を受けた。四半世紀にわたる奉仕活動が認められた。同会は1996年に設立し、来年30年の節目を迎える。公的施設や周辺の植栽などに取り組んでいて、2000年からは同駅ホームで年1回、樹木の剪定や除草作業にも当たっている。表彰は、日本で最初の鉄道が開通した日を記念する「鉄道の日」(10月14日)に合わせて実施されている。伝達式が3日、同駅を管轄するJR小牛田駅であり、同社東北本部の高岡崇部長が加藤会長(77)に感謝状を手渡した。
農業振興「地域の模範」
公益社団法人・大日本農会=東京都=が功績顕著な農業者をたたえる本年度の「農事功績者表彰」で緑白綬有功章を受けた坂井美津男さん(74)、悦子さん(72)夫妻=大崎市古川=が11月17日、市役所に伊藤康志市長を訪ね、喜びを報告した。美津男さんは水稲の品質向上と販路拡大に長年打ち込み、市のブランド米「ささ結(むすび)」栽培では先駆者的存在。食味コンテスト「ささ王決定戦」第2代王者としてもおなじみ。妻の悦子さんは古川農協女性部フレッシュミズの会など複数の女性農業者組織で要職を歴任。直売所「旬の店シンフォニー」の運営、みそ造り講習といった〝内助の功〟にとどまらない精力的な活動ぶりで知られる。
生徒が女川原発視察
生徒が女川原発視察
東北電力女川原子力発電所視察ツアー「おなじ空のしたで」(大崎タイムス社主催)が、11月29日に行われた。参加したのは、古川工業高電気電子科1年の4人。原子力発電の仕組みや安全対策、東日本大震災から15年を迎える女川町の海について学んだ。ツアーは、昨年12月に営業稼働を再開した2号機の運営状況や地域の営みを知ってもらうと同時に、持続的な暮らしやより良い未来についても考えてもらうのが狙い。初めに女川原子力PRセンターを訪れ、原子力発電の仕組みに理解を深めた。その後、女川原子力発電所構内へ専用バスで入り、海抜29㍍の防潮堤などを見学。生徒たちは「ここまで入念に安全対策をしているとは」と、関心を深めている様子だった。
組合員参加し道路清掃
古川電気工事協同組合(門脇基理事長)は11月29日、大崎市古川の県道古川佐沼線で清掃活動を行った。組合16社の従業員計32人が参加し、歩道のごみを拾いながら街のインフラを守る電気工事業界をPRした。県管理道路の清掃活動に地域の企業、団体が取り組む「スマイルロード・サポーター」としての取り組み。同組合は認定を受けた2022年から年1回、この時期に活動し、十日町交差点から国道4号交差点までの約1・3㌔を清掃している。
戦争 二度と繰り返すな
1941年に旧日本軍が真珠湾攻撃を行った日に当たる8日朝、古川母親連絡会(大高誠子会長)は84年前の現実を伝え、二度と戦争を繰り返さないよう願いを込めた街頭キャンペーンを大崎市古川で行う。赤い啓発用チラシに印刷したのは、実際に届けられた召集令状(赤紙)。JR古川駅と4高校前で実施する。チラシの片面に印刷されている召集令状は、三重県在住の男性へ1937年に届けられたもの。到着の日時や招集される部隊が記されており、直筆の氏名が生々しい。もう片面には「赤紙が届くと決して逃げられなかった」「戦争のない平和な社会を子どもたちに」と、命を産み育む母の叫びを配した。
日本語学校の寮訪問
大崎市と古川、鳴子両署が1日に行った年末年始特別警戒出動式で一日警察署長を務めた大相撲の元横綱、白鵬翔さん=おおさき宝大使=が同日、同市古川にある市立日本語学校学生寮を訪れ、市の多文化共生の取り組みに理解を深めた。白鵬さんは、学生寮を建設、運営する早坂竜太・古川土地社長の案内で学生が暮らす個室、共同スペース、食堂などを見て回った。また、入り口の管理人室前に設置されたパネル型の自動翻訳機に話しかけ機能を試したり、食堂でイスラム教徒向けの食事について質問したりしていた。

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