銀次さん児童に熱血指導
元プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス選手、銀次さんの「トークショー&野球教室」が24日、大崎市三本木総合体育館で開かれた。市内の少年野球5チームが指導を受け、基本技術を学んだ。同市体育協会三本木支部(三浦幸治支部長)が主催。参加したのは地元の三本木ファイターズをはじめ、古川ドジャース、古川スワローズ、古川あすなろヤンキース、鹿島台ロイヤルファイターズの総勢約60人。野球教室で銀次さんは「走る」「投げる」「捕る」「打つ」の基本技術を指導。ベースの踏み方やゴロ捕球時の体勢、バットを下から上にすくい上げるように振るアッパースイングなどを細やかに説明したり、自ら手本を見せたりして分かりやすく指南した。児童たちは、銀次さんのアドバイスを聞きながら捕球やスイングを実践。フォームなどがつくられてくると、「その調子」と銀次さん。熱血指導に応えるように、児童たちは熱心に取り組んでいた。
「大崎市民歌」を愛唱
「江合鳴瀬の水清く/大地潤し幸を呼ぶ…」-。「大崎市民歌」の歌声が月に1度、市古川敷玉地区公民館に響き渡る。同館の芸術文化事業で、その名は「歌声喫茶ちむどんどん」。心弾む感情を意味する沖縄の方言を取り入れ名付けた。30日の「しきたまふれあいまつり」にも出演し、明るい歌声を披露する。市民歌が制定されて間もなく、同館が「歌ってみよう覚えてみよう大崎市民歌」という事業を行ったのが始まりで、内容や名称を変えながら続けてきた。「ちむどんどん」では市民歌を歌う機会が減った現状を寂しく思う歌好きの仲間が集まり、童謡や唱歌、昭和歌謡を交えて歌っている。
菊池さん(古川東中3年)全納連優秀賞
中学生を対象に作文を募り、税に対する関心と理解を高めてもらう「税についての作文」(国税庁など主催)で、大崎市古川東中3年の菊池海斗さん(14)が全国納税貯蓄組合連合会優秀賞に輝いた。本年度県内受賞者で最高。世界農業遺産「大崎耕土」の保全に税が役立てられていることなど、自らの体験から得た気づきをまとめた。菊池さんは、小学校1年のときから体験型環境教育プログラム「おおさき生きものクラブ」で野鳥や水生生物の観察、居久根の恩恵の調査に取り組んでいる。作文では自らの体験を踏まえ、税が大崎耕土の農林漁業や自然を支え、育まれたコメがふるさと納税の返礼品として生かされていることなどを記した。
「マイナ保険証」に移行
会社員や公務員らの健康保険証が12月1日に期限が切れ、同2日からマイナンバーカードと保険証を一体化させた「マイナ保険証」へ移行する。国民健康保健や後期高齢者の保険証もすでに有効期限が切れ、マイナ保険証の利用が基本となる。マイナンバーカードを健康保険証として使うマイナ保険証は2021年に運用が開始され、本格的な移行へ向け新規の保険証発行を停止。国民健康保険、後期高齢者の保険証はことし7月末で有効期限切れとなった。まだ健康保険証とマイナンバーカードを結び付けていない人やマイナンバーカードを取得していない人は、本人に送られる「資格確認書」で医療機関などを利用する。マイナ保険証未登録でも、引き続き自己負担割合は変わらず受診することができる。また特例措置として厚生労働省は、医療現場での混乱を避けるため、期限切れの保険証でも来年3月いっぱいまで利用を認めることにしている。
知識深め職業観養う
古川工業高建築科の「産業現場実習(インターンシップ)」体験発表会が18日、同校で行われた。2年生36人が現場で学んだ基礎知識やビジネスマナーの成果を発表し、仕事や社会に対する意識を高めた。この実習は、同科卒業生でつくる「古工建友会」(早坂竜太会長)が生徒を受け入れている。職業観を育て、将来の進路選択に役立ててもらうのが狙い。21回目となることしは10月7日から10日まで、大崎地方の15事業所と大崎市役所で行った。この日、生徒たちは作成した資料やスライドに基づき発表。このうち加美町のポラテック東北を訪問した相澤有愛さん(16)、瀬戸麻央果さん(17)は、実際に家を建てる現場を見学したり、プレカット木材を使った建物を設計するコンピュータ利用設計システム(CAD)を操作したりしたことを語った。
作文、絵画の入賞者表彰
大崎市「小中学生平和作品コンクール」の表彰式が17日、市役所であり、小中の作文部門、11~15歳の絵画部門の入賞者計9人に賞状が手渡された。旧1市6町合併に伴う同市誕生時の「平和希求のまち宣言」に基づき「児童生徒に平和の尊さと意義を考えてもらい、恒久平和の実現を目指す」(市政策課)取り組み。20回目の今回は、市内の小学校と中学校、義務教育学校から3部門計127点の応募があった。中学生作文部門は、近岡里依紗さん(鳴子小中8年)の作品「平和のために」が最優秀賞に。太平洋戦争終結から80年たった今も、沖縄県民が不発弾に悩まされている問題について触れ「私は思いました。一度傷をつけてしまったものは治らないのだと。人々の心の傷、本当にできてしまった大怪我も完全には治らない」と訴え、戦争と身近ないじめ問題を重ね合わせて「相手のために今自分ができることを見つめ直すことが大切」とまとめた。
初個展「路との遭遇」
大崎市田尻の洋画家、大坂祥春さん(55)の初個展「大坂祥春絵画展~路との遭遇~」が12月2日から7日まで、SARP仙台アーティストランプレイス(仙台市青葉区錦町)で開かれる。大坂さんは秋田県大仙市出身。大学卒業後、大崎市内の中学校で美術科専任講師となり、県立古川支援学校を経て現在は石巻市内の高校に勤めている。大坂さんの作品は、さまざまな素材を組み合わせて作る「アッサンブラージュ」技法を活用した絵画。ベニヤ板にアクリル絵の具で描いた風景などに、段ボールや布、管といった物を貼り付けて制作する。モチーフは道路、路面標示、工事用の三角コーン。どの作品にも必ず描かれていて、「三角コーンは自分の分身」と。色あせていたり汚れていたりする道路の三角コーンを、自分自身と重ね合わせて見るようになったことから素材にするようになったという。
女性への暴力根絶訴え
大崎市古川の「古川土地」(早坂竜太社長)は12日から25日まで、同社ビルを紫色に照らすライトアップを行い、女性への暴力根絶を訴えた。「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせて実施した。内閣府は女性への暴力根絶のシンボル、パープル(紫)リボンにちなみ、「パープルライトアップ」の実施を呼び掛けている。大崎市も市内の施設、企業に協力を要請し、古川土地のほか、古川七日町の「醸室(かむろ)」、市役所本庁舎などで行った。古川土地は2台の照明装置を設置し、古川駅前にある同社ビルを紫色に照明。駅を利用する人たちに運動をアピールし、女性への暴力追放を啓発した。

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