2025/07/31


鳴子ダム貯水率0%

 少雨の影響で、大崎市鳴子温泉にある鳴子ダムの貯水率が29日午前3時ごろ、0%となり、農業用水などに利用できる最低水位を下回った。鳴子ダム管理所は同日、緊急放流を31年ぶりに始めた。小嶋光博所長は「田んぼに水が全く行かない状態は避けなければならない」と話しつつ、農家などに節水も呼び掛けている。同ダムは、完成した1957年から100年間にダム湖に堆積する土砂を想定した分を最低水位としている。このため、貯水率が0%となっても水は残っているが、通常は利用を想定していない。この時期の貯水率は平年78%前後だが、ことしは6月中旬から下がり続け、放流量を絞るなど対策を行っていた。

陸羽東線の旅へいざなう

 陸羽東線を使った鉄道旅を勧める特別展示「~旅する陸羽東線~のってみっぺ 乗ってみたくなる〝てつたび〟」が、大崎市図書館で開かれている。関連図書や鉄道写真などが並んでおり、訪れた人たちの目を引いている。8月24日まで。陸羽東線利用促進事業の一環として、同市に本年度着任した地域おこし協力隊員、氏家きららさんが企画。同館1階の階段下コーナーに、同路線や鉄道旅に関連する図書約100冊を設置。同路線を舞台にしたミステリー小説もある。

微生物の働き学ぶ

 大崎市松山の「一ノ蔵」は26日、「いちのくら微生物林間学校」と題したイベントを同社で開き、微生物が発酵食品や生活、環境に与える影響などについて子どもたちが学んだ。微生物を扱う酒造会社として、微生物の働きや可能性についての体験を通して自然科学に興味を持つきっかけにしてもらおうと、1994年に始めた取り組み。夏休みに合わせて開催し、児童の自由研究のテーマに役立ててもらう狙いもある。30回目の節目となった今回、大崎市など県内の小学5、6年生20人が訪れ、保護者が小学生時代に参加したという人もいた。社員による説明に続き、シャーレで培養した麹と酵母を観察した。

 

老若男女混合で熱戦

 「第11回千葉スポーツ工業杯家庭バレーボール大会」が27日、タカカツアリーナ大崎(大崎市古川総合体育館)で開かれた。地域対抗、老若男女混合で編成したチームが、ビニールボールの部とゴムボールの部で熱戦を展開した。大会は、千葉スポーツ工業(同市古川大崎)と大崎市古川家庭バレーボール協会共催、大崎タイムスなど後援で、2015年から開催。幅広い年代の健康増進と交流が目的で、ことしは大崎市、美里町、栗原市、東松島市から、ビニールボールの部に11チーム、ゴムボールの部に5チームがそれぞれ出場した。

 

市長に全国制覇誓う

 県北地域の中学生を中心に構成する硬式野球チーム「宮城仙北ボーイズ」は、8月2日から大阪府などで開かれる「エイジェックカップ第56回日本少年野球選手権大会」に3年連続で出場する。大会を前に29日、代表選手らが大崎市役所を訪れ、伊藤康志市長に2度目の全国制覇を誓った。仙北ボーイズは6月14日、同大会東北中央支部予選会決勝で延長八回タイブレークの末、宮城仙南ボーイズを3-2で下し、全国大会出場を決めた。前回大会では悲願の日本一を達成しており、2連覇を狙い再び全国舞台に乗り込む。

 

カップを積んだり崩したり

 大崎市体育協会三本木支部は23日から3日間、「スポーツスタッキング」の体験教室を涌谷町の放課後児童クラブ3カ所で開いた。同クラブを利用している児童たちが手早くカップを移し替え、スポーツの楽しさに触れた。スポーツスタッキングは、一般的な紙コップサイズのプラスチックカップ9~12個を重なった状態からピラミッド状などに積み上げた後、崩して再び重ねるまでのタイムを競う。40年ほど前に米国で生まれた。体験教室は、猛暑で外遊びが難しい中、室内でできるスポーツに触れ、体を動かす楽しさを味わい、集中力も養ってもらおうと、放課後児童クラブを運営する「アンフィニ」(茨城県)の依頼で企画した。

 

支え合いの地域づくり学ぶ

 小家族化やライフスタイル多様化で住民間のつながりが薄れつつある現代、顔合わせから始まる支え合いの地域づくりについて学ぶ講座が23日、美里町駅東地域交流センターで開かれた。参加者約80人が、町内の先例をもとに考えた。町社会福祉協議会が町からの受託事業を兼ねて主催。東日本大震災を機に石巻市でこども食堂を運営し、全国の被災地支援に取り組んでいる「ビガップ石巻」(同市)の阿部由紀代表が講話した。阿部代表は、元社協職員として障害者や高齢者、生活保護世帯を見守る中、被災者のリーダーから退いた人がつれづれになって自ら命を絶った出来事を紹介。「地域全体で話し合い、ストレス解消に向けた事業をすべきだったと猛省した」と述べた。

 

親子で建設現場見学

 小学生と保護者を対象にした建設現場の見学会が25日、栗原市の(仮称)栗原インターチェンジ(IC)建設現場で行われ、参加者たちは重機の試乗や測量など普段できない体験を楽しんでいた。暮らしに欠かせない建設業を身近に感じてもらおうと、県、県建設業協会栗原支部が主催。ネクスコ東日本ら関連事業所や市に協力を呼び掛け開催した。この日は市内外から12組30人が参加。工事の過程で土に埋められる箱型のコンクリート建造物ボックスカルバートに、参加者は家族の名前やイラストを壁面いっぱいに記入。また、建設用重機や高所作業車に試乗して記念撮影。ドローン操作や測量にも挑戦した。