花渕山バイパス開通10年
10年前の国道108号花渕山バイパス(大崎市鳴子温泉)開通時、当時の旧鳴子小、旧鬼首小児童が記念に埋めたタイムカプセルの開封式が開通日の15日、鳴子温泉の古戸前パーキングで行われた。式に出席した卒業生らがタイムカプセルを地中から掘り出し、作文などを取り出した。22日に開かれる開封報告会で、卒業生に手渡される。同バイパスは、鳴子ダムのすぐ脇を通る旧国道の狭隘化を解消するため建設され、2015年11月15日に開通した。これを記念し、当時の両校児童103人が10年後の自分へ宛てたメッセージを書いた作文を金属製のカプセルに入れて埋設。国道108号にちなみ、25年11月15日午前10時8分に開けることを誓っていた。
町の歩み写真で振り返る
現在の町になってことし70年の節目を迎える涌谷町。誕生時からの歩みを振り返る写真展「涌谷町70周年回顧展~ノスタルジックわくや~」が町くがね創庫で開かれており、来場者たちが往時をしのんでいる。24日まで。同町は1955(昭和30)年、昭和の大合併で旧涌谷町と箟岳村が合併し誕生。町によると、当時の人口は4033世帯、2万4606人だった。回顧展は町が主催し、同町本町の「柏谷写真館」が保有する約70点を年代、カテゴリー(催事、学校、風景、災害)別に掲げた。新町誕生を祝う盛大なパレードから商店街のにぎわい、小学校の運動会、護岸整備される前の江合川河川敷まで郷愁を誘う写真が並ぶ。
体験授業や社会貢献
宮城誠真短大(山口義康学長)は11日、南郷高(都築美幸校長)と高大連携事業に関する協定を結んだ。短大の出前講義などを通じて交流を深めるとともに、教育内容の充実、学生と生徒の資質向上に取り組む。協定内容は、短大の通常授業への高校生参加(体験授業)、社会貢献活動における交流など8項目。この日、同短大で行われた調印式で、山口学長は「両校が手を取り合い、共に地域社会の発展に寄与できれば」とあいさつ。都築校長は「農業と保育、異なる分野が連携することで、新しい学びの形が生まれることを期待している」と述べた。
居久根の中で収穫祭
屋敷林「居久根」に囲まれた古民家カフェ「居久根のひろば」(大崎市古川狐塚)で9日、恒例の収穫祭が開かれた。来場者は手作りの芋煮を味わいながら、自然に囲まれた中でのコンサートに耳を傾けていた。同カフェは、元小学校長の青木真澄さん(70)と仙台市で児童館長を務めた妻の才美さん(70)が2021年5月、才美さんの実家を整備し開店。約5000平方㍍の広々とした敷地は、自然観察や楽器演奏といった市街地では難しいレクリエーションを行える場として定期的に無料開放している。収穫祭は23年に始め、毎年、芋煮会とコンサートを実施。ことしは青木さんと元校長仲間でつくるIGUNE(イグネ)ジャズバンドや中南米音楽フォルクローレを奏でるグルーポ・ナンダリカンダリなど5組が出演し、風や樹木が奏でる自然の音と〝セッション〟した。
江合川の企画展示も
大崎市岩出山の「第53回岩出山文化祭」(市岩出山文化協会など主催)は8、9の両日、市岩出山文化会館(スコーレハウス)で開かれ、文化団体などが日頃の活動成果を披露した。このうち地元郷土史家らでつくる岩出山郷土史俱楽部は、大崎耕土を支える江合川がテーマの企画展示を行い、来場者の関心を引いた。市民文化祭の一環。岩出山郷土史俱楽部が展示した「江合川の流域(旧玉造郡)」は、荒雄岳(鳴子温泉鬼首)の水源地から古川地域境にある三丁目頭首工までの石碑や遺跡といった見どころ50カ所を紹介した力作。メンバーが約60㌔に及ぶコースを巡って撮影した写真を添えている。
油彩画や水彩画33点
絵画愛好者が毎週火曜に集まって絵を描く「かよう会」の作品展が、大崎市古川穂波2丁目のギャラリー&カフェびいひろで開かれている。個性あふれる油彩画や水彩画が、訪れた人たちの目を楽しませている。25日まで。かよう会は、絵画好きが同店に集い、コーヒーやケーキを味わいながら絵を描いている。画材持参の自由参加で、互いに切磋琢磨することで腕前を磨き、モチベーションを高め合うのが狙い。作品展は活動成果を発表する場で、11人が計33点を出品。題材は花や猫、人物、山の風景などさまざま。

コメントをお書きください