〝第二の古里〟で農業体験

地方で働いて収入を得ながら当地ならではの休暇を満喫する「ふるさとワーキングホリデー」(ふるさとワーホリ)で、関東や中部地方の若者が涌谷町で農業に取り組んだ。農作業に汗を流したり住民と交流したりして、〝第二の古里〟での体験を胸に刻んだ。ふるさとワーホリは、地方の交流人口増や定住促進を狙いに総務省が2017年に始めた。住民との交流や学びの場を通じ、旅行では味わえない地域の実生活を体験できる。同町では、地域おこし協力隊の丸井陽介さん(25)らが企画し、7~8月に初めて実施した。第2弾の今回は8月27日~9月7日の11泊12日間。都内や三重県から参加した19~21歳の大学生ら4人が町内の宿泊施設で自炊しながら、ネギ類を生産している「氏家農場」とキクなどを栽培している「佐藤園芸」で収穫や出荷準備作業に挑戦した。
選手権Vとインハイ3位

中新田高カヌー部は4日、加美町役場を訪れ、「文部科学大臣杯・日本カヌースプリントジュニア選手権大会」(8月、山梨)優勝と全国高校総合体育大会(インターハイ)3位入賞の結果を石山敬貴町長に報告した。ジュニア選手権は、将来の五輪や世界選手権で活躍できる選手の育成を目的とした大会。同校カヌー部は、カヤックフォア200㍍に吉岡弥央主将、阿部正侑、猪股誠生の3年生3人と青森県の選手1人で挑み、36秒141をマーク、10年ぶりの優勝を果たした。7月24日に開幕したインターハイでは、カヤックフォア500㍍で、吉岡、阿部、猪股の3選手と伊藤瑞樹選手(1年)が1分37秒078のタイムで3位に入った。
知事選告示まで1カ月
任期満了に伴う県知事選(10月9日告示、同26日投票)は、告示まで残り1カ月に迫った。現在のところ立候補の意向を表明しているのは、現職で6選を目指す村井嘉浩氏(65)、新人で県議の遊佐美由紀氏(62)、新人で元角田市職員の伊藤修人氏(33)の3人。他にも立候補や擁立に向けた動きがあり、流動的な情勢となっている。このほか、自民党前参院議員、和田政宗氏(50)が立候補を検討している。和田氏は7月の参院選に自民比例で出馬し、落選。8日までに複数の市民、経済団体から出馬を要請されたことを明らかにした。前回参院選で飛躍した参政党も候補者擁立を模索している。神谷宗幣代表は、前回参院選宮城選挙区で街頭演説した際、「県は水道事業を外資に売った」という旨の発言をし、村井氏が抗議、意見交換を求めたが、拒まれた経緯がある。
仕事のやりがい学ぶ
涌谷町涌谷中の2年生98人が4、5の両日、町内外の公的施設や民間事業所で職場体験をした。仕事のやりがいに触れ、進路選びの参考にした。訪れたのは町役場や消防署、医療施設、販売店など33カ所。このうち同町字追廻町の涌谷修紅幼稚舎では、男子生徒3人を含む8人が保育の現場を見学した。生徒たちは、園児との接し方を学んだり、27日に行われる運動会の遊戯で使う小道具を作ったりしたほか、プールで水遊びを共に楽しんだ。保育士を目指した理由ややりがいについて保育士たちに尋ね、夢を膨らませた。
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