水稲「飽水管理」促す

大崎地方で1カ月以上続いている少雨による影響は、一部水田で稲が枯れるなど深刻度合いを増している。大崎地方の土地改良区12団体のうち5団体が25日までに取水を制限し、番水制を導入。県は、稲が最も水を要する出穂期の最盛期について平年比3日早い今月28日と予測していて、高温対策と節水を兼ねた「飽水管理」を強く促している。
猛暑に一服の涼

大崎市古川竹ノ内の清野学さん(75)、哲子さん(72)宅で、見事なアサガオのグリーンカーテンができた。鮮やかな緑で覆われた外観はさながら洋館といった感じで、厳しい暑さが続く中、近所や訪ねてくる人たちに一服の涼をもたらしている。グリーンカーテン作りは15年ほど前、哲子さんが職場からアサガオの苗を4本もらってきてから続けている。ことしはゴールデンウイークのころ種をまき、現在は一部が2階ベランダに届くほど成長。それでも、例年はもっと伸びるという。日陰になるカーテンの内側は外気温より数度低く、ひんやりする感じ。「かわいそう」と間引きしなかった影響で密生し、深い森の中にいるような印象を与えている。
9年分の作品 1冊に
美里町の詩画家ひろさん(65)=本名・佐々木浩さん=の作品を集めた「詩画家ひろさんのカレンダー作品集2」がこのほど、出版された。2017年からことしまで9年分のカレンダーに掲載された詩画65点をじっくり鑑賞できる。ひろさんは09年1月から15年4月まで6年間、大崎タイムスで「おむすびの詩」を毎週連載。時にコミカル、時に印象的なイラストに心に染みる短い詩を組み合わせた独自の作風で、地元で個展を定期的に開いている。南郷地域最大のイベント「活き生き田園フェスティバル」のポスター原画も第1回から担っている。カレンダーは、本の出版元でもある三和印刷所(石巻市)から毎年出されていて、年7、8枚(表紙など含む)をひろさんが過去の作品から季節に合わせて選出。自ら経営する看板・ディスプレー会社で一部を買い取って友人などに寄贈している。一部からは郵送が遅れると「貼る場所が決まっているので、なくなると困る」とクレームが届くという。
15チーム全力プレー
大崎市古川の台町商店街振興組合が主催する「第17回アークヒルズ台町フレンドシップ杯争奪ママさんバレーボール交流大会」が20日、タカカツアリーナ大崎(市古川総合体育館)で行われ、富谷市のAI・AIが初優勝した。大会は、主婦らの健康づくりや親睦を目的に、2007年からコロナ禍の20、21年を除き毎年開催。今回は大崎市を中心に、登米市、富谷市、大和町、加美町、涌谷町から15チーム、総勢約160人が参加し、トーナメント戦で優勝を争った。選手たちは緩急を巧みに織り交ぜてスパイクを打ち込んだり、ラインぎりぎりの際どいボールを滑り込んでレシーブしたりと、全力を尽くしてプレー。息の合った3枚ブロックで相手の攻撃を封じる場面もあった。
加美町の〝お宝〟発掘
加美町観光まちづくり協会は、町の何気ない風景や景色、物といった〝お宝〟を発掘する「加美町世間遺産」を募集している。専門用紙またはSNS投稿で、誰でも応募できる。10月15日まで。同遺産は「人に伝えたい、残したい」と思う、長い年月を経て育まれた加美町の風景や風土などの〝お宝〟を発掘するというもの。後世への伝承と活力あるまちづくりを目的に、2021年から実施しており、認定された人には認定証、町特産品を贈る。
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