2025/12/03


白鵬さん一日警察署長に

 大相撲の元横綱・白鵬翔さん=おおさき宝大使=が1日、大崎市と古川、鳴子両署主催の「年末年始特別警戒出動式」で一日警察署長に委嘱され、市民らに犯罪と交通事故の未然防止を呼び掛けた。出動式に先立つ「市安全安心まちづくり大会」の席上、委嘱状とたすきを受け取った白鵬さん。交通死亡事故ゼロ500日達成(鹿島台地域)感謝状の贈呈役を務めたり、伊藤康志市長、田久裕之古川署長、菅原貴弘鳴子署長らと「大崎市の安全安心」について意見を交わしたりと、現役時代の土俵上さながらの精力的な活動ぶり。意見交換では、くしくも自身26歳の誕生日に起きた東日本大震災(2011年3月11日)を「運命」としみじみ振り返る一幕も。被災者支援をはじめ大崎市民病院とあ・ら・伊達な道の駅への優勝額寄贈、市役所新庁舎開庁式出席など、同市との〝絆〟の深さを紹介し、宝大使として変わらぬ貢献を誓った。

 

「今、夢、未来」テーマに

 地元小学生が大崎市の「今、夢、未来」について語り合う「おおさき子どもサミット2025」は11月18日、市役所本庁舎議場であり、各校代表児童から大人顔負けの意見、提言が次々飛び出した。市内17校(小学校15校、義務教育学校前期課程2校)のうち、7校が学校紹介とパネル討論、残る10校が意見交換に参加。古川第四小が運営や議事進行のホスト役を務めた。メイン行事のパネル討論では、世界農業遺産「大崎耕土」の自然を生かした新たな地域活性化、陸羽東線(古川−鳴子温泉駅間)乗降客増を目指す取り組みなど「今」の課題解決と「夢」「未来」を描くアイデアがずらり。

「留学で世界広がる」

 大崎市岩出山中(生徒数166人)で11月27日、県内の留学生を招いて国際親善交流会が開かれた。アジア出身の留学生ら7人は生徒たちに来日のきっかけなどを語り、「留学で世界が広がる。皆さんも機会があれば挑戦して」と呼び掛けた。訪れたのは中国、韓国、インドネシア、モンゴル出身で、民間奨学財団「ロータリー米山記念奨学会」の奨学金を受け、東北大などで学んでいる6人と、元同奨学会奨学生でつくる米山学友会の1人。交流事業は、岩出山ロータリークラブ(小野正則会長)が地元小中学生を対象に2003年から実施。異文化を理解し、国際社会で活躍する人を育てるのが狙いで、コロナ禍の20~22年を除き毎年開いている。

 

交通安全事業所金賞に

 交通事故防止や安全運動活動を推進した事業所に贈られる「優秀安全運転事業所表彰」で、センコー東北住宅物流センター(色麻町四釜)が金賞を受賞した。伝達式が11月26日、加美署で行われ、青木和訓センター長に古澤英幸署長から表彰状が手渡された。自動車安全運転センターが主催する同表彰は、事業所ぐるみで運転記録証明書を活用し、申請から過去1年間、無事故無違反を達成した事業所にプラチナ、金、銀、銅の各賞を表彰している。今回は県内110事業者が表彰され、大阪に次いで2番目に多かった。住宅資材、建材の保管、輸送を手掛ける同センターはこれまで数回、プラチナ賞や金賞を受賞。ドライバー間の情報共有やルールの確認、点呼などを確実に実施しているほか、年1回、トラックドライバーコンテストを行い、高度な運転技術と専門知識を競っている。

 

交通死亡事故ゼロ500日

大崎市鹿島台地域の交通死亡事故ゼロ期間が500日に達し、市と古川署から感謝状が贈られた。一日警察署長の白鵬翔さんが贈呈役として花を添えた。「市安全安心まちづくり大会」で贈呈式があり、古川地区交通安全協会鹿島台支部の千葉榮支部長が代表受領した。元横綱自らの感謝状贈呈に、千葉支部長は「千載一遇の機会」と大喜び。伊藤康志市長、田久裕之古川署長の前で地域ぐるみの事故ゼロ継続を誓った。

 

住民手作りの作品展示

 栗原市の高清水生涯学習まつり作品展が11月19日から22日まで、市高清水総合支所内ホールで開かれた。23日には同じ会場で芸能祭が行われ、この日のために練習してきた演目をステージで発表した。参加団体の代表者による実行委員会で運営する催し。作品は学校や幼稚園、保育所に呼び掛けたほか全世帯にチラシを配布して募集し、400点余りが集まった。ピンク色のドレスや着物は、芸能祭の衣装として手縫いしたもの。葉や花を並べてブーケや風景を絵画のように表現した押し花、写真、デイサービス利用者の作品もあった。小中学生からは「ぼく太る母の手料理うまいから」といった川柳、敬老をテーマにした絵画や作文も寄せられた。