創設20年 節目の作品展

「伊達(いき)な木彫り塾」の作品展が16日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。彫刻家・千葉照男さん(75)の指導を受け地道に創作してきた作品に、創設20周年を記念しOBの作品も加え、計122点を展示している。20日まで。展示作品のうち、木下文彦さん(73)の「ネコ」は、さまざまなポーズのネコ13匹を制作。表情も豊かで愛らしく、ネコ好きを夢中にさせている。ほかにも殻付き落花生、ゴジラ、大谷翔平選手を丹念に彫り込んだ力作や東日本大震災の津波に流されたものの戻ってきた釜神、千葉さんの実験的な作品も紹介している。
商店街で芸術に触れる

「第4回kami+arts festa(アートフェスタ)まちの芸術祭」(加美商工会、同実行委主催)は11日、加美町の中新田花楽小路商店街で開かれた。コンサートやマルシェ、企業によるものづくり実演、「着物で街歩き」などが行われ、訪れた人たちは匠の技に触れ、芸術の秋を満喫した。同フェスタは、コロナ禍でイベントの中止が続いていた2022年、地域再活性化を目指して始まった。ことしは木工製品やクルミ、山ブドウの皮などを使った雑貨、手作りアクセサリーが並ぶ「なかなかマルシェ」が加わり、6会場で多彩な催しを展開した。
小学生目線で「火の用心」
大崎地域広域行政事務組合は14日、小学生対象「令和7年度大崎広域防火ポスターコンクール」の入賞作26点を発表した。作品は11月5日以降、大崎市内と涌谷町内の計4カ所で巡回展示される。「防火標語コンクール」と並び、次世代への火災予防思想普及を目的とする事業。組合圏域1市4町(大崎、色麻、加美、涌谷、美里)の小学校と義務教育学校から計128点応募があり、9日の審査会で各賞を選んだ。最優秀賞に輝いた山岸寛奈さん(小牛田5年)の作品は、たき火や暖房器具、ガスコンロの消し忘れ、たばこの投げ捨てに警鐘を鳴らす内容。怪物のような炎と「忘れてない?火がコワイものに変わるとき‼」のキャッチコピーが目を引く。来年度版の防火ポスターとして、広域消防本部が啓発活動に使う。
スポ少バレー熱戦
バレーボールのスポーツ少年団大会「第2回おおさきCUP2025」は4、5日の2日間、大崎市内2会場で東北3県(宮城、岩手、山形)の計18チームが白球を追った。全試合21点制2セットマッチで、第1セットは最上級生でメンバー(混合6人制)を組み、第2セットは5年生以下のみ出場可能な〝全員バレー〟前提のルール。初日の予選上位を1部、下位を2部に振り分け、2日目に1部がリーグ戦を経てトーナメント戦、2部がトーナメント戦をそれぞれ繰り広げた。1部決勝は前回大会と同じ顔合わせで岩手県勢対決となり、山岸ジュニアバレーボールクラブがセットカウント2−0で金ケ崎VBCを下して2連覇を達成。一方、2部決勝は宮城県勢の争いで、若柳排球会が2−0でTEAMおおさきスポ少を破り頂点に立った。
谷川俊太郎さん親子特別展
詩人・谷川俊太郎さん(1931~2024年)の特別展示が16日から、加美町字南町のギャラリー「工藝藍學舎」で開かれている。谷川さんと長男賢作さんが同町で取り組んできたことを記す資料や映像の記録が展示され、訪れた人の関心を集めている。19日まで。谷川親子は約30年前、ピアニストの賢作さんが町内のライブに出演した際、同ギャラリーを主宰する笠原博司さん(65)がスタッフだったことが縁で交流を育んできた。笠原さんらが企画した市民講座「寅子屋」で、谷川親子が講師を務めたり、町内の児童とコンサートで共演したりと、文化振興やまちづくりに深く関わってきたという。「街と詩人と音楽家『加美×谷川俊太郎・賢作親子物語』」と題した特別展示は、谷川俊太郎事務所の協力を得て開催。谷川親子と町とのつながりを記録した新聞記事やチラシ、動画資料などが並ぶほか、谷川さん愛用の眼鏡や朗読公演で使用していた詩集も展示。谷川さん直筆のびょうぶや掛け軸もある。
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