北浦梨の収穫、販売体験

美里町北浦小(佐藤浩人校長、児童数95人)の3年生11人が8日と12日、旬を迎えている「北浦梨」の収穫、販売を体験した。生産の苦労と喜びを学び、地元特産品をPRした。地元生産者の協力で2002年に始めた取り組み。ことしは摘果(6月)から携わった。8日は同町北浦米谷の遠藤とし子さん(74) 方で収穫を体験。高い所に実を付けたナシに手を伸ばし、はさみで芯を切って収穫したほか、1日当たりの収穫量や作業時間について遠藤さんに尋ねた。試食した佐藤陽翔君(9)は「みずみずしくておいしかった。北浦梨を多くの人にも味わってほしい」と語った。 12日は、町内の国道沿い直売所3カ所で販売を体験。児童たちは「あまくておいしい北うらなし」などと手書きしたボードを掲げて「買ってください」と声を張り上げた。来店した人たちからお金を受け取ると、釣り銭とともに「ありがとうございます」とナシを手渡した。
精巧な油彩、デッサン54点

絵画グループ「伊絵里会」(齋藤洋子会長)の第9回作品展が11日から、大崎市古川穂波の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれている。人物や風景、静物を題材にした油彩とデッサン合わせて54点が展示されており、訪れる人の目を引いている。15日まで。同会は、伊藤正宏さん(登米市)が主催する絵画教室で学ぶ有志が、発表の場を設け地域の文化活動に貢献しようと、2014年に設立。会員は社会人が中心だが、美術大学への進学を目指している学生もいる。絵の具と油を独自に調合し、厳選した筆で描くという油彩画は写真と見間違うほど精巧で、流れる水の音、ひんやりした空気感まで伝わってきそうな出来栄え。一方、子どもや動物をモチーフにした作品は優しいタッチで、作者の愛情を感じさせている。
秋季高校野球県大会が開幕
第78回秋季東北地区高校野球県大会は12日、仙台市民球場など3球場で開幕した。来春の選抜高校野球大会(センバツ)につながる大会で、初日は1、2回戦8試合を行った。県北部勢は、50年ぶりに秋季県大会に進出した加美農が1-3で仙台二に敗れ、古川工は石巻に七回コールド負けを喫した。1、2年生でつくる両校の新チームは、この経験を糧に飛躍を誓っていた。
外交官の仕事身近に
外務省の「高校講座」が10日、古川学園高で行われた。大学進学を目指す進学コースの生徒約100人が同省職員の講演を聞き、外交官の仕事や国際情勢に理解を深めた。同講座は、国内外で活躍する国際公務員に興味を持ってもらおうと、全国の高校に外務省職員を派遣して行っている。この日は、同省領事局旅券課の西條莉沙課長補佐が訪れ、「外交官の仕事~東北から世界へ~」と題して講演した。保育園から高校1年まで古川地域で育ったという西條さんは、古川中時代に体験した韓国青少年派遣が国際公務員を目指すきっかけとなったと紹介。在蘭大使館専門調査員、日米地位協定室といった経歴も披露し、国益を守る外務省の任務や、国際協調主義から転換しつつある世界情勢、日本の置かれた立場なども解説した。
高校生が遊び相手に
高校生が児童の遊び相手をするイベント「こどもフェス」が6日、美里町の小牛田農林高で開かれた。各種ゲームのほか、授業の一環で飼養している牛との触れ合いなど同校ならではの企画もあり、子どもたちが遊びや生徒たちとの交流を楽しんだ。主催したのは、多業種や住民による集まりの場を通じ、地域連携推進や困り事との解決を後押ししている「ケアブレンド」(仙台市、中山良子理事長)。同校の生徒約60人がボランティアを務め、訪れた児童ら100人ほどを迎えた。
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