魚の解体 間近で見学
古川幼稚園(園児数39人)の父母教師会(PTA)行事「おしえて!お魚先生」が20日、同園で開かれた。園児たちは魚が切り身になるまでを間近で見学したほか、焼き魚にして食べ、命に感謝する気持ちを育んだ。この日は元漁師の内藤良さん(36)が体長約60㌢のブリの幼魚「イナダ」を持ち込み、体の構造を説明しながら子どもたちの目の前でさばいていった。大きな魚がスーパーなどで見かける切り身になっていく様子に、子どもたちは「血が出ている」「海の匂いがする」と興味津々。胃の中から未消化のイカが2匹出てくると、驚きの声を上げていた。最後は給食で焼き魚に舌鼓を打った。
着物や帯を再利用
使わなくなった着物や帯を現代風の普段着に仕立て直した作品の展示会が涌谷町くがね創庫で開かれている。12月2日まで。出展者は、同町や大崎、塩釜両市の愛好家9人でつくる「きものリフォーム倶楽部」(大和田雄子代表)。同館隣のさくら館に月数回集まり、古着店で購入したり友人から譲り受けたりした古布を活用し創作に励んでいる。今回、ちりめんや木綿、絹を材料とする現代風洋服やバッグ、小物類100点を並べた。会期中、会員たちは絵羽織をジャンパースカートにリメークしたユニホームを着て来館者を迎えている。
ヤマセ電気 三本木工場 来月1日稼働
電子機器等製造「ヤマセ電気」(色麻町、菱沼厚社長)の新工場「三本木工場」が大崎市三本木字白坂に完成し、12月1日に稼働を始める。新工場は8カ所目で、東北道三本木スマートインターチェンジ(IC)近くの高台に整備した。自動車産業の県北部への集約で増える新規受注に対応しグループの生産力を増強するほか、災害リスクの分散化を図る。
「やさしい日本語」学ぶ
出入国在留管理庁(入管庁)職員による「やさしい日本語」の出前講座が27日、大崎市古川西小中で開かれた。7年生42人が在留外国人と日本語で会話するこつを学び、共生社会へ意識を高めた。国際理解を深める道徳授業の一環。おおさき日本語学校が同校学区内にことし開校したことから、同校が仙台出入国在留管理局へ講師の派遣を依頼した。この日は同局の職員2人が来校し、出入国管理や在留支援といった入管庁の業務を説明。在留外国人の約8割が簡単な日本語を話せることから、コミュニケーションに役立つ「やさしい日本語」もクイズ形式で教えた。
めでたく100歳の誕生日
大崎市鹿島台大迫の平野きくよさんが10日、満100歳の誕生日を迎えた。平野さんが利用している市社会福祉協議会鹿島台大迫デイサービスセンターで22日、祝う会が開かれ、センター利用者で初めての百寿を祝福した。平野さんは松島町生まれ。同市鹿島台に嫁ぎ、子ども2人、孫2人に恵まれた。健康が自慢で、97歳まで稲作に従事し、くい掛けにも精を出したという。同センターを2020年から週2回利用していて、歌遊びやリハビリ体操、レクリエーションなどで他の利用者と過ごすひとときを楽しんでいる。
マーチング全国大会へ
大崎市鹿島台小ブラスバンドが、第53回マーチングバンド全国大会(12月6日、さいたま市)に出場する。5年連続の大舞台で、昨年に続く金賞受賞を誓っている。部員は2~6年生計33人。ことしは「鹿島大音楽祭」をテーマに、「マーチ王」と称される米作曲家ジョン・フィリップ・スーザ(1854~1932年)のマーチ曲5曲を元に軽快なメロディーに合わせ力強い演奏で音楽祭の表現に挑戦。地元出身で、作業台メーカー「ジー・オー・ピー」(東京都)社長の千田豊治さんの寄付金で購入した楽器のスーザフォンも表現の幅を広げるのに一役買った。
「花鳥風月」など75点
栗原市の写真サークル「駒美会」の第13回写真展が、28日から栗原文化会館で開かれている。会員13人が市内を中心に東北各地で撮影した75点が飾られ、訪れる人を楽しませている。30日まで。祭りや風景にレンズを向けた自由テーマのコーナーには、30年ほど前にフィルムで撮影し、画像の粗さにも懐かしさを感じさせる一枚も。特別テーマ「花鳥風月」では、生き物の命輝く瞬間、季節の花、夜景など多彩な切り口で捉えた作品が並ぶ。和紙にプリントしたり、県産木材製の額縁を使ったりするなど、撮影以外のこだわりも光っている。
田尻で緊急街頭活動
今月11日に大崎市田尻で車同士の衝突事故が起きたのを受け、古川署と関係機関、団体は28日、安全運転を呼び掛ける街頭活動を同地域で繰り広げた。未明の十字路交差点で、乗用車とタンクローリーが出合い頭に衝突した事故。署によると、乗用車の10代男女5人が重軽傷を負い、うち1人は同日現在も意識不明状態が続く。タンクローリーの女性運転手は軽いけが。当時、信号機はタンクローリー側の県道が黄点滅、乗用車側の市道が赤点滅だったという。活動には署員、古川地区交通安全協会田尻支部会員、地域交通安全活動推進委員ら約30人が参加。「交通安全」「横断歩道は歩行者優先」ののぼり旗を交差点で掲げたり、啓発チラシを通行車両に手渡したりしていった。

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