2025/10/12


品評会で全国最高賞

 第52回全国醤油品評会(1日、東京都内)で、今野醸造(加美町下新田)の「吟醸」が最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。蔵元としての同賞受賞は通算8度目となり、全国最多タイ記録。今野昭夫社長(76)は「お客さまに育てていただいたしょうゆ。8度の受賞を意識せず、これからもおいしいしょうゆを造り続けたい」と語った。同社は1903(明治36)年創業。従業員17人の少数精鋭で、仙台みそ、しょうゆ造りの多くの工程を手作業で行い、「本格派の味」を追究し続けている。日本醤油協会が主催する同品評会には今回、300点余りが出品され、吟醸は、しょうゆ本来の香りとうまみを引き出す独自の火入れ技術が評価された。

蕪栗沼をきれいに

 ラムサール条約湿地に登録されている大崎市田尻の蕪栗沼で6日、クリーン作戦が行われた。マガンなどの渡り鳥が飛来する時期に備え、沼や周辺の水田をきれいにしようと、地元小学生や関係者がごみ拾いに汗を流した。蕪栗沼クリーン作戦は、市田尻観光協会(旧田尻町観光協会)が30年ほど前から毎年実施しており、地域の恒例行事として定着。地元住民や保護団体、環境省、県、市、NPO法人の関係者に加え、大貫小の5、6年生も参加する。同沼がラムサール条約湿地に登録されてから20年の節目となることしは、児童24人、大人18人が参加。大人たちは沼周辺、児童は田尻方面から沼へ続く道路沿いでそれぞれ清掃活動を展開した。

危険業務従事者叙勲

 警察官や自衛官など危険を伴う職務に長年従事した人を顕彰する「危険業務従事者叙勲」が11日発表された。大崎地方からは、元大崎地域広域行政事務組合消防監の上野清彦さん(65)=涌谷町字三十軒屋敷=や元県警部の澁谷正浩さん(74)=大崎市古川福沼=ら6人が受章する。発令は11月3日。伝達は省庁別に5日に仙台市の江陽グランドホテルとパレスへいあんで行われる。天皇陛下への拝謁は19日または26日の予定。受章者は全国3604人(うち女性21人)。うち県内は94人(同0人)で、年齢層は61~74歳。内訳は瑞宝双光章38人、瑞宝単光章56人。職種別では、多い順に元自衛官45人、元警察官31人、消防吏官12人-などとなっている。

 

市民らモデルの48点

 「人物デッサン小作品展」が、大崎市古川穂波2丁目のギャラリー&カフェびいひろで開かれている。市民らをモデルにした人物画が並び、訪れた人たちの目を楽しませている。18日まで。同店は月1回、自由参加の人物デッサン会を開催。古川の絵画団体「春光会」の小山田光太郎会長を講師に迎え、小山田会長や千葉裕子代表の知人、友人などをモデルに、参加者が鉛筆を走らせている。年1回開いている同展は、過去1年間に書いたデッサンをもとに、水彩や油彩、パステルで仕上げた作品を展示しており、今回が8回目。ことしは19人が48点を出品し、小山田会長をモデルとしたものもある。