2025/09/24


真山白河家の盛衰紹介

 大崎市岩出山真山の真山白河家をテーマとした企画展「書写収集事業−真山白河家の歴史と書写資料−」が、岩出山の旧有備館および庭園で開かれている。奥州白河結城家の血を引く同家の盛衰や、「白河結城家文書」を集めた松平定信との関係などを紹介している。真山白河家のルーツは、戦国時代の下総国白川荘(現在の福島県白河市)を治めた白河結城家にさかのぼる。豊臣秀吉の小田原攻め遅参を原因とした領地没収と一族離散、白河義親、義名兄弟の伊達家家臣入り、江戸期の改易、お家再興などを経験した。白河結城家文書は、白川荘を治めていた時代に成立した文書群。改易没落などで分散したが、白河藩主を務めた老中松平定信が隠居後の1812(文化9)年ごろから、文書の書き写しとその収集を友人、知人の藩主や有力者に依頼。真山白河家でも文書を書き写す取り組みを行った。企画展は、市教育委員会と東北大東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門が主催。同家から見つかった書写資料の一部を含む62点を展示。書状や文書目録、鳴子の本山銅山再開発の記録などを並べた。白河家の栄枯盛衰もパネルで紹介している。

75年目の加護坊山遠足

 大崎市沼部小(青野禎宏校長、児童数180人)の「加護坊山遠足」が、19日に行われた。地域のシンボル加護坊山の景色を楽しみなら体力向上や協調性を養おうと始まったもので、ことし75年目を迎えた伝統行事。保護者や地域住民の協力もあり、脈々と受け継がれてきた。学校から加護坊山までは7㌔の距離。1、2年生は往路を歩き、復路はスクールバスを利用するが、3年生以上は往復を歩く。19日は縦割りの10班に分かれ、午前8時半すぎに出発。額の汗を拭いながら歩みを進めた。給水場所では、保護者らが冷たい麦茶を準備して待機。児童たちが到着すると、ポットに入った麦茶を紙コップに注ぎ、笑顔で手渡した。休憩後、児童たちは山を目指して歩行を再開。水筒と弁当が入ったリュックを背負い、舗装道路だけでなく、砂利道や急な登り道も歩いた。6年生は下級生のリュックを持ったり、声掛けしたりして励まし合いながら目的地に到着した。

王貞治旗目指し熱戦

 第40回王貞治旗争奪少年野球選手権大会(大崎タイムス社主催、大崎市古川野球協会主管)は27日、大崎市古川の諏訪球場で開かれる。大会を前に20日、本社で代表者会議が開かれ、組み合わせが決まった。出場するのは古川地域の4チームで、過去8度の最多優勝を誇る古小タイガース、ことしの「エンジョイ!軟式野球フェスティバル」で全国優勝を果たした大崎ジュニアドラゴン、前回大会(2023年)準優勝の古川スワローズ、古川ドジャース。同大会は、通算本塁打868本の世界記録を持つ元巨人軍の主砲、王貞治さん(福岡ソフトバンクホークス取締役会長)から深紅の優勝旗の寄贈を受け、1981(昭和56)年に始まった。東日本大震災やコロナ禍での中止があり、今回が40回の記念大会となる。

 

骨粗しょう症に理解

 乳がん体験者の会「りんりんの会」は20日、大崎市図書館で骨粗しょう症に関する勉強会を開いた。10人ほどの参加者は、大崎市民病院骨粗しょう症マネージャー内海政紀さんの講話を聴講。参加者同士の情報交換会には医療従事者も加わり、普段思っていることや体験を分かち合っていた。治療で使用する薬の副作用で骨粗しょう症が進むことがあり、不安を感じている患者は多いという。そこで、専門家から正しい情報を学び予防につなげようと、今回の勉強会を企画した。内海さんは「転倒防止は生活環境を整えることが大切。整理整頓がリスクを低くする」「よく運動して日光を浴びること。カルシウムの吸収を助けるビタミンD摂取には魚のシャケがお勧め」と解説。自宅でできるトレーニングも紹介した。

 

美里町旧3中学校跡地活用

 美里町は、3月に閉校した小牛田、不動堂、南郷の3中学校の建物と跡地の利活用について民間事業者から意見を聞く「サウンディング型市場調査」を実施し、16日に結果を公表した。宅地や交流拠点、再生可能エネルギー施設としての整備、活用についての意見、要望が寄せられた。調査は、現地見学会(6月)を経て7月7~11日の5日間、現地や役場での対面、ウェブ会議で行った。現地見学会に6社、個別対話に9社が参加した。対話項目は▽提案する事業内容▽土地・建物の整備内容▽想定する事業方式▽事業の実現性・採算性▽跡地活用事業への参画意向▽町への要望-など。事業者のノウハウ保護のため了承を得た内容だけを公表した。

 

県内の15チーム熱戦

 「第37回コカ・コーラ杯争奪ママさんバレーボール親善大会」(大崎市ママさんバレーボール連盟主催、大崎タイムスなど後援)が21日、タカカツアリーナ大崎(大崎市古川総合体育館)で行われ、大崎市古川の鶴クラブが2年連続10度目の優勝を飾った。バレーボールを通じ、女性の体力向上や交流などを目的に開いている9人制の大会。今回は県内各地から15チームが出場し、トーナメント方式で優勝を争った。選手たちは仲間同士で積極的に声を掛け合いながら、懸命にボールをつないで熱戦を展開。スパイクやブロックが決まって得点すると歓声を上げ、仲間たちと喜び合っていた。

 

不明客の発見に尽力

 買い物中に所在不明となった90代女性の発見、保護に努めたとして遠田署は18日、美里町のヨークベニマル小牛田店(志村勝店長)と副店長の須賀勝博さん(44)に感謝状を贈り、店舗を挙げての尽力をたたえた。同署と同店によると、8月23日、同店で買い物中の女性が行方不明になったと同伴者から申し出があった。須賀さんらが捜しても見つからず、同署に通報。店外に出た女性の姿を防犯カメラで確認し、従業員3人と手分けして周辺を約2時間にわたり捜索、発見した。