熱い取り組みに土俵沸く
「第12回山蔦杯少年相撲大会」が3日、加美農高相撲場で開かれた。県内外の小学生男女42人が参加。〝ちびっこ力士〟たちの元気あふれる熱戦に、会場は大いに沸いた。同大会は、加美農高や小牛田農林高などで相撲部監督を務めた山蔦悦郎さん(74)=大崎市岩出山出身=が県内の相撲振興に尽力した功績をたたえるとともに、競技人口の拡大、技術向上を図るのが狙い。山蔦さんに続き、東京農大相撲部の門をたたいた同部OB会県支部が中心となって開いている。
油彩、水彩に七宝も
大崎市古川駅東の絵画教室「アトリエ竹本」(竹本恵子代表)のグループ展七宝展が、同市古川穂波2丁目のギャラリー&カフェびいひろで開かれており、水彩画や油彩画、七宝を取り入れた作品などが来場者の目を引いている。9日まで。会場には竹本さんと生徒の力作57点を展示。このうち鎌倉亜紀子さんの「ねこ」は、香箱座りでくつろぐ愛猫を描いた油彩画。細かく描画した黒、茶、白のしま模様は毛並みの質感を感じさせるほどで、訪れた人たちは熱心に見入っていた。
ふるさと納税で空の旅
世界農業遺産「大崎耕土」を上空から一望−。大崎市は7日、ふるさと納税の返礼品として「ヘリコプター遊覧プラン」を新たに加えた。寄付額6万円(フライト時間3分)~100万円(同50分)の全5コース。募集期間は来年3月末まで。ヘリ運航事業を行うAirX(東京都)、離着陸地を提供する東日本高速道路(同)との連携企画で、市政策課によると、返礼品で同様のプランを用意するのは全国自治体初。「ふるさとチョイス」「楽天市場」「さとふる」などのサイト経由で寄付を募り、一口につき最大3人(3歳以上、パイロット除く合計体重220㌔未満)搭乗可。
シェードをデザイン
鹿島台商業高(丹羽裕校長、生徒数63人)の生徒が地元企業と連携し、シェード(かさ)のデザインを手掛けた「LEDランタン」の開発が大詰めを迎えている。ランタンは、鹿島台互市(10~12日、大崎市鹿島台)で生徒たちによる発売を目指している。地元の高精密プレス製品製造販売「東北プレス工業」の呼び掛けで、8月末に共同開発をスタート。同社が展開するキャンプ用品ブランド「オレンティア」のラインアップに追加される予定。シェードは薄いステンレス製で、直径約12㌢。デザインは2種類あり、2年の中澤心さん(16)がパソコンソフトを使い、キャンプにちなみ犬の肉球やクローバーのシルエットを描いた。強度確保や他のロゴ(Orantia、Kasho)とのバランスを取るのに苦心したという。
日本語学校で引き語り
がんによる闘病生活を経て各地でギターコンサートをボランティアで開いている菅原彰良さん(75)=大崎市三本木新町=が10月31日、おおさき日本語学校で、学生たちに国内外の伝統歌などの弾き語りを聞かせた。この日は日本の伝統的な歌曲や映画のテーマ曲、洋楽、往年のヒットソングなど国内外のバラエティーに富んだ9曲を細やかな指使いで演奏。集まった学生13人は、なじみやすいメロディーに静かに聞き入っていた。
台湾出身の葉建良さん(64)は「自国でよく聞いていた『さくらさくら』のきれいで少し悲しいメロディーを懐かしく感じた。来年の花見が待ち遠しい」と話した。
書作品と菊盆栽並ぶ
「第58回大崎市古川市民文化祭」展示部の後期が7日から、市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。書道団体の樹の芽会、大崎菊盆栽愛好会の作品が展示され、来場者は両会場を行き来しながら文化の秋を楽しんでいる。9日まで。樹の芽会は、押し花と一緒に額装したり、筆を2本握って書いたりと、工夫を凝らした書を展示。版画やジグソーパズルと組み合わせた作品もある。季節や天候に合わせて墨の濃さや紙を調整し、ペンより細いかな文字は根気と集中力が必要という。同会代表の紺野遊山さんは「書の文化に触れ、心の安らぎを感じてほしい」と話していた。

コメントをお書きください