音楽通じ日蒙交流

「日本モンゴル文化交流コンサート」が19日、大崎市鎌田記念ホールで開かれ、モンゴルと日本の歌手、演奏者が両国の民謡や伝統楽器を響かせた。同市日本モンゴル文化交流会が主催。チケット収益金の一部はモンゴルの教育振興のほか、車椅子1台の購入費に充てられ、車椅子はNPO法人大崎タイムス福祉部に寄託された。モンゴル出身者や宮城県在住者合わせて8人が、馬の毛2本を弦とするモンゴルの民族楽器「馬頭琴」や伝統的歌唱法「ホーミー」、中国の伝統弦楽器「古箏」のほか、尺八や三味線といった日本の伝統楽器を演奏した。果てしなく続くモンゴルの草原を駆け抜けるような優雅な演奏と歌声で聴衆を魅了。古箏の独演では、両指で激しく細やかに弦をかき鳴らした。
水彩画の魅力伝える

大崎市の水彩画グループ、あじさいの会による第28回古川水彩画展が22日から、市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。会員たちがさまざまな公募展で入選した作品など計66点を展示しており、来場者の目を引き付けている。26日まで。何度も塗り重ねて深みを出したり、淡い色調で勢いを感じさせたりと、水彩画の幅広さを伝える作品がずらり。アクリル絵の具で風景やステンドグラスを描いた傘は異彩を放ち、塩を振って立体感を出した雨粒、色を塗らず画用紙の白を際立たせた雪景色は、工夫の末にたどり着いた技法だという。
除草機械にBDF使用
再生可能エネルギー「バイオディーゼル燃料」(BDF)を除草機械に使う実証実験が21日、大崎市古川下谷地の江合川土手下であった。主導した北上川下流河川事務所によると、県内初の取り組み。機械に異常がないことを確かめ、他地域への拡大を目指す。同事務所は、堤防の異常を早期に発見するため機械による雑草の刈り取りを毎年実施している。実験は、国土交通省が目指す建設現場の脱炭素化の取り組みの一環。同事務所大崎出張所のほか、除草を請け負っている金原土建(同市古川南町)、BDFを製造している千田清掃(同市古川狐塚)が参加した。
谷川さんの現代詩うたう
詩人・谷川俊太郎さん(1931~2024年)の現代詩をうたうバンド「DiVa(ディーヴァ)」のライブが18日、加美町字南町のギャラリー「工藝藍學舎」で開かれた。谷川さんの詩を独創的なメロディーに乗せた楽曲が披露され、観客を魅了した。DiVaは、谷川さんの長男で作曲家、ピアニストの賢作さん、ボーカルの高瀬麻里子さん、ベースの大坪寛彦さんで構成。ことし結成30周年を迎えた。結成時から谷川さんの詩を歌詞に取り入れ、詩の世界観や谷川さんの言葉を独自の音楽性と高い技術力で表現している。
安全運転の認識新たに
県タクシー協会大崎支部の運転者講習会が15、16の両日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれ、タクシードライバーが講話を聞くなどして安全運転について認識を新たにした。講習会には2日間で約90人が参加。16日の講習会では古川署と東北自動車共済協同組合から、同署管内の事故状況や安全運転のポイントについて説明があった。
不正軽油に目光らせる
不正軽油を使った脱税を防止するため、県は14日、トラックやバスなどの燃料に目を光らせる抜き取り調査を栗原市高清水の国道4号沿いで行った。軽油引取税は一般税で、福祉や土木、教育など県民生活に広く役立てられている。2022~24年度は220~230億円ほどで推移し、県税全体の約7%を占めている。調査は、主に灯油や重油を混ぜた不正軽油を使用するといった脱税、不正行為の防止を図るもので、この日は警察官の誘導で対象車両を安全な場所へ引き込み、ドライバーの了承を得てタンクから軽油200㍉㍑を採取。給油の日時や場所、数量を聞いて運転免許証や車検証も確認し、終了後は新しい軽油をタンクに戻した。同様の調査は仙台市宮城野区でも行い、計70本を抜き取って分析した結果、不正が疑われる反応は確認されなかった。
特殊詐欺に気を付けて
警察や地域住民、関係団体などが連携して安全な地域社会の実現を目指す「全国地域安全運動」(11~20日)にちなみ、大崎市田尻地域防犯協会は15日、地元の金融機関前で特殊詐欺防止のチラシなどを手渡し、被害に遭わないよう注意を呼び掛けた。同協会は毎年の同運動期間中、特殊詐欺防止を啓発している。年金支給日に合わせたこの日の活動は、全農Aコープ沼部店と田尻総合支所敷地内のATM前で行った。
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