2025/09/25


高齢者に防火呼び掛け

 鳴子消防署は22日、大崎市社会福祉協議会や東北電力ネットワークと連携し、大崎市鳴子温泉鬼首地区の高齢者世帯で防火指導を行った。配電盤や住宅用火災警報器(住警器)などを点検し、火事に気を付けるようアドバイスした。老人週間(15~21日)に合わせて毎年実施している取り組み。ことしは同署管内で署から最も遠い鳴子温泉鬼首岩入地区に住む65歳以上の1人暮らし高齢者宅や高齢者世帯計10軒を訪ね、住警器と配電盤の設置や動作状況、緊急連絡先などを確認した。東北電力ネットワーク古川電力センターの社員は配電盤を点検し、汚れの有無や漏電ブレーカーが正常に機能しているかを点検。コンセント周りにほこりがたまらないよう小まめに掃除することや、たこ足配線をしないことなどを指導した。

親子ら楽しくエコ学ぶ

 エコについて楽しく学ぶイベント「かみまちecoフェス」が21日、加美町中新田公民館で開かれた。親子ら約180人が訪れ、さまざまなワークショップや講演を通して環境への関心を深めた。町が主催し、環境やリサイクルに関連する企業、団体が協力して開催。館内には手回しや足こぎで発電させる体験、森林循環を学ぶクイズ、コーヒーや黒豆の出がらしを使ったエコバッグ作り、ごみ分別や3R(リデュース、リユース、リサイクル)に関する取り組みを紹介した展示など13ブースを開設。また気象予報士で防災士の斎藤恭紀さんが、地球温暖化が暮らしや農業に与える影響や熱中症のリスクなどについて、データを基に講演した。

大崎市 窓口業務1時間半短縮

 大崎市は12月1日から窓口業務の受付時間を1時間半短縮し、午前8時45分~午後4時とする。「市民サービス向上」「持続可能な行財政運営」の両立を目指す試みで、移行期間を経て来年6月からの本格導入を目指す。本庁舎1階(市民課、高齢障害がい福祉課、健康推進課、子育て支援課、保険年金課)と各総合支所の市民福祉課が対象。県内14市で唯一、毎週開設していた日曜窓口も12月以降は終了し、年度をまたぐ3~4月のみ「臨時開庁」の形で開く。

 

岩出山荒町の歴史紹介

 大崎市岩出山の感覚ミュージアム開館25周年を記念したイベント「岩出山タウンアート」が10月19、25、26の3日間、岩出山荒町商店街を中心に開かれる。企画したのは、建築家の六角美瑠さん率いる神奈川大建築学部の六角研究室。岩出山を研究の場にしている学生たちが、街に眠る歴史を紹介する。六角さんは、感覚ミュージアムを設計した建築家、六角鬼丈さん(1941~2019年)の長女で、同大教授。4年ほど前から地域づくり研究を目的に、学生たちと一緒に岩出山の人たちと交流を深めながらフィールドワークを行っている。商店街の空き家を昨年購入し、遠隔拠点の六角研サテライトを整備中。

 

沼周辺の環境整備に汗

 ラムサール条約湿地の景勝地、化女沼(大崎市古川)をサクラの名所にしようと取り組んでいる「化女沼2000本桜の会」は21日、下草刈りなど沼周辺の環境整備活動に汗を流した。2000年の植栽開始から、これまでに3000本を超すサクラを植樹した同会。今回の活動は宮城県で開かれる全国育樹祭(10月4、5両日)を記念して29日、わかば保育園(同市古川)と共催でドウダンツツジ190本を植樹する準備として行った。

 

三船杯 初出場で優勝

 古川学園中高の地域開放講座「大人の柔道部」のメンバーでつくるチームが、「第63回三船十段杯争奪柔道大会」(6~7日、岩手県久慈市)団体一般の部に初出場し、東北地方の強豪を破って優勝を果たした。大人の柔道部は昨年5月に開講。柔道への情熱を持ち続ける社会人や身近に練習する場がない高校生など約20人が県内外から毎週1~2回通い、専門指導を受けながら技を磨いている。また「柔のたまり場」という名で動画配信しているほか、メンバーでチームを組んで大会に出場し、腕試しもしている。三船杯は、空気投げを編み出した久慈市出身の柔道家、三船久蔵十段(1883~1965年)の偉業を顕彰する大会。団体一般の部は3人チーム制で、東北の柔道クラブや職務で柔道に取り組む刑務官などが多く出場する。