2025/10/1


ガス衣類乾燥機アピール

 古川ガス(鈴木勝利社長)は、営業車を改装して家庭用ガス衣類乾燥機の移動PR車を自社製作し、性能をアピールしている。軽ワゴン車を加藤浩志営業部営業開発係長(49)が改修した。合板の上に鉄の素材で土台を組み、乾燥容量6㌔のガス乾燥機(重量40㌔)を備え付け、車内に設置した。小型ガスボンベを積み込み、実際に稼働させることができる。改修は加藤係長が手作業で行い、6月にPRに出向くようになった。改修費は40万円程度という。

 

彼岸花の里まつり盛況

 「第17回羽黒山彼岸花の里まつり」が23日、大崎市古川小野の羽黒山公園とその周辺で開かれた。約15万本のヒガンバナが公園の斜面を赤く染め、すっきりとした秋晴れの下、散策や撮影を楽しむ人たちの姿が見られた。またステージでは地域住民のダンスや和太鼓演奏のほか、民謡歌手小田代直子さんのコンサートもあり、多くの人たちが秋の一日を楽しんだ。市古川長岡地区地域づくり協議会(佐藤正則会長)と同地区公民館(久光俊一館長)が主催する地域の一大イベント。厳しい残暑の影響でヒガンバナの開花が遅れていたが、朝晩の涼しさで一気に開花が進み、この日ちょうど見頃を迎えた。ステージでは、長岡太鼓を継承する小学生や保育園児が元気いっぱいに演技を披露。歌とダンスで盛り上げる団体もあった。また、東北自動車道を走行中に東日本大震災に遭い、古川長岡地区の避難所に身を寄せた小田代さんは、当時の感謝を込めて歌声を響かせた。

 

みそ、しょうゆ独へ輸出

 涌谷町涌谷の調味料製造販売「川敬醸造」(川名醸治社長)は、自社生産のみそとしょうゆをドイツへ輸出する事業に乗り出す。業界全体の出荷量が半世紀で半分前後に減る中、海外市場に活路を見いだした。26日に初荷式を同社で開き、販路拡大とともに日独の架け橋となることへの期待を商品に込めた。

 

仙台高専 古川に回遊型授業拠点

 一般社団法人「おおさき産業推進機構」(堀切川一男理事長)の本年度第2回全大会が25日、大崎市古川のグランド平成で開かれた。みやぎ産業振興機構の大﨑博之トップマネジメントアドバイザーが講話を行ったほか、仙台高等専門学校が大崎市古川に設置した「回遊型授業」の拠点「おおさきベース」の活動について紹介した。全大会には同機構の会員ら約80人が出席した。仙台高等専門学校の熊谷進准教授は、「おおさきベース」の活動について情報提供。「おおさきベース」は、ことし開設された「情報と創造コース」が古川駅前大通のビル内に設けた。生産現場での情報技術の活用などを学ぶ学生10人が在籍。地域の企業を巡り現場から学ぶ学習を展開しており、大崎市古川と仙台市内に「回遊型授業」の拠点(ベース)を開設した。

 

〝健康職場〟の実現へ

 労働者の衛生管理や職場環境改善などの意識向上を図る「全国労働衛生週間」が、10月1日から7日まで展開される。準備期間(9月)に当たる24日、古川労働基準監督署と宮城労働基準協会古川支部は管内の事業場をパトロールし、安全衛生のさらなる徹底に向け助言した。今回の同週間スローガンは「ワーク・ライフ・バランスに意識を向けて ストレスチェックで健康職場」。期間中、▽事業者らによる職場巡視▽有害物の漏えい、酸素欠乏症を想定した実地訓練▽各種講習会、見学会の開催-などが求められる。

 

体つきや骨格など審査

 県総合畜産共進会乳用牛の部(県畜産協会主催)が24日、美里町のみやぎ総合家畜市場で開かれ、県内一円から出品された牛たちが審査を受けた。「第16回全日本ホルスタイン共進会」(10月25、26日、北海道)最終選考会も併せて開催され、県代表4頭が決まった。家畜改良意欲や飼養技術の向上につなげるのが狙いで、合わせて延べ62頭が出品された。県共進会では、国産ホルスタイン種延べ41頭が月齢(1歳未満~5歳以上)と出産経験の有無別8区分に出品され、体つきや骨格、乳器の発達程度、釣り合いについて審査を受けた。第1区と5区で最優秀賞の1席に輝いた八巻誠さん(48)=大崎市古川宮沢=は「しっかり食べさせ、運動させることに重点を置いて育ててきた。入賞できてうれしい」と喜びを語った。

 

電力安定供給に一層尽力

 東北七県配電工事株式会社(佐藤嘉忠社長)は、仙北営業所(大崎市古川字上古川)を美里町関根に移転し、10月1日に業務を開始する。社員の就労環境の改善を図ることなどが目的で、新たな営業拠点の整備を機会に、電力の安定供給に一層努めたい、と同社では語っている。配電線工事を中心に事業を展開している同社の本社は仙台市若林区。宮城、青森、山形、新潟の4県に支社を置き、県内では営業所を仙北、仙台、登米など6カ所に展開する。東北地方(新潟県を含む)の電力は東北電力をはじめとした発電事業者でつくり、東北電力ネットワークが家庭や店舗、工場などに送っている。東北七県配電工事は変電所から一般家庭、工場などへ電気を送る電柱、電線の建設や補修などを担当し、東北電力グループの電力事業を支え、生活、経済活動の欠かせないエネルギーの供給で地域に貢献している。