2025/08/02


浴衣姿で夏祭りへ

 大崎市立おおさき日本語学校の生徒たちが7月29日、浴衣の着付けを同校で体験した。2~4日の「おおさき花火大会」と「おおさき古川まつり」に浴衣姿で出掛けるのを目指し、見よう見まねで練習した。日本の伝統文化に触れてもらおうと、涌谷町字桑木荒で着付け教室を主宰する白岩徳子さん(78)の申し出で実現した。白岩さんのほか生徒ら合わせて9人が、希望する同校の女子生徒10人に指導した。浴衣の羽織り方から帯や腰ひもの結び方、髪飾りの着け方に至るまで講師陣が実演してみせたり、手伝ったりした。無事に着こなした生徒たちは、かわいらしいデザインの浴衣に満足げな笑みを浮かべた。

普通選挙法成立100周年

 大崎市古川福沼の吉野作造記念館で、本年度前期企画展「大崎からみる普選元年~普通選挙法成立100周年記念~」が開かれている。同館所蔵品をはじめ、大崎市教委や富谷市教委の協力で集めた資料を通じ、民主主義の根幹をなす普通選挙の歴史を披露している。1925年に普通選挙法が成立し、納税額を問わず25歳以上の男性に選挙権が与えられた。女性は含まれないが有権者数は激増し、候補者が多くの人に主張を伝える媒体が必要になった。企画展では、第1回普通選挙宮城1区に立候補した9人のうち、4人の選挙無料郵便物に注目。吉野の親友、内ケ崎作三郎は「内ケ崎作三郎の名をお忘れなく」とアピールし、エリート官僚守屋栄夫は政策を見やすく整理した冊子を作成している。涌谷町出身のベテラン政治家菅原伝は11期30年の実績を並べる一方、吉野の娘婿である赤松克麿は資金力の違いか印刷が荒く、小さな紙に文字が並んでいる。読み仮名で知名度アップを図る候補者もいる。

「プラチナ賞」に輝く

 無事故無違反をたたえる「優秀安全運転事業所表彰」の伝達式が7月30日、古川署であり、最高位プラチナ賞の南東北福山通運古川営業所(大崎市古川清水)など管内4事業所に賞状と盾が手渡された。県警と自動車安全運転センターが年3回実施する表彰制度。ことし第1期(1~4月申請)分として管内から南東北福山通運古川営業所をはじめ、金賞の東亜レジン古川(大崎市古川新田)、銀賞の佐川急便古川営業所(同市古川荒谷)と稲葉運送(同市三本木坂本)がそれぞれ栄誉に輝いた。

 

高校生が〝先生〟に

 大崎市内の小学生を対象にした「夏休み宿題応援隊」が7月28日から31日まで、市地域交流センター・あすもで行われた。身近に感じられるお兄さん、お姉さんが教えてくれることで、学習習慣の定着を促すのが狙い。会場では課題をクリアした達成感を分かち合う姿が見られた。おととしインターンシップに訪れた東北学院大の学生が企画し、同センターが昨年から始めた取り組み。期間中、小学生は延べ12人、ボランティアで児童に教える古川高と古川黎明高の生徒延べ18人が参加した。小学生は宿題を机に広げて自分の力で問題を解き、必要に応じて高校生がヒントを与えた。分数と分数の計算、英語など難しい課題もあるが、高校生は「オーケー、分かってきたね」と児童を励まし、全て回答すると「すごい、できたよ」と拍手を送っていた。

 

台湾嘉義市から訪問団

 加美町が交流を進めている台湾嘉義市の訪問団が7月26~27日、同町を訪れた。訪問団は黄敏恵市長と市職員4人。ドラゴンカヌー大会や観光スポット、酒蔵などを視察したほか、町の関係者らと意見交換し親交を深めた。嘉義市は台湾南西部に位置し、人口約26万人。日本統治時代に建設された「烏山頭ダム」や、約30棟の日本式木造建築群「檜意森活(ひのき)村)」があり、日本や日本人との関わりが深い。親日家が多いことでも知られている。交流は、巨人軍会長などを務めた町政策アドバイザーの久保博さんや日本台湾交流協会の紹介を受け、昨年10月に開始。これまで石山敬貴町長や町職員らが2度訪台したほか、両市町の小学生がオンラインミーティングするなど交流を重ねてきた。嘉義市からの訪問は、石山町長訪台の感謝と同町への理解を深めることが目的。ドラゴンカヌー大会や中新田バッハホール、地酒「天上夢幻」で知られる中勇酒造店、東北最大級の花畑やくらいガーデン、町の神事芸能「三輪流神楽」を視察した。