2025/11/04


雨による土壌流出防止

 県建設業協会大崎支部青年部会(佐々木浩部会長)は10月23日、大崎市古川のラムサール条約湿地、化女沼湖畔の水路しゅんせつなどを行い、雨による土壌流出防止、遊歩道整備を図った。同支部は、県の「みやぎスマイルリバープログラム」のスマイルサポーターに認定されており、2010年から春と秋の年2回、化女沼ダム周辺の環境整備活動を行っている。この日は33社から青年部会メンバー33人と役員6人、同じくスマイルサポーターの「化女沼2000本桜の会」から佐々木哲朗会長が参加した。ダム湖に注ぐ土水路のしゅんせつは、ことし春に続き実施。雨水で土砂が流出したため、でこぼこになっていた沼北側の遊歩道2カ所で、草を刈り取り、深さ約60㌢、幅約30㌢の水路をスコップで整備。水路の一部には、佐々木会長が購入した長さ4㍍の塩ビ管を埋め込んだ。

 

野菜販売コーナーに行列

 「JA古川フェスティバル2025」が10月25日、大崎市古川の古川農協本店(旧富永小)で開かれた。新米や野菜などが販売されたほか、農協組合員が出品した農林産物の品評会もあり、大勢の人でにぎわった。古川農協(佐々木浩治代表理事組合長)はことし3月、本店を古川北町から旧富永小に移転。フェスティバルでは校庭だった駐車場にテントを張り、販売コーナーなどを設けた。トマトやナスなど組合員が栽培した野菜の前には、開始前から行列ができる盛況ぶり。同市三本木地域で栽培された「上伊場野イモ」などを買い求めていたほか、仙台牛、ひとめぼれやササニシキ、ささ結の新米も人気を集めた。

 

秋の叙勲 県北部から26人受章

 地方自治や産業振興、防災などの分野で目覚ましい実績を残した人が対象の叙勲の受章者が決まった。県北部からは、県小売酒販組合連合会長の内田博美さん(76)=大崎市古川保柳=や元大崎市議の笠原校藏さん(83)=同市岩出山下野目=ら26人が受章する。受章者は全国3963人(うち女性427人)で、県内は110人(同10人)。発令日は3日。伝達は5~28日、天皇陛下への拝謁は12~28日に省庁ごとにそれぞれ行われる。県内受章者の年齢層は60歳から87歳まで。勲章別では旭日章が27人、瑞宝章が83人。

 

県北部から3人受章

 産業振興や社会福祉推進、学術、スポーツなど各分野で優れた業績を挙げた人を顕彰する褒章の受章者が3日までに公表された。県北部からは、県建設業協会副会長で「菅甚建設」(大崎市鳴子温泉字川渡)代表取締役の菅原伸介さん(69)ら3人が受章する。受章者は年2回(春、秋)、閣議で決まる。今回は全国762人(うち女性136人)で、県内からは9人(同2人)。発令は3日。伝達と天皇陛下への拝謁は12日と21日に省庁別にそれぞれ行われる予定。

 

ガン、ハクチョウを未来へ

 加美町の市民団体「加美郡を渡るガン、ハクチョウを未来へ残す会」(諸岡則子代表、会員数13人)は10月28日、東小野田小(児童数98人)で初の出前授業を行った。町内在住の児童文学作家・野泉マヤさんと、門真めぐみさんの会員2人が同校を訪れ、4年生20人を対象に実施。4年生は総合的な学習の時間で、町内を流れる鳴瀬川について学んでいて、この日の授業も総合学習の一環。2人は、冬に鳴瀬川で過ごすハクチョウや県北に飛来するガン類について講話。絶滅危惧種のシジュウカラガンについては、繁殖地の千島列島に毛皮を目的に持ち込まれたキツネによって激減したことや、日本のガン類を守ろうと活動した仙台市の眼科医、横田義雄さんの活動によって復活し、現在は国内での越冬数が1万3000羽以上となったことなどを説明した。

 

大学野球明治神宮大会 大崎中央工OB活躍

 大学野球の明治神宮大会東北地区代表決定戦は10月27日、仙台市民球場で決勝を行い、八戸学院大が6-1で東北福祉大を下し、12年ぶりに本戦進出を決めた。八戸学院大は、大崎中央高出身の5選手がベンチ入りし走攻守で活躍。チームの勝利に大きく貢献した。大崎中央高出身でベンチ入りしたのは、津久井塁内野手(4年、2021年卒)、中野龍内野手(3年、22年卒)、最速140㌔左腕の加藤裕太投手(同)、米山浩乃介外野手(同)。また、黒田盛徳(4年、21年卒)が学生コーチとしてチームを支えた。

 

利用者と職員守れ

 大崎市社会福祉協議会が運営する特別養護老人ホーム楽々楽館(大崎市古川保柳、遊佐丈施設長)で10月23日、不審者対応訓練が行われた。職員たちは古川署員の協力を得て、さすまたの使い方などを真剣な表情で学んでいた。同施設は、2016年に相模原市の障害者支援施設で起きた殺傷事件を教訓に訓練を実施してきた。コロナ禍で中断していたが、10月に埼玉県鶴ケ島市の老人ホームで暮らす89歳の女性2人が殺害される事件が発生したことを受け、改めて企画した。

 

県花き品評会で最高賞

 県花き品評会(県花と緑普及促進協議会主催)が10月17日から3日間、仙台市せんだい農業園芸センターで開かれ、最高賞の金賞第一席(農林水産大臣賞)に、大崎市鹿島台木間塚の花卉類生産加工販売「フローラ平山」が輝いた。花卉生産技術や生産意欲の向上を図るのが目的。切り花や枝もの類、鉢もの類など合わせて102点が出品され、形状や規格、品質について審査された。同社の受賞作は、茎1本に花1輪が咲く西洋菊「ディスバッドマム」。全体の葉の形やつや、花のボリューム感などが高い評価を受けた。