避難所運営 ゲームで体験
大崎市古川南中(生徒数438人)は21日、全校で「総合防災体験学習」を行った。災害時に役立つ知識や行動、心構えを身に付けるもので、河川が多く水害に見舞われがちな学区がある同校ならではの取り組み。このうち3年生129人は、学校を舞台とした避難所運営をカードゲームで疑似体験した。3年生は4~6人のグループに分かれ、避難者一人一人に見立てたカードを、持病や感染症の有無、ペット連れといった事情に配慮しながら、体育館や教室に次々と受け入れた。ゲーム中は「体調不良者が出た」など避難所ならではの不測の事態も発生し、その都度話し合いながら対応を決めた。
にぎりたてに笑顔
大崎市社会福祉協議会が運営する古川西部デイサービスセンター(佐々木裕子管理者)で19、20の両日、計約60人の利用者ににぎりたてのすしが振る舞われた。同施設で年に1度開かれている恒例行事。年間行事の中でも利用者が特に心待ちにしている催しといい、この日に合わせ、利用日をずらして参加する人も多いという。お品書きはマグロ、サーモン、蒸しエビ、ネギトロ、玉子、いなりずし、太巻きずしに茶わん蒸し、おひたし、すまし汁が付いた豪華版すし御膳。かみ切りやすいのりを使い、シャリを小さくするなど食べやすさを〝隠し味〟に、日清医療食品仙台支店のインストラクター武山祐一さんが腕を振るった。目の前で繰り広げられるデモンストレーションに、利用者は興味津々。武山さんも「きょうのサーモンは脂がのって最高」「玉子は焼きたてだよ」と場を盛り上げた。きれいに平らげた男性利用者は「若いころはすし屋で一杯やったこともある。懐かしい」と笑顔を見せた。
大崎の弥生文化考える
大崎市文化財講演会「縄文から弥生へ−大崎平野、農耕の始まり−」が22日、市図書館であり、考古学ファンが最新の研究成果に触れ、大崎地方の弥生文化について考えた。講演を行ったのは佐藤祐輔・東北芸術工科大歴史遺産学科准教授、小野章太郎・東北歴史博物館主任研究員、佐々木由香・金沢大古代文明・文化資源学研究所特任准教授の3人。佐藤准教授は東北地方の弥生文化の特徴にについて講演。水田跡が東北では少なく、県内は仙台平野が中心といい、「東北の弥生文化は農耕の有無だけでは捉えられない」と語った。
まち中エリア活性化へ
涌谷町は中心部のにぎわい再生に向け、町民と事業者、行政が一体となった「まち中エリア活性化ビジョン」の策定を進めている。19日に中間報告会を町涌谷公民館で開き、空き家を活用したセレクトショップなどの案を示した。町中心部は、商業や交通の拠点としてかつてにぎわったが、近年は人口減や消費行動の変化で空き店舗が増えている。そこで活性化に向け、来年2月をめどにビジョンを策定することを決めた。対象エリアはJR涌谷駅前や新町通、本町など4商店街で、5年後の将来像を描き、来年度から取り組む。それを前に6月から事業者や商工会会員を対象に聞き取りとアンケート、ワークショップを実施した。アンケートでまち中エリアの「強み」を尋ねたところ、「特にない」という回答が最も多く、「弱み」についても「閉業などで空き店舗が多い」が最多。その他の回答では歴史や自然の豊かさ、農産物のおいしさを挙げた人もいた。
ことし最後の清掃活動
大崎市古川の化女沼ダム周辺をサクラの名所にしようと活動している「化女沼2000本桜の会」(佐々木哲朗会長)などは19日、同沼ダム周辺でことし最後の清掃活動を行い、ごみ袋と火ばさみを手に空き缶などを拾い集めた。地中に埋められた農業用ビニールや業者が投棄したとみられる文具もあり、同会は観光地にごみを不法に捨てないよう願いながら活動した。この日は同会会員のほか、県大崎地方ダム総合事務所、大崎市建設課の職員ら合わせ20人ほどが参加。クマよけの爆竹を鳴らしてダム周辺を歩き、ごみを拾った。その結果、空き缶やペットボトル、絵の具やファイルといった文具類、地中から掘り出した農業用ビニールなど、可燃ごみ66㌔、資源ごみ12㌔が集まった。
防火標語、ポスター表彰
大崎広域消防本部が主催する本年度「防火標語」「防火ポスター」両コンクールの合同表彰式は21日、大崎広域行政事務組合庁舎(大崎市古川)であり、入賞者に賞状が手渡された。圏域(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)の小学校と中学校、義務教育学校を対象に作品募集し、中学生対象の防火標語は応募80点から熊谷優奈さん(古川黎明2年)の作品、小学生向けの防火ポスターは応募128点から山岸寛奈さん(小牛田5年)の作品をそれぞれ最優秀賞に選んだ。
優良従業員86人表彰
2025年度優良従業員表彰式(大崎市、古川商工会議所主催)が18日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、長年にわたり職務に精励し会社、地域の発展に貢献した22事業所86人を表彰した。勤続48年の米澤康之さん(71)=佐藤酸素=には知事褒状、勤続35年の檜野和幸さん(64)=同=には県商工会議所連合会長名の表彰状が伝達された。

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