七夕飾り 夏空に映え

「第77回おおさき古川まつり」は3、4日の2日間、大崎市中心街をまつり一色に染めた。目抜き通りには色鮮やかな吹き流しの七夕飾り76基がお目見え。大勢の市民や来街者らがそぞろ歩きを楽しんだ。3日正午、主催団体の市古川地域イベント連絡協議会と関係者によるテープカットで開幕。初日は七夕飾りに彩られた通りで「創作みこしパレード」「古川おどり」が繰り広げられたほか、市役所本庁舎南側駐車場の特設会場ではコロナ禍のため一度途絶えたステージイベントが「オールドリバーフェス」と銘打ち盛大に復活。ほかにも中心街各地でさまざまな催しがあり、風物詩のまつりを盛り上げた。
大輪5000発 夜空彩る

古川まつり前夜を彩る「おおさき花火大会2025」は2日、大崎市内の江合川河川敷であり、約5000発が夜空に咲き誇った。日没後、古川福沼の観覧会場一帯は激しい通り雨に見舞われたものの、打ち上げ開始(午後7時半)直前にぴたりとやみ、そよ風が川面を吹き抜ける花火日和に。約1時間半にわたり「特大スターマイン」「10連発2カ所打ちスターマイン」など大輪が次々花開いた。メインテーマは「光の架け橋-希望の夜空へ-」。旧古川市時代から姉妹都市を結ぶ東京都台東区提供「ツイン大スターマイン」が上がると、客席に駆け付けた両自治体関係者から惜しみない拍手が送られ、熱い友情の〝架け橋〟を印象づけた。
大舞台での活躍誓う
「第48回東北中学校柔道大会」(8日開幕、青森県弘前市)と「第56回全国中学校柔道大会」(19日開幕、福岡市)に相次ぎ挑む大崎柔道クラブが1日、地元・大崎市役所で出場報告した。2年連続出場で、5人一組の団体戦のほか個人戦でも東北大会に2人、全国大会に1人送り出す。両大会への切符をかけた7月下旬の県中総体、団体準決勝でポイントゲッター田邊悠真選手(古川中3年)が足を骨折する非常事態に見舞われたが、残る4人で決勝に臨み全員一本勝ち。少数精鋭の実力と、逆境をはねのける精神力が武器だ。
乳牛の乳搾り体験
加美町で障害者やひきこもりの支援を行っている一般社団法人「もりの工房」(一條重人代表)は7月28、29の両日、一條さん(49) が営む牧場で搾乳体験を行った。もりの工房は2020年、障害の多様性に理解を深め、障害者が協働・共生できる地域社会を目指すことを目的に設立。23年に法人化した。搾乳体験は公益財団法人キューピーみらいたまご財団から助成を受けて実施していて、これまでは出前授業で行っていた。牧場を訪れたのは、同町の児童発達支援・放課後等デイサービス「POCCO大崎西」の子ども合わせて約20人。一條さん家族が飼育する乳牛50頭の牛舎見学や搾乳体験、障害者と一緒に制作した陶芸作品を鑑賞した。
地域の環境美化に一役
大崎市スポーツ少年団岩出山支部は7月26日朝、岩出山小周辺などで「夏休み親子クリーン活動」を行い、地元の環境美化に一役買った。地域貢献を通じてスポーツ少年団の活動を知ってもらおうと、毎年この時期に実施している。バスで小学校へ通学している団員がほとんどのため、学校周辺への認識を新たにしてもらうことも狙い。この日はジュニアバスケットボール、少年柔道、陽輝卓球、なぎなたの4団体から団員や保護者、指導者合わせて56人が参加。
記録的な渇水状況視察
農林水産省東北農政局の菅家秀人局長が1日、記録的な渇水の影響で稲作への影響が懸念されている米どころ大崎地方を視察し、農業者の声を聞いた。大崎市鹿島台地域では同日現在、水不足により一部の田で地割れが見られる。ため池も枯れていることから地元の鶴田川沿岸土地改良区は7月、揚水ポンプ3台と発電機を同局から借り受け、吉田川から取水して田への供給を続けている。この日、同局の5人が31年ぶりに貯水率0%になった鳴子ダム(同市鳴子温泉)など県内各地に続き、同市鹿島台の吉田川沿いを訪れた。千葉理事長が現況について説明し、さらなる対策を要望した。
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