2025/07/17


訪問型ペットサロン開始

 大崎市古川の愛玩動物看護師、佐藤歩美さん(38)は、トリミングカーによる訪問型ペットサロン「しっぽの笑顔」の運営を6月20日から本格的に開始した。必要な設備、機材を備えた特別車両で依頼者の自宅などを訪れ、カットやシャンプーなどを行う。佐藤さんによると、トリミングカーは大崎地方で初めてという。

 

音楽通じ地域交流

 地域に生の音楽を届ける「音楽ふれあいコンサート」が11日、大崎市鳴子小中で開かれた。児童生徒や教職員、地域住民ら約200人が集まり、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオアンサンブルを楽しんだ。芸術性の高い音楽に触れながら、学校と地域、世代が異なる住民同士の交流を図ろうという、市社会福祉協議会鳴子支所の取り組み。2012年からほぼ毎年、鳴子温泉地域の小中学校で開いていて、地域の小中学校が統合して本年度開校した鳴子小中での開催は初めて。この日はチェロ奏者・小川和久さん、バイオリン奏者・松浦雅樹さん、ピアノ奏者・加藤重美さんが訪れ、スタジオジブリやディズニーのアニメで流れた背景音楽、主題歌など12曲を披露。しっとりとした優しげな曲から力強く勇ましい曲まで、変化に富んだ演奏をホールに響かせた。

 

一部地域で「番水」始まる

 6月以降の極端な少雨を受け、大崎地方の一部地域が節水に向けた水田の配水管理(番水)に踏み切るなど影響が広がっている。国土交通省北上川下流河川事務所や管内沿川市町、県など30機関でつくる「渇水情報連絡会」は14日、臨時会を石巻市の同事務所で開き、雨量が平年の半分以下に減っている現況を共有。稲穂が最も水を必要とする出穂期を間もなく迎えることから、対応に向けて緊密に連携を図ることを確認した。

 

公共施設の〝名付け親〟に

 大崎市は昨年に続き2度目の「ネーミングライツ(命名権)」パートナー募集を行う。名付け対象の公共施設について、前回と同じく市が指定する「特定募集型」に加え、事業者が自由に選べる「提案募集型」も新設した。両募集型とも所在地問わず民間事業者対象で、契約期間3年。市側は命名権料収入を各施設の維持管理費に充て、事業者側は地域貢献のイメージアップと宣伝効果が得られる取り組み。担当の市財政課は「公共施設にふさわしい、親しみやすく市民の理解が得られる愛称を」と応募を呼び掛けている。「特定募集型」の応募受け付けは8月1日~9月30日。化女沼古代の里(古川宮沢)、荒雄公園(古川福沼)、田尻総合体育館(田尻沼部)、田尻文化センター(同)の4施設が対象で、命名権料は年額20万円から100万円まで。一方の「提案募集型」は9月1日~10月31日に応募受け付け。「事業者側の選択肢を広げる狙い。斬新な発想で提案してほしい」と財政課。命名権料は年額20万円を最低限度とする。

 

活動選べる通所施設

 大崎市社会福祉協議会はこのほど、市古川保健福祉プラザ(fプラザ)3階に、通所サービス施設「リエイブルメントサポートテラス晴れの庭~ハレニワ~」をオープンした。利用者が活動を選べるのが最大の特徴で、新しい介護予防を提案する。選べる活動は①運動・トレーニング②外出・ショッピング③趣味・創作。トレーニング機器は最新鋭で、健康マージャンやオセロのほか、大画面での映画鑑賞やeスポーツを楽しめる。1人では行きづらい買い物や散歩、催しへの参加にも対応する。事業対象者は、介護保険の認定は受けていないが、介護予防のための通所・訪問サービスを利用できる認定を受けている人。時間は午前と午後それぞれ3時間ほどで、定員は各10人。入浴や昼食はなく、利用料は送迎の有無などで異なる。