2025/07/23


古川学園 準決勝進出逃す

 第107回全国高校野球選手権宮城大会は21日、石巻市民球場で準々決勝2試合を行った。古川学園は仙台一に延長十回タイブレークの末、4-5で敗れ、2大会連続の準決勝進出へあと一歩届かなかった。古川学園は初回、敵失を突いて2点を先制。しかし、その後小刻みに失点して逆転を許し、2-3で迎えた九回、5番大島の中安打を足がかりに二死一、三塁の好機をつかむと、9番櫻井琉の適時打で同点に追い付いた。タイブレークから先に2点を失った十回裏、四球を選んで無死満塁にすると、3番菊地の左犠飛で1点を返したものの、続く打者が併殺に倒れた。

 

謡曲や神楽など披露

 県内に伝わる伝統芸能を上演する「スコーレ伝統芸能まつり弐」が13日、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)で開かれ、古くから受け継がれてきた謡曲や神楽などが披露された。地域の伝統芸能に触れてもらおうと、市教育委員会などが主催し、昨年始めた取り組み。この日出演したのは、春藤流謡曲保存会、大蔵流謡曲保存会、鬼首神楽保存会、宮城野雅楽会、鶴田流琵琶奏者の熊田かほりさん。同館開館当時からある仮設能舞台で、それぞれ発表した。

流域の水害対策協発足

 特定都市河川指定に基づく多田川流域(大崎市、加美町)水害対策協議会が18日、発足した。国と県、両市町など総ぐるみで「総合的かつ多層的な浸水被害対策」を講じていく。国土交通省大崎地域水管理センター(大崎市古川米袋)で初会合があり、関係機関の代表者らが出席。「巧みな水管理と共に進化する流域治水協議会」の組織名と、年度内に流域水害対策計画を策定する目標を定めた。取り組みの4本柱は①氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策②被害対象を減少させるための対策③被害の軽減・早期復旧・復興のためのソフト対策④「大崎耕土」の巧みな水管理を維持する流域のサポート。

 

一丸となって労災撲滅

 村田工務所(大崎市古川江合錦町、村田秀彦代表取締役)の本年度安全衛生推進大会が14日、同市古川の大崎建設産業会館で開かれ、労働災害撲滅を誓ったほか、講話を通して安全な作業の基本などに理解を深めた。大会には同社と協力業社の社員ら120人ほどが出席。村田代表取締役は「連携、コミュニケーションを取り、災害のないよう努めてほしい」とあいさつ。また、代表者が「一丸となって労働災害の撲滅に全力を傾注する」とする文書を読み上げ、全員で安全を誓った。その後、安全教育センター(仙台市)の菅原典彦指導員が「近年の事故の傾向と安全作業の基本について」と題して講話。「建設業では墜落、転落が多く、急に作業が入るなどイレギュラーなことがあると事故が起きやすい」と指摘。熱中症については建設業が圧倒的に多いことから、「自覚症状のある人を発見した場合の連絡体制を整備してほしい」と述べた。

 

インターハイ23日開幕

 全国高校総合体育大会(インターハイ)「開け未来の扉 中国総体2025」は23日から8月20日まで、広島県など中国地方5県を主会場に開かれ、3万5000人余りの選手が33競技で熱戦を繰り広げる。宮城県北部からは13競技に計82人が出場する(水泳競技は未確定)。大会は広島、鳥取、島根、岡山、山口各県のほか、北海道(サッカー女子)、福島県(サッカー男子)、和歌山県(ヨット)で実施。総合開会式は24日、広島市の県立総合体育館で行われる。期間中は全ての競技がインターネットスポーツメディア「SPORTS BULL(スポーツブル)」の「インハイTV」で生中継される。

 

吉野学んだ古川尋常小

 吉野作造博士定例講演会が18日、大崎市古川の吉野作造記念館で開かれた。吉野の母校古川第一小(旧古川尋常小学校)に教頭、校長として勤務した青沼拓夫さんが「吉野作造博士が学んだ古川尋常小学校」と題して講話し、来場者みんなで校歌を口ずさむ一こまもあった。講演会は、吉野を顕彰している吉野先生を記念する会(高橋憲夫会長)が主催。吉野の命日3月18日にちなみ、奇数月の18日に開いている。青沼さんは校舎の写真を5枚並べ、強風で倒れた大イチョウのひこばえが成長する様子を披露。その姿から制定された生活信条「まけるな うそをいうな よわいものをいじめるな」という「大いちょうのこころ」を紹介した。また、古川中の校訓となり、現在は学校教育目標に制定されている吉野の随筆集の一節「常に正しきを求めて 向上的態度を持とう」にも触れた。

 

いざインターハイへ

 全国高校総体(インターハイ)に挑む古川高(野中淳校長)男子ソフトボール部が15日、市役所を表敬訪問し、伊藤康志市長にひのき舞台での活躍を誓った。県内屈指の強豪で、2年連続19度目の出場。県大会(6月上旬、仙台市)決勝では白石工高と3時間余りに及ぶ激闘の末、19−15で競り勝つ強力打線と粘り強さが持ち味だ。東北高校選手権大会(同下旬、岩手県花巻市)でも準優勝し、上り調子で本番へと向かう。この日は主力選手と女子マネジャーの計8人が出席。県大会の優勝旗を掲げて記念撮影後、佐々木秀太主将(3年)が「日々練習に励み、仲間同士で互いに高め合ってきた。16強が目標」と決意を述べた。

 

6年ぶり太鼓演奏へ

 大崎市古川のまとば幼稚園(梶禎之園長)の年中、年長園児たちが15日、「おおさき古川まつり」(8月3、4日)で披露する太鼓演奏の練習を行った。同園園児が古川まつりで太鼓演奏をするのは6年ぶりで、「元気な演奏を見せたい」と、園児たちは力いっぱい太鼓を打ち鳴らしていた。同園は40年ほど前から、古川まつりの中心イベントの一つ「古川まつり太鼓」に参加していたが、2020年に新型コロナウイルスの影響でまつりが中止。再開後も演奏することはなかった。しかし、同園を卒園した保護者から再参加を望む声があったことなどから、出演を決めた。演奏は暑さなども考慮し、「まつり太鼓」ではなく、ステージイベントの中で4日に行うことにした。