2025/10/14


11年目の「ささ結」人気

 ササニシキ系ブランド米「ささ結(むすび)」の販売開始イベント「新米まつり」は12日、道の駅おおさき(大崎市古川)であり、新米目当ての客が大行列をつくった。市独自の基準を満たした東北194号が名乗れる「ささ結」はデビュー11年目。今夏の記録的猛暑と渇水でも高温耐性を発揮し、本年産1等米比率99%は県主力銘柄「ひとめぼれ」を上回っている。イベントは市古川地域農業振興協議会の主催で、特別価格での「ささ結」提供が目玉。購入額に応じた抽選や、仙台牛の販売会も企画され、あいにくの雨模様にもかかわらず買い物客でごった返す盛況ぶり。どの客も両手いっぱいに袋を抱え、満足そうな笑顔だった。

小瀬菜大根の魅力再確認

 加美町の小瀬地区で栽培されている伝統野菜「小瀬菜大根」を使った料理教室が9日、小野田福祉センターで開かれた。町内外の女性14人が、小瀬菜大根の多彩なアレンジ料理に挑戦し、魅力を再確認した。小瀬菜大根は、150年前から同地区のみで栽培されてきた在来野菜で、70~100㌢ほどに成長する葉と茎を食べる。あくがなく甘みがあり、しゃきしゃきとした食感を楽しめる。料理教室は、これから収穫期を迎える小瀬菜大根のレシピを提案しようと、町民有志でつくる「小瀬菜大根応援隊」(横山信男代表、メンバー数7人)が初めて実施。キッチンカー「KamiRu」店主の荒井千鶴さんを講師に迎えた。

人材育成や地域活性化へ

 加美町と加美農業高(色麻町黒沢)は8日、包括的な連携協定を結んだ。学校と地域それぞれの資源を効果的に生かし、人材育成や地域社会の活性化に挑戦する。連携内容は①教育と人材育成②まちづくり推進③地域産業の活性化④そのほか連携協定の目的を達成するために必要な事項−の4項目。同校は昨年、模擬株式会社「にぎわい加美市場」を設立。同校が生産する農産物を加工し販売できる体制を目指していて、協定に伴い「農産物の加工」部分を地域が補う。この取り組みを通して、生徒は起業などについての実践的な力を身に付けたい考え。

 

「筆」の力で郷土愛深める

 大崎市が小中学生を対象に募集した「市民憲章書道コンクール」の表彰式が8日、市役所であり、最優秀賞の神田ことこさん(古川第二小4年)と橋朋輝さん(古川西小中9年)ら上位入賞者をたたえた。入賞作品は17日以降、市内2カ所で巡回展示される。11回目の開催で「未来を担う児童生徒が書道を通して、大崎市に生きていることに誇りや喜びを感じ、笑顔あふれる市を創造する意識を高めていく」(市まちづくり推進課)ことが狙い。憲章の文言中から選んだ2~4文字を毛筆でしたためる形式で、小学校15校、中学校10校、義務教育学校2校から力作計214点が集まった。うち入賞作品は28点。神田さんは「大地」、橋さんは「湧き出る」をそれぞれ選び、最優秀賞に。

 

最新のガス器具紹介

 古川ガス(鈴木勝利社長)の「ガス展」が4、5の両日、大崎市古川のリオーネふるかわで開かれた。ガス器具の展示、販売のほか、家庭用ガス衣類乾燥機の移動PR車も訪れ、来場者にガス利用のメリットをアピールした。最新の機器を紹介するなどしてガス利用の拡大を図ろうと、毎年開催している。ことしは火力を自動調節して炊飯する機能が付いたガスコンロや、ガスと電気を使ったハイブリッド給湯器など97点がずらり。訪れた人たちは性能や国の補助制度などについて、メーカーの担当者から説明を受けていた。

 

自民税調会長に小野寺氏

 自民党の税制調査会長に就く小野寺五典衆院議員=宮城5区=が10日夕、大崎市役所を表敬訪問し、市幹部らの前で抱負を述べた。政策立案をつかさどる政務調査会長として前総裁の石破茂首相を支え、高市早苗新総裁の党役員人事で税調会長起用が決定的に。ガソリン旧暫定税率廃止を巡る与野党協議、次年度税制改正に向けた議論のけん引役を担う。あいさつで「骨太方針の概算要求をまとめる上で、一番心を配ったのは物価高騰に合わせて賃上げできるよう地方の財政基盤を安定させること」と石破政権下での働きを振り返った小野寺氏。新たな役職については「日本全体の予算(財源)を確保する仕事」と紹介し、職責への意欲と強い決意をにじませた。また公明党の自公連立離脱に伴う政局不安にもあえて言及し「予算は野党各党と信頼関係を築き、遅滞なくやっていく」と誓った。