2025/09/12


18万本のコスモス見頃

 大崎市松山御本丸公園(コスモス園)は、コスモスが見頃を迎えている。13日には恒例の「コスモスまつり」が開幕する。こだわりグルメやハンドメード作品を売り出す「オータムフェア」を初めて催すほか、花を持ち帰ることができる。100年ほど前まで松山地域で運行されていた「人車」(文化庁近代化遺産)も運行される。コスモスの名所として知られる同公園。開花が始まったのは平年と同じ9月上旬。ピンクや白のコスモス15種類、約18万本が敷地4300平方㍍を彩っている。祭りは、松山観光協会が10月5日まで開催。フェアでは、キッチンカーや屋台など25店が代わる代わる並び、物産販売もある。

児童が応急手当て学ぶ

 心肺蘇生法などの応急手当てを学ぶ授業が8日、大崎市敷玉小で開かれた。消防職員のほか、宮城誠真短大の学生消防団員(1年生8人)も指導役として参加。授業を受けた5、6年生40人は命を助けるための知識と技術を真剣に学んでいた。小学生のうちから応急手当てを学び、体験を重ねることで、将来的に「助ける行動」がとれるようになることを目指した取り組み。救急の日(9月9日)を含む救急医療週間にちなみ、古川消防署が学生消防団と連携して企画した。授業は一般向けの救命講習会と近い内容で、消防職員が「心臓マッサージは1分間に100回から120回」「傷口は強く押さえる」などのポイントを説明。AEDの使い方を練習用キットで体験する場面では、学生消防団員が子どもたちに寄り添い、助言していた。

〝決算議会〟が開会

 大崎市議会9月定例会は10日開会し、本年度一般会計に5億401万円を追加する補正予算(補正後総額655億8013万円)、市消防団定員を現行の2430人から2064人に減らす条例改正案など計31案件が執行部側から提出された。初日の本会議では、任期満了に伴う人権擁護委員候補者3氏を推薦する諮問に同意、2024年度市健全化判断比率など報告7件を受け、公営企業含む24年度各会計決算認定5件を決算特別委員会に付託した。決算認定は特別委員会での審査を経て本会議に諮る。残る16案件(予算5件、条例5件、工事請負契約締結ほか計6件)は16日以降に審議、採決を行う。

 

市病院事業 2年連続赤字決算

 大崎市は、10日開会の市議会9月定例会に2024年度市病院事業会計決算認定案を提出した。市民病院本院と分院、診療所、健康管理センターの連結決算で、純損失17億3151万円を計上。2年連続の赤字となった。病院事業収益は医業収益、医業外収益がともに増加し前年度比3億7302万円(1・37%)増の274億3187万円。一方、病院事業費用が前年度を16億142万円(5・81%)上回り291億6339万円。診療報酬が公定価格のため物価高騰と賃金上昇を価格転嫁できず、全国各地の自治体病院と同じく厳しい経営状況が浮き彫りになっている。

 

「大崎耕土」の魅力紹介

 南郷高は6日、「大崎耕土」を巡るバスツアーを行い、世界農業遺産の価値と保全に向けた取り組みを子どもたちに学んでもらった。同校は2020年度から、南原穴堰(大崎市鳴子温泉)の清掃や除雪といった支援活動を通じ、大崎耕土の巧みな水管理や生物多様性について学びを深めている。ツアーはこうした活動を知ってもらい、持続につなげようと昨年に続いて企画した。参加したのは県内の親子連れ5人。吉田川サイフォンや元禄潜穴、ずりだし穴など大崎市鹿島台と松島町に残る施設や史跡を巡り、品井沼干拓の歴史に思いをはせたほか、餅つきや稲刈りを体験して大崎耕土がもたらす恵みを味わった。

 

稼いだ収入で旅行計画

 ゲームを通してお金の使い方や収入、支出などを学ぶ金融経済教室が9日、大崎市田尻小であり、5年生25人がお金のやり繰りに挑戦した。同校は、子どもたちがお金の働きに関心を持ち、適切に判断する力を身に付けてもらおうと金融教育に取り組んでいて、ことしで5年目。東北財務局の職員を講師に招き、体験型授業を行っている。この日は「マネープランゲーム旅行にGO!」と題した、お金のやり繰りゲームを実施。グループで労働ゲームに挑戦して「ダイヤ」と呼ばれるお金を稼ぎ、稼いだ労働収入で旅行計画を立てるというもの。旅行は仙台、東北、東京の3コースから選び、収入分で校外学習と自由行動を行う。宿泊施設や観光施設、飲食物、土産はそれぞれダイヤ数が決まっており、児童たちは意見を出し合いながら、収入に見合った行き先や訪れる施設を計画。

 

平和の尊さ再認識

 第54回古川母親大会(古川母親連絡会主催)が7日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。戦後80年の節目にちなみ、シンガーソングライターきたがわてつさんのライブや新日本婦人の会古川支部による平和の詩朗読があり、来場者は平和の尊さを再認識していた。母親運動は、米国によるビキニ環礁での原水爆実験に反対するうねりの中で誕生。原水爆禁止を願う日本女性の声を、平塚らいてうが国際民主婦人連盟に届けたのが世界母親大会のきっかけになった。県大会は毎年開かれているが、地域単位で実施しているのは古川のみという。