2025/11/06


市政への功績たたえる

 「文化の日」恒例の大崎市表彰式が3日、村田工務所パタ崎さんHallおおさき(市民会館)で開かれた。本年度は叙勲・褒章に伴う顕彰計36人、市表彰条例に基づく92個人と18団体が対象に。被表彰者たちはより一層の地域貢献、活動への決意を新たにした。式辞で、伊藤康志市長は「市誕生から19年、合併協議会調印から20年の節目を迎えられたのは、ひとえに皆さんのご鞭撻、献身的なご助力のたまもの。心から感謝と敬意を表したい」と話した。被表彰者はどの顔も喜びあふれる表情。代表謝辞では、市政功労表彰を受けた松山地域の保護司、佐々木眞さんが「拝命以来、地域の福祉向上のため尽くしてきた。活動を支えてくださるたくさんの方々に、あらためて感謝したい」と述べた。

模擬店やステージ発表

 宮城誠真短大の文化祭「誠真祭」が10月26日、大崎市古川福沼の同短大キャンパスで開かれた。保育者を志す学生たちが模擬店やステージ発表を行い、訪れた親子連れや地域住民を楽しませた。テーマは「響・笑顔の声を響かせよう」。午前中は模擬店10店を出店し、手作りの豚汁やフランクフルト、玉こんにゃくなどを販売。射的やバルーンアートといったアトラクションもあり、着ぐるみやピエロの格好をした学生たちが威勢の良い声で呼び込んだ。午後のゲーム大会は、じゃんけんと紙飛行機競争を実施。来場した子どもたちが模擬店で作った紙飛行機を飛ばし合い、記録に一喜一憂していた。その後のステージ発表は、8チームがこの日のために練習してきた歌やダンス、劇などを披露。子ども向けのゲーム会、絵本の読み聞かせといった交流型の催しもあった。

会頭に村井氏選出

 古川商工会議所の臨時議員総会が4日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、任期満了に伴う役員の改選で、第33期会頭に村田秀彦会頭(村田工務所代表取締役)を選出した。村田会頭(65)は連続4期目で、古川商工会議所の歴代会頭では最多。村田会頭は「地域の創造と安心を未来につなぐ」を第33期のテーマとし、「企業の自己変革を支援し、人と企業が輝く地域社会の創造を目指す」と所信を述べた。臨時総会には委任状を含め70人の議員が出席。会頭の選任は議員による推薦によって行われ、村田会頭の続投を望む意見があり、拍手で了承した。また副会頭人事で村田会頭は、本郷輝朗氏(55)=環境開発公社エムシーエム代表取締役=、千田信良氏(58)=千田清掃代表取締役=、畠山光平氏(48)=あえる代表取締役社長=を起用して一新する案を提案し、同意を得た。副会頭は今期から1人増え3人となり、いずれも新任。

 

事件事故の死者悼む

 古川署は10月29日、管内の事件や事故での犠牲者、不審死した人らを供養する慰霊祭を署内霊安室で開いた。幹部署員ら約30人が参列。東渓寺(大崎市田尻)住職の読経に合わせて焼香し、祭壇前で亡き人の冥福を祈った。同署では東日本大震災直後を除き、ほぼ毎年実施している。参列者を代表し、田久裕之署長が「命のついえた理由はさまざまなれど、その方々の心情を思うと痛惜の念に堪えない」と追悼の言葉を述べた上で「犠牲者が一人でも少なくなることを念じ、安全で安心な社会実現のため警察活動遂行に最大限尽力する」と誓った。

 

農水大臣表彰受ける

 佐賀市で10月15日に開かれた第47回全国土地改良大会で、大崎土地改良区の菅原勘一理事長(71)=大崎市古川字竹ノ内=が農林水産大臣表彰を受けた。農水大臣表彰者は全国で6人、東北地方では1人。菅原理事長は1992年に旧大堰土地改良区総代となり、合併で発足した大崎土地改良区の理事、副理事長を経て2009年、理事長に就任。22年からは県土地改良事業団体連合会の副会長を務めている。今回の表彰は土地改良事業の推進、農業振興への貢献が認められた。

 

保育者育成へ連携

 宮城誠真短大(山口義康学長)は10月28日、「高大連携事業に関する協定」を松山高(西條崇文校長、生徒数90人)と結んだ。保育者育成に向け、出前授業や学生、生徒間の交流に取り組む。同短大は2022年以降、同様の協定を近隣高校と相次ぎ締結し、連携を強めている。5校目の締結となる松山高家政科には保育コースもあり、幼稚園教諭や保育士といった保育者を養成している同短大と〝相性〟がよい。締結式は同短大で開かれ、両高大から各4人が出席。山口学長と西條校長が協定書にそれぞれ署名し、取り交わした。

 

しそ巻き作り学ぶ

 ご飯のおかずや酒のさかなとしてなじみ深いしそ巻きの作り方教室が10月28日、大崎市古川高倉地区公民館で開かれた。地元在住の佐々木世里子さん(62)と相澤勝子さん(80)が講師を務め、12人が参加。地場産の大きなシソを使うのがポイントで、参加者は仕込んだみそを各家庭で揚げて味わうため、シソと一緒に持ち帰った。佐々木さんは、6年前に友人を通じて知り合った女性=当時=(96)から受け継いだレシピを参加者にも託そうと、材料を購入した店舗名まで公表。事前に仕込んだみそをシソで包み、揚げる実演も行った。

 

犬猫保護活動に支援を

 犬猫の保護活動に対する支援を求め、大崎地方の5団体が10月27日、ふるさと納税の活用などを盛り込んだ要望書を大崎市の伊藤康志市長に手渡した。5団体は、犬猫保護団体「いぬねこ十一番地実行委員会」(同市古川、大平あさみ代表)と、ネコの不妊去勢手術を出張で手掛ける「にじのはしスペイクリニック宮城分院」(同市三本木、松田聡子院長)、犬猫の里親探し団体「バトンタッチ」(美里町、小松美岐子代表)、「警察犬松本訓練所」(大崎市古川、松本純裕所長)、畑中町内会交通防犯部(同、関川正部長)。求めたのは、保護活動のさらなる周知と動物愛護理解への取り組み促進、ふるさと納税による活動支援枠(地域ネコの不妊去勢手術費、保護した犬猫の医療費とワクチン費用、里親探しなど)の新設。