2025/07/18


良質米生産へ意識高揚

 大崎市の独自ブランド米「ささ結」の栽培現地検討会が16日、同市古川富永地区の古川カントリーエレベーターや近くのほ場を会場に開かれた。出席した農家や市、農協など関係者が指導機関、生産農家から、「暑さ対策で水監理がポイントになる」などと説明を受け、良質米生産へ向けて意識を高めた。ささ結は、県古川農業試験場が育種したササニシキ系「東北194号」のうち、農薬使用量や食味など一定の基準をクリアしたものをブランド化したもの。あっさりした食味が和食に向いているとして、すし店など需要が根強いという。

宮城、福島の民謡披露

 県内外の民謡歌手による祭典「ふるさと宮城民謡フェスティバル」(大崎タイムスなど後援)が12日、大崎市鹿島台の鎌田記念ホールで開かれた。訪れた約300人が地元のほか、福島県に根づいている民謡に聞きほれた。鹿島台観光物産協会が「宮城菱取り唄全国大会」(9月14日、同ホール)のPRを兼ねて開催。7回目の今回のテーマは「福島民謡」で、同大会で優勝したこともある松本恵美、莉奈さん親子(福島県)ら10人ほどが出演した。このうち地元の「宮城民謡保存会」の7人は、宮城菱取り唄の本歌とされる「秋の山唄」など6曲を熱唱。最後は、豊作への願いを歌った「豊年こいこい節」を出演者全員で歌い上げ、フィナーレを飾った。

大崎の地域づくりへ提案

 地域づくりの課題を現場で探る東北福祉大「プロジェクト実践活動」の参加学生と、フィールドワークを受け入れた大崎市民との懇談会が12日、大崎市役所で開かれた。学生はプロジェクターを使って活動の成果を発表し、地域活動に若者の参加を促す方法などを提案した。プロジェクトに参加したのは、主に総合福祉学部福祉行政学科で学ぶ学生。同学科には行政への就職を目指す学生が多く在籍していることから、現場の実情に理解を深めるのが狙い。フィールドワークは6月に大崎市、涌谷町、山形市の3自治体で実施。大崎市では3グループ(合計25人)が鳴子温泉鬼首地区、田尻地域、古川高倉地区を訪れ、地域づくりや福祉に関係する活動に携わる住民から話を聞いて課題を把握し、解決策を検討した。

 

高温で水稲生育早まる

 県美里農業改良普及センターは、高温が続き水稲の生育が早まっていることから、葉色が薄くなっているほ場では追肥するなど早急な対応を呼び掛けている。同センターが10日に管内の生育状況を調べたところ、ひとめぼれは草丈、茎数ともに平年値を上回った。幼穂長は約6㍉に達し、平年より進んでいる。出穂盛期は29、30日ごろの見込みで、平年と比べ1~2日早い。移植ほ場では前年と比べ葉数がやや多く、幼穂長はやや小さい傾向。茎数が平年を上回るほ場では葉色が薄い傾向がみられ、今後の動向に注意が必要という。

 

古川学園、大崎中央16強

 第107回全国高校野球選手権宮城大会は7日目の16日、仙台市民球場などで2回戦6試合を行った。県北部勢は古川学園と大崎中央が3回戦に駒を進め、16強入りした。登米総産は東北生文大に七回コールド負けした。古川学園は長短打の猛攻で仙台に10−0、1回戦に続く五回コールドで完勝した。初回、3番菊地のスクイズと6番大柳の適時二塁打で3点を先制。二回には2番櫻井清、4番大島、大柳の適時三塁打などで5点を挙げ突き放すと、その後も敵失や1番黒沢の中越え適時打で加点した。大崎中央は6−0で佐沼に勝利。3回戦に進出するのはコロナ禍で迎えた2020年の代替大会以来、5年ぶり。くしくも代替大会2回戦の相手は佐沼で、5年ぶりにリベンジした形となった。