2025/07/11


「冷たくておいしい」

 世代間交流を目的とした「こどもふれあい祭り」が5日、美里町中埣コミュニティセンターで開かれた。子どもや保護者ら約100人が参加。子どもたちは、流しそうめんやスイカ割りなど現代ではめっきり見られなくなった伝統的な夏の風物詩を心に刻んだ。主催したのは地元の「ボランティアグループ中埣」。年4回のお茶のみ会や独居高齢者、高齢夫婦宅の戸別訪問と合わせ、10年以上前から毎年この時期に祭りを開いている。流しそうめんでは、雨どいを12㍍ほどの長さにつなぎ合わせ、センター調理室からそうめんのほか、トマトやゆで卵を次々流していった。とい沿いに並んだ子どもたちは、流れて来るそうめんに箸を伸ばし、冷たくつるっとした喉越しを楽しんだ。

身近な化学 楽しく学ぶ

 古川工業高化学技術科の開放講座が6日、同校で開かれた。身近な化学について学ぶ内容で、親子連れら約30人が化学反応を利用した食品サンプル作りや、地元化学メーカーによる授業を楽しんだ。学校施設の教育機能を地域社会に開放する「みやぎ県民大学」(県教育委員会主催)の一環で、同校は小学生以上の県民を対象に毎年開催。化学反応で固まる樹脂を使ったワークショップのほか、電子顕微鏡の操作体験を行っている。この日は6月29日に続き2度目の開催で、工場見学や卒業生の就職先などで同校と交流が深いウレタン・プラスチック製品製造「東北イノアック」(本社・美里町北浦)が特別授業を実施。社員が講師を務め、化学反応で作られるウレタン樹脂が自動車や住宅、靴の中敷き、マットレスなど、生活のあらゆる場面で使われていることを説明した。その後、「パタ崎さん」のウレタン製スタンドの組み立てに挑戦。スタンドは開放講座のために自社工場で作ったもので、参加者は色ごとに分かれているウレタン部品のにおいや弾力を確かめながら組み立てていた。

大崎市人口 前月比137人減少

 大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は12万876人(男5万9578人、女6万1298人)で前月より137人減少。世帯数も5万3152世帯で16世帯減った。いずれも外国人(世帯)含む。人口動態のうち、自然増減は出生43人(男24人、女19人)に対し死亡142人(男71人、女71人)で差し引き99人減。社会増減は転入226人に対し転出264人で38人減の転出超過だった。旧市町単位の地域別人口は、古川7万4877人(前月比85人減)、鹿島台1万621人(同14人減)、田尻9321人(同13人減)、岩出山9083人(同12人減)、三本木7164人(同1人減)、松山5153人(同2人減)、鳴子温泉4657人(同10人減)と7地域全てで減少した。

 

吹き流しを手作り

 県北随一の本格茶庭、祥雲閣(大崎市古川)で5、6の両日、「七夕まつり」が開かれた。家族連れなどが大勢訪れ、吹き流しを手作りしたり、見た目が涼しげな生菓子と抹茶を味わったりして楽しいひとときを過ごした。現在の七夕は、日本の神事や奈良時代に中国から伝わった行事が入り混じってできたといわれている。伝統文化の伝承や普及を目的とした同施設は、七夕飾りを作りながら、風物詩を大切にしてきた先人に思いをはせてもらおうと、まつりを企画した。吹き流しはカラフルなビニールテープと紙コップをつなぎ、星形のカードに願い事を書き入れるもの。きらきら光るシールやイラストで個性を演出し、どんな願いを書こうか迷っている人も。完成した飾りは、ササと一緒に持ち帰っていた。

 

小牛田農林、古川敗れる

 第107回全国高校野球選手権宮城大会は9日開幕し、甲子園出場を懸けた球児たちの熱い戦いが始まった。開会式後、楽天モバイルパーク宮城(仙台市)で行われた開幕試合では、小牛田農林が昨夏8強の仙台東に5回コールド負けを喫した。また、大会2日目の10日は古川が柴田に0-4で敗れた。